観光にも日々の生活にも身近に本を『三省堂書店 東京ソラマチ店』【押上】

日本の歴史や民話に関する本、漫画関連本が人気。
日本の歴史や民話に関する本、漫画関連本が人気。

東京スカイツリーに併設された商業施設内にあり、国内外の観光客でいつもにぎわっている。入り口には日本の漫画の英訳版や、日本文化を紹介するガイドブックなどが並ぶコーナーがあり、外国人観光客から人気。一方で、近隣に暮らす人や駅利用の通勤客に向けた、児童書やビジネス書、文庫も豊富に揃う。時間帯や曜日によって目まぐるしく変わる客層に、幅広く応える品揃えがたのもしい。

にぎやかな通りに面していて入りやすい。
にぎやかな通りに面していて入りやすい。

店長・宮崎さんのおすすめの本

『今夜星がみたくなる 夜空の手帳』
渡部潤一 監修
東京書籍

星や星座、惑星など宇宙を分かりやすく解説。小型な判型で片手でめくれるのも便利。夏は夜。昼の暑さを忘れ、夜空を見上げてひと息つきたい。

『A History of Japan in Manga』
金谷俊一郎 監修 ザック・デイヴィソン 訳
チャールズ・イー・タトル出版

古代から現代まで、学習漫画風に解説した英訳日本史。図解や地図も豊富で、漫画とはいえ文字が多く詳細な記述。店舗随一のベストセラー。

『三省堂書店 東京ソラマチ店』店舗詳細

住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン ソラマチ2F/営業時間:10:00~21:00/定休日:無/アクセス:地下鉄半蔵門線・浅草線押上駅、東武鉄道東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅直結

子供からシニアまで地域と歩む店『廣文館 イトーヨーカドー曳舟店』【曳舟】

図鑑シリーズはラインアップも豊富で、子供たちの知識欲を刺激。
図鑑シリーズはラインアップも豊富で、子供たちの知識欲を刺激。

広島で110年続く老舗書店チェーンの東京唯一の支店で、開店は2010年。駅前のショッピングセンターの中にあって、地元の人たちの生活に欠かせない存在だ。子供のころから本に親しんでもらいたいという思いから、2024年秋、児童書売り場を拡大。週末には家族連れでにぎわっている。パズル誌や、スマホの使い方指南の本など、年配のお客さんのニーズにも細かく対応している。

通路が広く見やすい店内。
通路が広く見やすい店内。

店長・石田さんおすすめの本

『夏の庭─The Friends─』
湯本香樹実 著
新潮文庫

ひとりの老人が死ぬ瞬間を見るために観察を始めた少年たちの物語。「何年かに一度、同級生のことを思い出しながら読み返しています」。

『オールカラー徹底図解 城の攻め方・つくり方』
中井均 監修
宝島社

日本の城の発展史、城歩きのポイント、戦国・近世の城の攻め方など、オールカラーで分かりやすく解説してある。入門書としても面白い。

『廣文館 イトーヨーカドー曳舟店』店舗詳細

住所:東京都墨田区京島1-2-1 イトーヨーカドー曳舟店4F/営業時間:10:00~21:00/定休日:無/アクセス:東武鉄道スカイツリーライン・亀戸線曳舟駅、京成電鉄押上線京成曳舟駅から徒歩1分

取材・文・撮影=屋敷直子
『散歩の達人』2025年8月号より

新刊・古書問わず、本屋さんの名店が連なるJR中央線沿線。三鷹~武蔵小金井の区間は、派手さはなくとも、じっくり腰を据えて本と向き合う店が多い。各駅停車の書店巡りに出発!
下北沢の古書店4軒は、ほぼ一本道沿いにあって、どれも個性際立つ名店。そして今回、各店の店主にはお隣の店で、仕入れとか考えず、ただシンプルに自分が読みたい本を買ってもらいました。予算は2000円。プロは同業店で何を見つけるのか!?
長い間、書店がない街だったエリアに2019年以降、新刊・古書店が集まってきた。それぞれに個性際立つ5軒だが、共通しているのは街と共生していること。新たな試みを紹介しよう。
いま、チェーン店ではない、少人数で運営し、店主自らの意思で本を並べる本屋さんが着実に増え続けている。扱うのは本だけではない。雑貨類はもちろん、イベントスペースがあったり、カフェが併設されていたり。ひと口に「本屋さん」といっても枠にとらわれない気ままな形で、穏やかな雰囲気の店ばかりだ。店主も十人十色。ある店主は編集者として、ある店主はバンドマンとして、またある店主は縁起熊手の職人として活躍した過去を持つ。自由自在な空間は、彼らが紡いできた物語の先で、確かに作られているのだ。今回紹介するのは、移転オープンを含む2021年以降に扉を開いた都内の本屋さんたち。楽しみ方は無限大。さて、どこから巡る?
専門書店が立ち並ぶ神保町界隈(かいわい)にあって、作家たちもネタ探しに立ち寄るのが大型の新刊書店だ。フェアやイベントも多々。独自目線でセレクトした、他の街とちょっと違うラインアップにも心が躍る。
4月23日は「本を贈る日/サン・ジョルディの日」。その日に合わせ、「さんたつ編集部メンバーがそれぞれのおすすめ“散歩本”を紹介する企画をやりましょう!」、という1人の編集部員の思い付きで実施が決まったこの企画。はじめは1人1冊、ということでしたが、なかなか1冊に絞り切れず……結果、厳選して1人3冊ずつセレクトしてきました。この記事がきっかけで「本を贈る」瞬間が生まれたらこの上ない喜びです。文京区本郷の登録有形文化財『旅館 鳳明館 本館』に集い、おすすめ本について自由気ままに語り合ってみました!