店名の由来は「Diavolo(悪魔)」。やさしい悪魔が集う店
京急蒲田駅前から続く京浜蒲田商店街「あすと」は、飲食店が多い庶民派商店街。アーケードを歩いてほどなく、派手な赤い看板が目印の中国料理店『金春』がある。『Bar Diavolo』はこのビルの2階。2020年で開店12年目を迎えるダーツバーだ。
ちょっと照明を落とした店内には大きな円形テーブルが2卓とカウンター席。奥に2台のダーツライブとコインゲームが置かれ、ダーツを楽しむ人の席もある。店名のDiavoloは「悪魔」の意味だが、たしかにほんのちょっぴり、“悪そうな”雰囲気を感じる。
ハッピーアワーを利用すればお得に飲んで遊べる
この店では20時までドリンク半額のハッピーアワーに注目。もともと値段設定が高くないので、ほとんどのドリンクが300円以下で飲める。そしてもう一つのハッピーアワーが、21時まではダーツを含む全ゲーム100円。早い時間の利用なら、格安で飲めて遊べるというわけだ。
バーでありながら本格的な料理が目白押し
初めてこの店を訪れた人が驚くのが、バーでありながら料理が充実していること。メニューを見れば、前菜、サラダ、肉料理、魚料理、揚げ料理、ご飯、パスタ、ピザとジャンル分けされ、それぞれ5~8種類の料理がラインナップされている。
この日のおすすめは、刺身盛り合わせ1500円(仕入れにより内容・価格は異なる)、自家製チャーシューの炙り800円、日替わりパスタ(フレッシュトマトとモッツァレラチース)1000円。どれも店内で調理したものばかりで、若い客が多いこともあってボリュームも満点だ。
「以前、和食の店で働いていたので、どうしても料理に力が入ってしまいます。朝までやっているので長時間いるお客様も多く、お腹が空いてしまうようで、リクエストに応えていたら、こんなにも料理が多くなってしまいました」。谷川伸之店長が笑みを浮かべながら話してくれた。
蒲田の夜はなかなか寝かせてくれそうもない。
取材・文・撮影=塙 広明