シャー トムヤムクン ポーチャナー
酸っぱ辛いだけじゃない鮮麗かつ濃厚な世界
豊富なメニューには、タイ好きもお初の料理が勢揃いで、読破するのにビール1瓶を飲み干せるほど。コックは、バンコクのホテルで修業した東北出身の3人で、辛い・塩っぱい・酸っぱい、3味全部のパンチが強い故郷の味を作る。魚介がギッシリのトムヤムポーテー1320円(写真中央)は、鶏と大根で取るベースに具材の濃い出汁、スパイス多種が一丸となり攻めてきて、全身から汗が噴き出る。
『シャー トムヤムクン ポーチャナー』店舗詳細
ヴェヌス サウスインディアン ダイニング
スパイスの香りと量に前のめり
「今日はサトイモ入り」との説明を耳に、ベジターリー1600円の迫力に驚く。中央左上のヒヨコ豆の煎餅パパドから左回りに、野菜と豆入りサンバル、スープ状の超辛ラッサル、日替わり2種、サラダ、ショウガ風味のスイーツがパスマティライスを囲み、さらに全粒粉を使うチャパティ(左奥)、これを揚げるプーリ(手前)、ナンのいずれかが付く。どのカリーも辛味が深く、主食の食べ過ぎに要注意。
『ヴェヌス サウスインディアン ダイニング』店舗詳細
アレンモク
界隈で最も古い専門店は本場より本物と評判
店主・李美子(リ・ミジャ)さんが、「私も元気出すために、定期的に食べます」と言う看板メニューが、サムギョプサル1人前1190円。韓国では焼き肉と言えば、豚。赤身と脂身の層が5段の分厚いバラ肉を、脂を落としながらじっくり焼く。これを新鮮なサンチュやゴマの葉にのせ、薬味、自家製味噌と共に包んで頬張るのだが、脂っぽさは酢の効いた薬味が中和して、思いのほか爽快。包む手が、止まらない。
『アレンモク』店舗詳細
構成=柿崎真英 取材・文=松井一恵(teamまめ) 撮影=金井塚太郎