お客様から名前を付けていただけるように、あえて店名がない

暖簾に「麺」の一文字だけなので、通り過ぎてしまう人も。

紫色の暖簾には「麺」とだけ書かれている。店名はなく、通称は『無銘』。2011年に創業したが、「まだまだ実力不足で、もともっと力を付けて名前をお客様に付けてもらえるように」というスタンスから店名を付けなかったと、店長が教えてくれた。今では多くの人たちに愛されている名店だが、まだ名前はない。

秘伝の練り醤油があっさり塩スープを芳醇にする

熟成練り醤油らーめん800円。並盛(160g)・大盛(240g)とも同一料金というのもうれしい。

人気メニューは熟成練り醤油らーめん。中央に乗る練り醤油は秘伝の製法で毎日作っている。真っ白な鶏ベースの塩スープをひと口飲んでみると、かなりの薄味。トロリとしているのは「ジャガイモをスープに入れているので、まるでポタージュのようになっています」とのこと。練り醤油を溶いてよくかき混ぜれば、醤油の濃厚なコクと味わいが増し、魚貝の風味も広がる。

トッピングも秀逸。やや赤みがかったネギは辛トマネギは一見激辛に思えるが、トマトの爽やかな風味が加わり、一層食欲が増す。店主の羽毛田茂さんはイタリアンの総料理長をしていたこともあり、イタリアンのテイストを盛り込んでいる。また、バラチャーシューはしっかりとした歯ごたえで肉肉しさがあり、トロッとした脂身もおいしい。茹でキャベツの食感もいいアクセントになっている。

熟成練り醤油らーめんに合うというざく切りのニンニク。

女性1人の利用も多い

広々としたカウンター席でラーメンを堪能できる。

店内は清潔感あふれ、木のぬくもりが伝わっていくる。近隣のサラリーマンのほか、カップルや女性1人での利用も多い。店主の心遣いから紙エプロンが用意されている。

住所:東京都千代田区神田東松下町49-8/営業時間:11:00~21:00/定休日:日/アクセス:JR神田駅から徒歩5分

取材・文・撮影=速志 淳