イタリア料理店『Tharros』で長寿の島のシンプルな家庭料理を堪能
井の頭線渋谷駅から徒歩1分、渋谷マークシティのほど近くにある『Tharros(タロス)』では、イタリアのサルデーニャ島の郷土料理を味わえる。地中海に浮かぶ長寿の島の家庭料理は、新鮮の食材や島の特産品を使い、どれも素材の良さを存分に引き出している。
1番人気は不思議な食感のつぶつぶパスタ、新鮮! 貝類のフレーグラ2640円。2番人気はサルデーニャ産の最⾼級品を使った、ボラのカラスミスパゲッティ2640円。各種ランチセットには、8種の野菜のサラダとおかわり自由のパンが付く。
また、リーズナブルなランチセットは本日のパスタ1430円、本日のメイン(魚または肉料理)1540円のほか、メインが選べる定食2750円~、2種類のパスタを楽しめるコース3960円や本格的な郷土料理のコース6160円も。
「食卓に笑顔と楽しさと健康を!」というコンセプトのもと、オリーブオイルはサルデーニャ産のエキストラバージンオリーブオイル、揚げ油にはこめ油を使用するこだわりようで、心にもからだにもうれしい料理だ。
『Tharros』店舗詳細
旅行気分で多彩な料理が楽しめるヨーロピアンレストラン『BELLA VITA』
渋谷駅から徒歩1分。路地裏に佇む異国情緒あふれる『BELLA VITA』は、ルーマニア出身のオーナーがこだわりをもって創りあげた店。ルーマニアをはじめ、フランス、イタリア、ギリシャ、スペインとヨーロッパ各地の料理を取り揃え、料理を口に運ぶごとに、まるでヨーロッパを旅している気分を味わえる。
人気のランチはエッグベネディクト1550円。イングリッシュマフィンから手作りで、湯種のしっとりもっちり感と全粒粉の香りもよい。マフィンの上にキノコのソテー、ベーコンに巻かれたポーチドエッグ。ナイフを入れると半熟の黄身がとろけだす。
フレンチやイタリアンで修業を積んだシェフたちが手掛ける多彩なディナーも見逃せない。1階カウンター席でアラカルト、2階のテーブル席ではコース料理を味わい、食事の感動が覚めないうちに、3階のバーでお酒を楽しめる。多彩な料理と居心地のよい空間、それを作り出すシェフたち。何度も訪れたい店だ。
『BELLA VITA』店舗詳細
豪華客船で世界中を渡り歩いた店主が開いた『とうか』のハンバーグ
井の頭線渋谷駅西口から徒歩1分。渋谷マークシティの隣にある飲食店街にあるもつ鍋店『とうか』。ここは、豪華客船・クイーンエリザベス2世号やヒルトン東京などでコックをしてきた店主が開いた店。
ランチはほとんどのメニューが1000円で、看板メニューの和牛ハンバーグのほか、和牛わさび丼や若鶏の唐揚げなどもある。
一番人気のランチはA5ランクの和牛を使ったハンバーグ。ソースは、おろしポン酢、デミグラス、焼肉ソースの3種から選べる。肉本来の味を楽しんで欲しいからと塩コショウ、パン粉と玉ねぎなどを加えてシンプルに仕上げている。ハンバーグに箸を入れると、中身はかなりレア状態。安心して食べられる程度には加熱してあるのでご安心を。
おかずやドリンクはブッフェスタイル。おかずは日替わりで、好きなものを好きなだけ食べられるのもうれしいところだ。
『とうか』店舗詳細
ソースが選べる希少な熟成短角牛のハンバーグ『Bistro Vintheo』
井の頭線渋谷駅西口から徒歩2分ほどのところにある『Bistro Vintheo』。三ツ星フレンチ出身のオーナーが営む、約1ヶ月熟成した希少な短角牛と種類豊富なナチュラルワインが自慢のビストロだ。ランチではハンバーグ1200円(ご飯付き)を提供している。
ソースは定番のオニオンソースのほか5種類あり、毎日食べても飽きない。肉だねは短角牛と豚肉を混ぜた合い挽肉を使用。グランドメニューに豚肉料理はないのだが、牛の味が強くなりすぎないようハンバーグ用に仕入れて店で挽いている。
短角和牛を一頭買いし、夜に提供しているステーキに使用する以外の部位の肉を豚肉と合わせてハンバーグを作る。上質な肉そのものの味を生かしたいので、味付けはタマネギと塩のみ。スパイスは一切入れておらず、絶対的な肉の味への自信を感じる。トマトソースの材料はフレッシュトマト、オリーブオイル、ニンニク、塩のみ。トマトは2分の1個くらいありそうなボリュームだ。付け合わせの茹で野菜も肉にぴったり。
『Bistro Vintheo』店舗詳細
『Pepper PARLOR』で料理が出来上がるまでペッパーくんと遊ぶ
渋谷駅西口から徒歩1分、東急プラザ5階にある『Pepper PARLOR』はロボットが人と一緒に働く近未来のカフェ。店内は緑に囲まれた心地よい空間が広がっており、たくさんのペッパー君が待機。まずレセプションで受付を済ませると、配膳ロボットのサーヴィが席まで案内してくれる。注文は自分のスマホでQRコードを読み込んで行うのだが、手頃な価格の洋食ランチが並んでいる。メニューの考案は、フランス大使館・グランドハイアットを経て現在六本木『THE MOON』のエグゼクティブシェフ・増谷武士氏によるもの。
注文を済ませ料理ができるまでの間はペッパーくんと遊ぶことができる。モードはトーク、ゲーム、ダンス、イチオシがある。料理ができると、サーヴィが席まで運んでくれる。
