『L'INSIEME』もちもち生地のナポリ風窯焼きピザに手が止まらない!

リンシエメ2090円、エスプレッソ330円(左)、プリン660円(右)。
リンシエメ2090円、エスプレッソ330円(左)、プリン660円(右)。

ピザ職人として13年修業を重ねていた松丸俊輔さんは「地元亀戸の人たちにおいしいピザを食べさせたい!」と、2016年の4月に店を開いた。店名を冠するピザ「リンシエメ」は、もっちりした生地とみずみずしいルッコラの食感が楽しく、そこへトマトソースの甘酸っぱさと燻製モッツァレラ、パルミジャーノの香りが広がる。また、食後にはエスプレッソを頼みたい。砂糖をたっぷり溶かして一気に飲めば、コーヒー豆の芳醇さが際立つ。

左から、シェフの内田啓介さん、松丸さん、ソムリエの星共幸さん。
左から、シェフの内田啓介さん、松丸さん、ソムリエの星共幸さん。
広い間口の入り口。
広い間口の入り口。
ナポリ式エスプレッソマシンは「扱いが難しい分、おいしく淹れられるんです」と、松丸さん。
ナポリ式エスプレッソマシンは「扱いが難しい分、おいしく淹れられるんです」と、松丸さん。

『L'INSIEME』店舗詳細

住所:東京都江東区亀戸1-31-7/営業時間:11:30~14:00LO・17:30~21:30LO/定休日:月、第2・4日/アクセス:JR総武線・東武亀戸線から徒歩5分

“亀戸の竜宮城”でハラール中華『九龍城』

2階の個室(6名から利用可、カラオケ無料、要予約)から舞台を望む。羊のスペアリブのスパイシー焼き(大)4104円、牛モツ四川風鍋(10串)2030円、揚げパン(1本)378円、羊モツのスープ842円。
2階の個室(6名から利用可、カラオケ無料、要予約)から舞台を望む。羊のスペアリブのスパイシー焼き(大)4104円、牛モツ四川風鍋(10串)2030円、揚げパン(1本)378円、羊モツのスープ842円。

知る人ぞ知る中華の名店「東京大排档(たいぱいたん)」が2016年8月に『九龍城』としてリニューアル。「あの怪しい雰囲気が……」と当時を惜しむ人もいるが、料理はさらに磨きがかかったというべきか。イスラム法の認証制度をクリアした食材を用いたハラール料理に特化し、豚肉は一切使わない。品書きには羊モツや牛モツの見慣れない料理がズラリ。2階に上がるとガチな大舞台を備える異空間が迎え、逆に何だかホッ。

礼拝室も完備。
礼拝室も完備。

『九龍城』店舗詳細

住所:東京都江東区亀戸6-23-2/営業時間:11:00~15:00・17:00~23:00/定休日:無/アクセス:JR総武線・東武亀戸線亀戸駅から徒歩5分

チェーンじゃ絶対味わえない独創性炸裂バーガー『呑飲』

レバーガー250円。シンプルだが甘辛いタレ、シャキシャキレタスなど計算し尽くされたうまさ。実際は食べやすいよう紙に包んで提供。奥は新鮮レバー炒め420円。
レバーガー250円。シンプルだが甘辛いタレ、シャキシャキレタスなど計算し尽くされたうまさ。実際は食べやすいよう紙に包んで提供。奥は新鮮レバー炒め420円。

約10年前、亀戸香取勝運商店街の各店で名物メニューや商品を作ろうという話になり、喫茶兼居酒屋の『呑飲(のんの)』で生まれたのがこちら。「もともと毎日仕入れる朝ジメレバーを使った料理が好評だったんで、レバーが主役の新メニューを考えたんです」と2 代目の宮永元気さん。もちもちマフィンに大口でかぶりつけば、レバーのプリトロ食感に笑顔満開。マフィンは米粉で作られているので、醤油ベースの甘辛いタレにバッチリ合うんだな。

初代夫婦(左側)と2代目夫婦で切り盛り。
初代夫婦(左側)と2代目夫婦で切り盛り。

『呑飲』店舗詳細

住所:東京都江東区亀戸3-61-7/営業時間:10:00~22:00/定休日:第1・3水/アクセス:JR総武線・東武亀戸線亀戸駅から徒歩7分

漢なら一度は登れネギの冠雪美しいレバー富士『菜苑』

純レバ丼1100円。レバーとネギが織り成す驚愕の山盛り。開店以来約40年、多くの客の腹を満たしてきた。
純レバ丼1100円。レバーとネギが織り成す驚愕の山盛り。開店以来約40年、多くの客の腹を満たしてきた。

看板メニューは純レバ丼。注文が入ると、御年75の店主が鶏レバーやハツを中華鍋に入れて強火でカッカッと振り、唐辛子などをドサッと入れ、1~2分で完成。大量のネギとともにレンゲですくえば濃厚な甘さの後、辛さがピリリ。レバーの風味、ハツのプリプリ感などがあいまって、くせになる味わいだ。22年通う常連にこの丼の魅力を問えば「タレとレバー、白めしの絶妙なマッチングに尽きるね」。

昼時の店内。昼の店主が作る丼は甘みが強く、夜の息子さんの丼は甘さやや控えめとの噂も。
昼時の店内。昼の店主が作る丼は甘みが強く、夜の息子さんの丼は甘さやや控えめとの噂も。

『菜苑』店舗詳細

住所:東京都江東区亀戸3-1-8/営業時間:11:30~14:00・17:00~翌1:30(ともになくなり次第終了)/定休日:日・第4月/アクセス:JR総武線・東武亀戸線亀戸駅から徒歩15分

構成=フラップネクスト 取材・文=佐藤さゆり・髙橋健太(teamまめ)、佐藤成美(風来堂)、鈴木健太  撮影=金井塚太郎、高野尚人、加藤昌人