銅板で焼き上げたきつね色にほれぼれ『あんまきのだるまや』

あんまき250円(写真右)、チーズあんまき270円。
あんまき250円(写真右)、チーズあんまき270円。

「あんまきは元々好きでした。愛知県ではおなじみですが、東京には専門店がないから自分で始めようと」と店主の小久保裕亮さん。生地は、タピオカ粉を加えてもちもちしっとりさせた完全オリジナルだ。あんこは糖度45度と甘さ控えめで口の中に十勝産小豆の旨味がじわ~っ。ちなみに愛知県のそれは大きめでかぶり付きづらいらしく、だるまや流に食べ歩き可能なサイズに改良してあるのも魅力。

「抹茶あんまきや栗あんまきをはじめ季節限定の商品も人気です」と小久保さん。
「抹茶あんまきや栗あんまきをはじめ季節限定の商品も人気です」と小久保さん。

『あんまきのだるまや』店舗詳細

住所:東京都大田区池上7-1-10/営業時間:10:30~17:30(売り切れ次第終了)/定休日:月・火(祝は営業)/アクセス:東急電鉄池上線池上駅から徒歩2分

独自レシピの台湾カステラが話題!『Hana coffee』

テイクアウトの台湾カステラは6分の1カット230円~(写真右)。バナナパウンド230円など、焼き菓子のラインナップは日替わり。
テイクアウトの台湾カステラは6分の1カット230円~(写真右)。バナナパウンド230円など、焼き菓子のラインナップは日替わり。

パッケージから台湾カステラを取り出した途端、夢のような柔らかさが指に伝わり、うっとり。そのまま手で割るとしっとりふんわりした断面が現れ、顔をうずめたい衝動に駆られる。口溶けがよく、三温糖の穏やかな甘みとハチミツのコクと香り、卵の風味がふわり大きく広がる。たくさん食べたい人には土・日限定でハーフサイズもあるが、開店早々売り切れることがあるので予約するのがおすすめ。

イートインですが、こちらもぜひ! ブルーベリーパルフェ600円。ブルーベリーが山盛りで、食べ応えと美しさを兼ね備えている。キレのいい甘さのアイスとヨーグルトで後味さっぱり。
イートインですが、こちらもぜひ! ブルーベリーパルフェ600円。ブルーベリーが山盛りで、食べ応えと美しさを兼ね備えている。キレのいい甘さのアイスとヨーグルトで後味さっぱり。

『Hana coffee』店舗詳細

住所:東京都大田区池上6-4-10-2F/営業時間:11:00~19:00LO(日は10:00~18:00LO)/定休日:火・水/アクセス:東急電鉄池上線池上駅から徒歩2分

食感の異なるシュー生地を楽しめる『VANNI』

写真右からアーモンド190円、アーモンドショコラ210円、プレーン180円。
写真右からアーモンド190円、アーモンドショコラ210円、プレーン180円。

池上シューは全3種。「シュークリームは生地の硬さが命」と店主の池上昌男さんは力説する。気密性の高い窯でこんがり焼き、さくっとした食感を保つためクリームを詰めるのは注文を受けてからという決まり。そのクリームはカスタードと生クリームを合わせて甘さ控えめにしてあり、ペロッと食べられるので、アーモンドやチョコレートでアレンジした別バージョンのザクザク食感と食べ比べるのも楽しい。

池上シューの池上は地名と店主の名字をかけている。
池上シューの池上は地名と店主の名字をかけている。

『VANNI』店舗詳細

住所:東京都大田区池上3-40-8/営業時間:10:00~17:00/定休日:月(不定あり)/アクセス:東急電鉄池上線池上駅から徒歩3分

あんこの味を支えるみずみずしい寒天『浅野屋本舗』

宝暦2年(1752)創業。現店主の浅野正裕さんは12代目。テイクアウトのあんみつ390円。蜜は、黒蜜か白蜜かどちらか一つ選べる。
宝暦2年(1752)創業。現店主の浅野正裕さんは12代目。テイクアウトのあんみつ390円。蜜は、黒蜜か白蜜かどちらか一つ選べる。

歴史あるくず餠が有名だが、戦後に製造スタートして以来、寒天も自家製。手軽な粉寒天は一切使わず、三宅島や式根島、西伊豆から仕入れた天草で作る「天草100%」だ。みずみずしく、舌の上でツルンと滑り、ほどよい歯応えと歯切れのよさが癖になる。その持ち味が際立つのはあんみつで、雑味のない寒天がこしあんの甘み、小豆由来の香り、黒蜜のコクのある甘みと繊細なコントラストを成す。

『浅野屋本舗』店舗詳細

住所:東京都大田区池上4-32-7 /営業時間:9:30~18:30(喫茶は10:00~17:30)/定休日:不定/アクセス:東急電鉄池上線池上駅から徒歩3分

取材・文=信藤舞子 撮影=井上洋平、オカダタカオ