店内面積は福岡店の約2倍。内装は店長の鈴木さんが手掛けた。
店内面積は福岡店の約2倍。内装は店長の鈴木さんが手掛けた。

「化石は博物館でガラス越しに見るものというイメージが強いと思いますが、そこに値札がついていて実際に買って帰ることができたら、わくわくするんじゃないかと思って」と話すのは、オーナーの笹森さん。もともと趣味で化石を買い集めていたが、化石の捉え方を変えて楽しむアイデアを形にしたのがこの店だ。

手のひらサイズの三葉虫やアンモナイトはお手ごろ価格。飲み代1回分で買えそう。
手のひらサイズの三葉虫やアンモナイトはお手ごろ価格。飲み代1回分で買えそう。

店内にはティラノサウルスなどの恐竜や絶滅した哺乳類、海洋生物、古代植物など、産地から直接仕入れた化石が揃う。見慣れたエビやカニの姿があるかと思えば、大きな角が迫力満点な氷河期の動物・ケブカサイの頭蓋骨も! 化石だけではなく母岩を残したままのものなど、掘り出し方の違いがあるのも面白い。

約1万年前に絶滅した哺乳類・メガロニクスの鉤爪。
約1万年前に絶滅した哺乳類・メガロニクスの鉤爪。

「化石に詳しいコレクターの方もいらっしゃいますが、お客さんのほとんどは化石をはじめて買う方です。アートやインテリアが好きな方が多いですよ」とは、店長の鈴木さん。「一つ一つ表情が違うし、重みや質感は直接見てはじめて気づくことも多いので、実際に触って感じてみてほしい」と、あえてオンライン販売はしないのもこだわり。

絵画や彫刻作品のような美しさ。
絵画や彫刻作品のような美しさ。
キャップ7800円などオリジナルグッズも販売。東京店限定のものも。
キャップ7800円などオリジナルグッズも販売。東京店限定のものも。

それぞれの形に合わせて設計した専用の台座も用意されていて、セットで購入できる。ついつい見入ってしまうのは、レプリカではない本物ならではの存在感があるからだろう。太古の痕跡に出合い、自分の手で触れ、それを家に持ち帰る。そんなロマンを味わえる場所だ。

靖国通り沿いの店頭に立つ鈴木さん(右)。
靖国通り沿いの店頭に立つ鈴木さん(右)。
住所:東京都新宿区富久町1-6/営業時間:14:00~20:00(土・日・祝は12:00~19:00)/定休日:火(祝の場合は営業、不定休あり)/アクセス:地下鉄新宿線曙橋駅から徒歩5分

取材・文・撮影=中村こより
『散歩の達人』2026年7月号より