どぶづけも完備! 熊本直送の新鮮な馬肉とともに飲める居酒屋
JR柏駅東口から徒歩3分の場所にある『大衆馬肉酒場 ジョッキー柏店』。千葉の新名物・ミルフィーユカツバーガーでおなじみの『セキグチ肉店』の斜向かいにある、はためく赤いのれんが目印の店舗だ。
オープンは2015年10月。当初より、熊本から直送する新鮮な馬肉料理をメインにさまざまな居酒屋メニューを取り揃えている。店頭の看板には「大瓶ビールの安さ 柏1(イチ)」と書かれており、ビール党の筆者は素通りできない。むむっ、大瓶550円は安いかも。
店内に足を踏み入れると、壁にはたくさんのメニューが貼られ、中央にはオープンカウンターが据えられている。さらに、お祭りなどで見かける、ドリンクを冷やしておく“どぶづけ”も完備されていて、アットホームな雰囲気もあって楽しく飲めそうだ。
「店のコンセプトは『僕らができるわが家のおもてなし』でして。うちは常連さんが多くて、『わきあいあいとした雰囲気なのがいいね』と言ってくれる方もいます。おひとりさまでふらりと入って来られる方も多いんですよ」と店長は話す。
目の前に冷えた瓶ビールがあったら、どんどん栓を開けたくなってしまいそうだ。そういえば栓抜きを使うのも久しぶりだ。卓上の栓抜きを手に取ると懐かしさがよみがえる。
馬肉の希少部位も豊富にそろう
店内のいちばん大きい黒板には馬肉の情報オンリー。ここの馬肉料理はそんなにおいしいのか……?
「そうですね、熊本にある馬肉専門業者から仕入れているので新鮮だし、なかなか食べられないような希少部位もあるんですよ。馬肉は低脂肪で高タンパク、カロリーも低いので、カロリーが気になる方や健康に気をつけている方も安心して召し上がれると思いますよ」
メニューを見てみると、枝豆やサラダ、ポテトフライなど定番の居酒屋料理もあるが、裏を返すと一面に馬肉メニューがぎっしり。
「こんなに馬肉料理のレパートリーがあるんだ」と隅から隅まで凝視してしまった。
あまり食べたことがない馬肉。やはり看板メニューの馬刺しは食べておくべきだろうな。まずは一杯いただきながら、後のメニューをじっくり考えることにしよう。
鮮度のいい馬刺しに合わせる1杯はコダマサワーで
さあ、さっそくいただいてみよう。
「馬刺しは単品でも選べますが、盛り合わせなら食べやすい部位をバランスよくそろえているのでおすすめですよ!」と店長。
4種の馬刺しを1枚ずつ盛り付けた、一名盛り750円をオーダーした。「日替わりなのでどんな部位が盛り付けられてくるかはお楽しみ」だそう。さあ、今日は何が出るかな?
「今日の5点盛りのなかで、たてがみの部分のコウネが希少部位ですね。コリコリとした歯ごたえがあってうまいですよ!」
えーーー! たてがみって食べられるの? どんな味がするんだろう。
その前に飲み物もオーダーしなければ。
メニューとにらめっこしながら、中身は焼酎155円、割りものはコダマサワー200円をオーダー。飲み始めにはいいチョイスだと自画自賛。
カウンターに座れば、コダマサワーを目の前のどぶづけをのぞいて好きなものを選べるのが楽しい。欲しいものをスタッフさんに伝えてどぶづけから取ってもらった。
馬刺しとドリンクがそろったところで乾杯だ!
さわやかなコダマサワーをひと口飲んで、馬刺しをいただく。卓上にある九州醤油を皿に注ぎ、まずはモモからいただきます。
やわらかいけど赤身らしい肉々しさがある。
ヒレはモモよりもっとやわらかく、濃厚な肉の旨味が味わえる。真っ白な切り身が馬のたてがみ部分の肉・コウネだ。むっちりとしながらコリコリとした食感で、噛み締めるほどに脂がジワ〜ッとしみ出てくる。
ゴクリ、ゴクリとコダマサワーを飲み、最後はロースに手を伸ばす。
これもまたやわらかい! 赤身のコクにほどよい脂の甘みがあってまろやかな味わい。ニンニクとショウガの辛味が肉の味を引き立てている。
動物系特有のくさみもなく、初心者でも食べやすい。生肉のおいしさを味わったから、2杯目のおつまみは馬肉のサイコロステーキにしてみようかな。
取材・文・撮影=パンチ広沢





