会員制和栗モンブラン専門店
代々木公園駅から徒歩2分、代々木上原駅からは徒歩10分にある『和栗や モンブランスタイル』。
知らなければ高級寿司店と見紛う店構えですが、完全会員制の和栗モンブラン専門店。
予約した会員と同伴者1名のみが入店できます。2024年の会員の追加募集は終了しましたが、2025年も追加募集する予定とのことです。
2018年のオープン当初は会員制ではありませんでしたが、早朝から行列ができる人気店となり、落ち着いて楽しむことができないとの判断で会員制になりました。
入店には会員になるか、知り合いの会員に連れて行ってもらうしかありませんが、追加募集を待ってでも行く価値のある黒猫イチオシのお店です。
メニューは変わりますが、同じ和栗を使ったモンブランを、東京・谷中にある本店の『和栗や』でも楽しめます。こちらは会員制ではないので、追加募集を待てない方はぜひ!
『和栗や モンブランスタイル』は、外観だけでなく店内も白木のカウンター席のみで、まさに寿司店のようです。
オーナーの竿代(さおしろ)信也さんは、「白木のカウンター越しに、目の前で作りたてモンブランデセールを盛り付ける。目の前で握り、作りたてを提供しすぐ味わう寿司店を意識した」とのこと。
自ら“栗人”を名乗る竿代さんは、テレビ番組『マツコの知らない世界』の「栗スイーツの世界」に出演したほどの日本一栗を愛する男。
今でこそ当たり前の絞りたてモンブランですが、以前はモンブランといえば持ち帰りのケーキでした。
竿代さんが、2011年創業の『和栗や 本店』にてイートインで楽しむ絞りたてモンブランを考案されたそうです。
さらに竿代さんは、栗を愛しすぎて、栗産地として日本一の茨城県笠間市いわま地区に自社農園を持つまでに。黒猫も以前伺ったことがありますが、美しい山々に囲まれた豊かな自然の中の広大な栗畑に感動しました。
しかも、その約1万5000坪の栗畑を竿代さん自らが手入れをされています。お店の営業日には栗畑から通われていると聞いてびっくり栗くりにゃー♪
メニューは季節で変わるコースのみ
メニューは、時季により内容が変わるコース1種類のみ。価格はドリンクも含んでいます(イベントなどの特別コースは価格が変わります)。
お店で使われる和栗は、自社農園と同地域で生産した、厳選された無燻蒸(くんじょう)栗のみです。
また、使われる日本茶は、有機質肥料による土作りから製茶までを自身で手がける茶名人・小室栄寿さんの「小室園」のお茶を使っています。
この小室園のお茶と和栗の相性がピッタリ。まず1杯目は煎茶が出てくるので、そのおいしさを味わってください。
まず1品目は、栗のミニパフェ仕立て。
自家製の栗アイスに栗そぼろ。
中には、栗蜜ゼリーが隠れていてウマウマ倍増にゃー♪
次に登場は、白玉。
カウンターの目の前で茹で上げた白玉に、栗蜜醤油をかけたもの。
これがウマすぎで、黒猫悶絶。
この白玉を10個食べたいと、思わず声を上げてしまったほど(笑)。
栗蜜醤油も、もちろん完飲したおいしさです。
もちろんメインは絞りたてモンブラン
栗のミニパフェも、栗蜜醤油白玉もカウンターの目の前で作られていましたが、やはりメインのモンブランを絞るときが、1番テンションMAXひゃっほー!
この時のコースは、モンブランとメロン。
メロン果肉100%のグラニテを、周りにたっぷりと。
仕上げに、北海道根釧産の特選生クリームをかけて完成。
モンブランを提供するためだけに作られた店内で、栗畑を作ってしまうほどの“栗人”竿代さんが目の前で作りあげたモンブラン。
もう日本一のモンブランと言っても過言ではないと思います。
絞りたてならではの、ふんわりと空気を含んだ食感と和栗の風味を生かした和栗クリームのおいしさを、ぜひいつか味わってほしいにゃー♪
さらにうれしいのが、希望するとおかわりモンブランを楽しめておなかも大満足。
日本一のモンブランを堪能できて、今回も大満足の“黒猫スイーツ散歩”だったにゃー♪
取材・文・撮影=ミスター黒猫