防災クイズ【地震編】
第1問
災害が起きたとき、まず身を守るために急いで逃げる場所はどっち?
A:避難所
B:避難場所
⇒正解:B
学校の校庭や大きな公園などが「避難場所」として指定されている。「避難所」は被災して自宅で過ごすことが困難な場合に一時的に生活を送るための場所。自宅や学校、職場などに近い避難場所、避難所の確認を。
第2問
緊急時に家族と連絡を取る手段として覚えておきたい「三角連絡法」の意味とは?
A:電話のほか、メールやSNSなど3つの連絡手段を確認し合っておく方法。
B:離れた場所に住む親戚、知人の家を連絡先として決めておき、災害時はお互いにそこへ電話をして、伝言してもらう方法。
⇒正解:B
災害時は電話がつながりにくくなるため、同居する家族以外の緊急連絡先も決めておくことが大事。また、SNSやメッセージアプリも家族で使い方を確認しておくと役立つ。
第3問
地下街でショッピング中、地震が発生! どちらの行動が正しい?
A:まずは柱や壁のそばへ移動する
B:出口を見つけて一目散に走って逃げる
⇒正解:A
カバンなどで頭を守りながら、落ち着いて柱や壁のそばへ避難を。出口にいきなり走って押し寄せると、「群衆雪崩」という大勢の人が将棋倒しになり押しつぶされる事故が起きる危険がある。また、地下街では60mおきに非常口が設置されているため、焦らずに柱や壁を伝って非常口を目指して。
第4問
山や海での散歩中、揺れを感じたときに取るべき行動して誤っているのはどれ?
A:山では川沿いに山を下る
B:海では少しのゆれでも、すぐに高いところへ逃げる
⇒正解:A
地震が発生すると土砂災害のリスクが高まる。土砂は川を下って流れるため、川沿いは非常に危ない。
第5問
災害に備えるため警視庁でもおすすめしている「防災ボトル」。正しい意味はどちら?
A:普段の散歩や外出時などにも携帯する、防災グッズを詰め込んだボトル
B:地震の発生したときなどに避難所へ持ち込むため、防災グッズを詰め込んだボトル
⇒正解:A
災害の多い日本では、万が一のために日常的に最低限の防災グッズを持ち歩くことを心掛けたい。防災ボトルは携帯用のウォーターボトルを使用するため、持ち運びやすいだけでなく、水害時にも中身がぬれにくい。防災ボトルの作り方はこの連載の過去の記事【お散歩の必需品にしたい「防災ボトル」を作ってみませんか?】で紹介中。
防災クイズ【気象災害編】
第6問
秋は竜巻の被害が多い季節。統計的に最も発生数の多い都道府県はどこ?
A:北海道
B:高知県
C:栃木県
⇒正解:B
1991~2025年の統計では、高知県が全国で最も多い43件の竜巻が確認されている(※2025年8月26日時点)。全体的な傾向としては、東北の日本海側から北陸にかけて、関東から九州の太平洋側、沖縄で多く発生が確認されている。
第7問
大雨により道路が水浸しに! ひざ下まで浸水したときの正しい避難方法はどちら?
A:長靴を履いて、ゆっくりと歩く
B:スニーカーを履いて、棒などを使い足元を確かめながら歩く
⇒正解:B
大雨のとき、長靴の中には水が入りやすくなる。抜けやすく転倒のリスクもある。ひもで結べるスニーカーなど脱げにくい靴を履いて、棒などで足元の安全を確かめながら歩くようにしたい。浸水時はマンホールのふたが外れることもあり、危険な場所がわかりにくいため十分な注意が必要だ。
第8問
雷から身を守るための間違った手段はどちら?
A:車や頑丈な建物の中へ避難する
B:大きくて丈夫な傘を差して身を守る
⇒正解:B
雷は高いところほど落ちやすい傾向がある。傘やゴルフクラブ、釣り竿などを高く振り上げると、雷はそこを通って人へ落ちる危険がある。鉄筋コンクリートの建物や車、バス、電車の中は比較的安全といえる。ゴロゴロとした雷の音が聞こえる、冷たい風が吹く、周囲が急に暗くなるなど雷をもたらす積乱雲の近づくサインがあったら、すぐに避難を。近くに安全な場所がない場合は電柱や煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、かつその物体から4m以上離れたところで、なるべく姿勢を低くして身を守って。
第9問
夏から秋に被害が集中する台風。過去最も日本への上陸が遅かったのはいつ?
A:2019年10月12日
B:2011年9月3日
C:1990年11月30日
⇒正解:C
1990年11月30日の14時頃、台風28号が和歌山県白浜町の南に上陸した。台風の上陸は平年だと6~10月に集中するが、台風は年間を通して発生している。暑さのピークを過ぎた時期でも台風による大雨には油断できない。特に秋雨前線と台風の接近が重なると記録的な大雨になりやすい。
第10問
近年、大きな話題になる「線状降水帯」。線状降水帯が発生したときに発表される情報はどれ?
A:記録的短時間大雨情報
B:顕著な大雨に関する気象情報
C:大雨特別警報
⇒正解:B
「顕著な大雨に関する気象情報」は、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で実際に降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報。
Aの「記録的短時間大雨情報」は、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を、観測(地上の雨量計による観測)または解析(気象レーダーと地上の雨量計を組み合わせた分析)したときに発表される。
Cの「大雨特別警報」は警報の発表基準をはるかに超える大雨が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合に発表し、最大級の警戒を呼びかけるための情報。
A、B、Cいずれの情報も大雨による土砂災害や洪水害、浸水害などから命を守るために発表される。
10問中、何問正解できたでしょうか? 地震への備えや気象災害に関する防災情報などは、新たな調査や研究、制度の見直しで更新されることもあります。知識をアップデートして、いざというときに自分たちの身を守れるようにしておきましょう。
文=片山美紀 TOP画像=写真AC
参考:
2024.『こんな時どうする!? 子ども防災BOOK』主婦と生活社
気象庁ホームページ
https://www.jma.go.jp/jma/index.html