注文したのはPARLOR’Sコンビネーション1380円。濃厚でミルキーなカニクリームコロッケ、プリっとした身が口の中で弾けるエビフライ。丸いハンバーグはコクのあるデミグラスソースがかかっていて、お米やパンにピッタリだ。
『Pepper PARLOR』店舗詳細
『中華そば 天宝』の創業から半世紀以上愛され続ける看板メニュー
JR渋谷駅からスクランブル交差点を渡り、線路沿いに神宮通りを進み約5分ほどのところにある町中華の老舗『中華そば 天宝』。この店の2大看板メニューが宝麺と特丼だ。
今回注文したのは特丼900円。深皿の全面に盛られた肉、卵、玉ねぎ、そしてピーマンの具材。その下にあるはずのご飯の姿は一切見えず、結構なボリューム。
最初に来るのは甘み。そのあとに卵とタッグを組んだまろやかな肉のおいしさがやってきて、最後に深みのあるピリ辛が浮上してくる。その最後のピリ辛が曲者で、食べる先から食欲を刺激し、次のひと口を身体が求める。最近「無限」なんとか、というメニューがはやっているが、その表現で言えばこの特丼はまさに無限丼。丼のみを見つめながら一気食いしてしまいそうな魔力を持った丼だ。
『中華そば 天宝』店舗詳細
広い庭でお茶を使った定食がいただける茶食堂『SAKUU』
渋谷駅から徒歩8分、ちょうど渋谷と原宿の間に位置する『SAKUU』は、広い庭で落ち着いたひとときを過ごせる茶食堂だ。お昼はこだわりの日本茶とバランスの取れた定食、夜は国産ワインとお酒に合わせた前菜・炭火を使ってグリルした肉や野菜をゆっくりと堪能できる。
ランチは4種類で、メニューは不定期で変わる。メインは鶏・豚・魚・野菜が中心で、2種の惣菜と香の物が付く。この日注文したのは、サバの竜田揚1200円。外はパリッとしているが、中はジューシーで脂が乗っている。
サバにかかっているほうじ茶塩は、緑茶の出がらしを低温でゆっくり乾燥させ塩を混ぜたもの。こうして食べればお茶を最後まで味わい尽くせるのだ。
この日の惣菜はゴマが香るもやしとにんじんのナムル。そしてきゅうりの香の物だ。食感も楽しく、口の中をさっぱりさせてくれる。付け合わせは頻繁に変わるので、来るたびに楽しませてくれそう。
『SAKUU』店舗詳細
『ケニックカレー』のキーマカレー×魯肉飯が起こす化学反応
渋谷駅から徒歩5分のところにある『ケニックカレー』は店主のケニックさんがオリジナルで考案した、野菜の水分のみで作る無水キーマカレー・ケニックカレーを中心にしたカレー専門店だ。鮮やかなオレンジとグレーで統一された店内に入ると、スパイスの香りがして途端にお腹が減ってくる。
人気メニューのひとつ、ケニックカレー×魯肉飯1400円を注文。ケニックカレーはシナモンなど15種ほどのスパイス、茨城県産いも豚の挽肉を加え野菜の水分だけで煮込んでいる。魯肉飯は甘辛くて濃厚な味付け。かなり粗挽きの豚肉が入っていてこれまたスパイシーだ。
それぞれを半分くらい味わったところで、すべてをよくまぜて食べてみる。するとまったく違う味わいに変化する。付け合わせの高菜やトマト、トッピングの温玉、レモンの香りと酸味がなかったら、この味にはならない。脳に刻み込まれるおいしさだ。
『ケニックカレー』店舗詳細
渋谷のど真ん中でアツアツとろーりのカマンベール焼き『and people udagawa』
渋谷駅A2出口から徒歩8分。都会の象徴である渋谷にありながら、緑と風を感じられるテラスが魅力的なカフェ『and people udagawa』。
ランチにはパスタやピザ、チキン南蛮や豚の生姜焼きのごはんプレートなどもある。そのなかからフォカッチャ&カマンベール焼き1100円をオーダー。ランチではドリンクがつくのでお得だ。
ミルキーなカマンベールは中までトロトロ。しかもバーナーで炙られているので香ばしさもアップ。薄めのフォカッチャはもちもちで、ほんのり甘味もあるからチーズの塩気とマッチして絶品だ。お酒のつまみにもなりそう。
アルコールメニューはランチでもオーダー可能だというから、午後の予定に差し支えないならサクッと一杯飲んじゃおう。
『and people udagawa』店舗詳細
母ゴコロを感じるゴロゴロ具材の豚汁が五臓六腑に染み渡る『REISM STAND』
渋谷駅西口から徒歩7分。渋谷、代官山、恵比寿のちょうど中心ぐらいに位置する『REISM STAND』。店頭はコーヒースタンドになっていて、店内には電源コンセントを装備したカウンター、古着などを販売するスペースや自然光が入るテーブル席で食事も楽しめる。
人気のランチは5つのメイン料理が選べて各1000円。スープ3種、カレー、唐揚げのメインからひとつ選ぶことができ、ごはんと小鉢が2種、デザート、ドリンクが付く。定番人気の豚汁は、ショウガが香る少し甘めの味噌スープで煮込まれた里芋がトロンとしていて、一切れで口いっぱいになる大きさのニンジンのほか、トロトロの脂身もおいしい豚バラ肉、味の下支えをするクタクタに煮込まれたしいたけや玉ねぎ。そしておいしいスープをたっぷり含んだ油揚げがこれまたウマい!
