昼はランチ、夜はお酒も楽しめるハンバーグ店
柏駅東口のメインストリート・サンサン通りをひたすら歩くこと15分。ハンバーグを軸に展開する『Kashiwaハンバーグ居酒屋POW』に着いた。駅から真っ直ぐなので柏に初めて降り立ったとしてもわかりやすい。
店内に入ると、マスターの石橋暁(さとる)さんが迎えてくれた。
「この店は昼はランチ、夜は居酒屋なんですけど、昼も夜もハンバーグがメインなんです」とマスターは話す。
この店がオープンしたのは2018年。前身は、地域の人たちが集うパワースポット的な「カフェ ユニオ」だった。縁あって、ここの大家でもあるオーナーから石橋さんが店を託されることになったのだ。
「最初からハンバーグを出そうとは思っていたんです。駅前の店とは違うので、ご飯も食べられて家族や仲間と集まれる、そんな店がいいなって。そしたら『ハンバーグ居酒屋』になってしまいました」
周囲は住宅や学校が多く、昼は会社員や家族連れ、夜はお酒目当てのお客さんがやってくる。石橋さんいわく客層は「0歳〜90歳」まで、と驚くほど幅広い。
ひとりでも、家族でも、酒を飲みに来ていい。そんな間口の広さがこの店らしい。
柏レイソルの選手や力士、格闘技の選手などのアスリートのほか、お笑い芸人やミュージシャンまで来店し、キャラが濃いめなのも柏らしさなのかもしれない。
肉汁滴る! 超粗挽きのハンバー串と冷え冷えビールの無双タッグ
さっそく、メニューを開き、『POW』の名物ハンバー串900円と瓶ビールをオーダーした。
肝となる肉だねには、国産の豚肉と牛ひき肉を、肉の歯ごたえとうまみをダイレクトに感じさせるよう超粗挽きにしている。そして、調味料は塩やコショウなどでごくシンプルに味付け。
まずフライパンで焼き、さらにオーブンに入れてじっくり中まで火を通したら、熱々を串に刺す。「目指したのはオーソドックスなハンバーグ」というから、期待が高まる。
冷えた瓶ビールもスタンバイして、いよいよ実食だ。
ひと口食べるなり広がる肉汁。噛み締めるほどにゴロゴロとした肉のうまみがほとばしる。そこへ冷えたビールを流し込めば、ほろ苦さが肉の脂をさらっていく。
ハンバーグとビールの応酬にすっかり骨抜きになっていた筆者だが、「珍しい小布施のワインがあるんですよ」という、石橋さんのひと言で再び覚醒。
ビールやワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー。「銘柄はあえてメジャーなものを選んでいますが、ハンバーグ屋にしては酒の種類も品数も取り揃えています」と話す。
そもそも、ハンバーグは合わせる飲み物を選ばない懐の深い料理だ。酒はもちろん甘いジュースにもなじむ。
柏で生まれ育ったマスターがハンバーグで地域を盛り上げる
柏で取材を続けていると、地元を盛り上げたくて店を開いている人に何度も出会ってきた。
石橋さんも柏生まれの柏育ち。祖父の代から家族は柏駅前で商売をしてきたという。
「柏って東京にも出やすいし、あんまり地元から出ない人も多い。環境もよくて人口もそこそこいるから商売もしやすいんですよね。地元の人が多いから、『柏出身なの? どこ中?』から会話が始まるっていう(笑)」
地元愛の強い石橋さんは、地域の祭りやイベントにも積極的に参加する。また、地元のサッカーチーム、柏レイソルのスタジアムでは、公式店舗としてハンバーグを提供している。
「スタジアムでは、店では出していないハンバーグドッグやハンバーグ丼も食べられますよ」と話す。
ハンバーグだけでなく、米にもこだわりがある。
「同級生が市内の名戸ヶ谷地区で作っているコシヒカリを提供しているんですけど、本当にこの米がうまいんですよ」
肉肉しいハンバーグと炊きたての白飯を想像したら、ゴクリと喉が鳴った。今度はハンバーグ×地元のコシヒカリを目当てにランチも食べに来なければ!
取材・文・撮影=パンチ広沢






