末社の大国主神社は縁結びの御利益で知られる

現在の社殿は昭和6年(1931)の建築で、昭和63年(1988)に一部改修されている。

JRの線路脇から伸びる56段の参道を登った台地に鎮座する古社。社伝によると、延暦3年(784)に朝廷より奥州鎮圧を命じられた坂上田村麻呂が、この地に陣を張り、仲哀(ちゅうあい)天皇、応神(おうじん)天皇、神功(じんぐう)皇后の八幡三神を勧請して武運長久を祈ったのが始まりとされる。

大国主神社前に立つ大黒様と因幡の白兎。

境内に立つ三の鳥居の奥に9社の末社があるが、このうちの1社が縁結びの神様として知られる大国主(おおくにぬし)神社。末社前には大黒様と因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)の石像が立ち、神話の世界に導いてくれる。

参拝の作法は、御本社である出雲大社と同じ、2礼4拍手1礼。「幸魂 奇魂 守給 幸給」(さきみたま くしみたま まもりたまい さきわえたまえ)と唱えてから祈願すれば縁結びの願いが叶うかもしれない。

∞のマークにちなんで、関ジャニ∞のファンもよく訪れる

絵馬500円だけでなく、各種お守りにも∞のマークが採用されている。

三の鳥居の脇に絵馬棚があるが、絵馬には∞のマークが描かれている。これは風水に基づくもので、2004年2月4日~2024年2月3日までの20年間は風水でいう下元8運期に当たり、8はラッキーナンバーになるという。8を横にすれば∞(無限大)になり、∞は下元8運期の最大吉のマークとなる。

絵馬を読むと、関ジャニ∞関連の願い事も多く、ファンが訪れていることがわかる。

アイドルグループの関ジャニ∞(エイト)もこのマークを使用していることから、近年は関ジャニ∞ファンがよく訪れる神社としても知られ、ファンの間では「エイト神社」とも呼ばれている。∞マークは、お守りやお札などさまざまなものに用いられ、赤羽八幡神社のシンボルにもなっている。

オリジナルの御朱印帳1300円、御朱印500円。火曜は社務所休業のため、御朱印配布はない。

なかでも月替わりのカラフルな御朱印が有名。「月替わりの御朱印を始めてから毎月参詣に来る方も多く、そうなると同じものを出せなくなり、今月はどんな図案にしようかと悩みも増えました」と話す禰宜(ねぎ)の朝日修さん。

全国でもここだけ、神域の下を新幹線が通過する神社

新幹線は鳥居の中をくぐって行くようにも見える。

赤羽八幡神社の社務所は、境内の一段高いところにある。昭和46年(1971)に東北・上越新幹線工事が始まったが、ルート上、神社を避けることが難しく、社務所のある場所を盛り土で高くして、その下にトンネルを掘って通過させるという設計が示された。全国でも例がない、神域の下を新幹線が通過することになったのだ。

境内の南側に位置する裏参道の坂道から新幹線がトンネルに入っていく様子を見ることができる。境内からはJR在来線が行き交う光景も見られ、鉄道ファンの姿も多い。

「新幹線は社務所の下を通っていますが、社殿は避けるように設計されました」。禰宜の朝日さんが教えてくれた。

赤羽八幡神社 詳細

取材・文・撮影=塙広明