お母さんの手料理のようなランチを食べ地元で暮らす人々と触れあえる。そんなコミュニティカフェなのだ。
『REISM STAND』店舗詳細
一子相伝のBBQソースがおいしさの秘訣『Reg-On Diner』の名物・ABCバーガー
渋谷駅から徒歩10分のところにあるハンバーガー専門店『Reg-on Diner』。アメリカンダイナーのようなネオン管やアンティークの家具、フィギュアやおもちゃなども並び、店の雰囲気を丸ごと楽しめる。
看板メニューはABCバーガー1760円。すべてのハンバーガーにマヨネーズ、レタス、トマト、オニオンが入っていて、フレンチフライとピクルスが付く。ABCとは、アボカド、ベーコン、チーズのことだ。
食べた瞬間にパテやベーコン、BBQソースから醸し出されるスモークの香りが感じられる。味の決め手になるBBQソースは、店長だけしかレシピを知らないという。パテのジューシーさに加え、完熟したアボカドの甘さやまったり感が、カリッとしたパンや甘酸っぱいソース、チーズの塩味やミルキーさと混ざり合っている。これだけだとジャンクだが、生のタマネギやレタスが味の濃さを中和させる。これが計算し尽くされたものだというなら、「ご名算!」と申し上げたい。
『Reg-On Diner』店舗詳細
『桜丘カフェ』で揚げたてチキンに自家製ソースがたっぷりのチキン南蛮
渋谷駅C2出口から徒歩6分。静かで落ち着いた雰囲気の桜丘エリアにある『桜丘カフェ』。センター街にある『宇田川カフェ』の姉妹店だ。
店内はイスや照明家具もアンティークで揃えていて、インテリアの経年変化がそこはかとなく居心地のよさを醸し出している。テラス席は風が吹き抜けて心地いい。実はこのテラスで長くヤギを飼ってたことも知られる。
料理全般はカジュアルなイタリアンがベースになっていて、ランチはポークジンジャー、キーマカレーなど宇田川カフェ系列の伝統的なメニューも食べられるが、チキン南蛮タルタルソース1200円(平日のみ)は系列店にはないここだけのメニュー。揚げたての鶏に特製の黒酢ソースをからめ、具だくさんの自家製タルタルソースをたっぷりON! 大ぶりなチキン南蛮に粒だちのいい白米がよく合う。付け合わせのマッシュポテトやシャキシャキのサラダも手作りで、ボリューム満点だ。
『桜丘カフェ』店舗詳細
イギリス風のダイニングカフェ『渋谷ウサギ』で創作アボカド料理
渋谷駅から徒歩5分。宮益坂を上がり、青山通りを渡ったところにあるホテル サクラフルール青山の1階にある『渋谷ウサギ』。アボカドを使った料理が人気のダイニングカフェだ。
ランチメニューのアボカドネギトロサーモンごはん990円(平日料金)は、とろーり食材のオールスターが勢揃いした絶品ランチ。アボカドとネギトロの食感と味わいを最大限に味わうことができる一品だ。サーモンやエビなどのさまざまな食材の味と食感を損なうことなくソースで融合し、それぞれの食材の味を楽しむことができる。
アボカド料理のほか、SNS映え抜群の白いオムライスも人気で、ランチダイムは女性客でいっぱいになるそう。
カフェタイムでは自家製チーズケーキ680円、ディナータイムでは牛ほほ肉の赤ワインデミグラスソース煮込み1500円が料理長のおすすめ。ランチタイムだけの利用ではもったいないお店だ。
『渋谷ウサギ』店舗詳細
取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢、コバヤシヒロミ、大熊美智代、夏井誠、羽牟克郎