【散歩コース】
スタート:京都駅から地下鉄烏丸線で烏丸御池駅まで6分・220円
地下鉄烏丸線烏丸御池駅(2分/0.2㎞)→京都国際マンガミュージアム(10分/0.6㎞)→京都文化博物館 (8分/0.5㎞)→六角堂(頂法寺)(17分/0.8㎞)→サムライ忍者体験ミュージアム→新京極商店街→錦天満宮(2分/0.2㎞)→蛸薬師堂(永福寺)(9分/0.5㎞)→本能寺(11分/0.6㎞)→先斗町(19分/1.1㎞)→京都大神宮(5分/0.3㎞)→京都市学校歴史博物館(8分/0.5㎞)→佛光寺(9分/0.5㎞)→地下鉄烏丸線四条駅
→ゴール:電車/祗園四条駅から京阪本線で5分の東福寺駅、JR奈良線に乗り換え京都駅まで2分・300円。
バス/四条河原町バス停から市バス205系統で京都駅前バス停まで13分・230円
今回のコース◆約5.9㎞/約1時間45分/約7300歩
京都国際マンガミュージアム/世界から注目される漫画の総合施設
漫画の収集や保管、展示などを行う。戯画・浮世絵から現代の人気作品や海外の作品まで約30万点を所蔵し、手に取って読める漫画もある。常設展のほか各種企画展も開催。
●10:30~17:00。水休(祝の場合は翌)。入館900円。
●京都市中京区烏丸通御池上る。☎075ー254ー7414。
京都文化博物館/平安遷都1200年を記念して創立。京都の歴史や文化を知る
京都の歴史と文化を幅広いジャンルで紹介する。平安から昭和までの京都の歴史を資料や映像などで紹介。多彩な企画展も行われる。別館の建物は旧日本銀行京都支店。
六角堂(頂法寺<ちょうほうじ>)/聖徳太子が開いたという古刹
用明天皇2年(587)に聖徳太子が創建したと伝わる。正式には頂法寺というが、本堂が六角形なので六角堂として親しまれている。いけばな発祥の地で、池坊(いけのぼう)の家元が住職を務める。
サムライ忍者体験ミュージアム/甲冑(かっちゅう)や日本刀を間近で見られる。忍者体験も人気
本物の甲冑や兜(かぶと)、日本刀などの鑑賞ができる。外国人の利用が多いため、英語でのガイドツアーで侍や忍者に関することを学べる。忍者手裏剣(しゅりけん)体験や吹き矢体験などもでき、甲冑姿で記念撮影も。
新京極商店街/みやげ物店や人気店でにぎわう
三条通から四条通を結ぶ南北約550mのアーケード商店街。明治時代に縁日でにぎわう寺社の境内を整備したのが始まりだという。和雑貨やみやげ物をはじめとした店舗も多く、修学旅行生などが多く訪れている。
錦天満宮/境内入り口の提灯(ちょうちん)が目印
学問や知恵、商才の神としても崇められる菅原道真(みちざね)を祀る。寺町通と新京極通の間に立つ大鳥居は両側のビルに突きささったユニークな造り。境内に湧く「錦の水」は京都の名水の一つ。
蛸薬師堂(永福寺)/心や体の病気も癒やしてくれる
この寺にいた僧が、病の母のために買ったタコが薬師経に変わり、再びタコになって母を癒やしたという孝行譚(たん)に由来。がん封じや危難消除などの御利益が伝えられ、多くの人でにぎわう。
本能寺/織田信長が滞在した寺には信長愛用の遺品が
天保19年(1591)に現在地に移転。天正10年(1582)の「本能寺の変」で亡くなった織田信長や森蘭丸などの供養塔がある。大寶殿(だいほうでん)では茶器や香炉などを展示。
先斗町/幕末の志士も訪れた京都有数の花街
三条通から四条通まで南北約500mの先斗町通には、70店舗を超える飲食店が軒を連ねる。安政6年(1859)には祇園に並ぶ花街へと発展し、幕末には勤皇と佐幕に分かれた志士たちも足繁く通っていたという。
京都大神宮/「京の都のお伊勢さま」と親しまれる。本殿の優美さに心安らぐ
伊勢神宮の遥拝所として明治時代に創建。本殿は一条家の玄関や書院を移築したもので、唐破風の優美さは日本有数。かわいい巫女(みこ)のキャラクターも人気で、御朱印や御守りもある。
京都市学校歴史博物館/日本最初の学区制小学校を開校させた京都の教育を知る
京都は学制公布に先立つ明治2年(1869)に「番組小学校」という学区制小学校を開校させた。教科書などの資料、学校に寄贈された美術工芸品を展示。給食のあゆみもおもしろい。
佛光寺/親鸞の草庵跡に立つ大寺
建暦2年(1212)、親鸞聖人が草庵を結んだのが始まりという。明治37年(1904)に再建された本堂には本尊の阿弥陀如来仏のほか、聖徳太子像や後醍醐(ごだいご)天皇の位牌を安置する。並び立つ大師堂は明治17年(1884)に再建。
【龍馬が歩いた街】
近代日本の夜明けに貢献した坂本龍馬が過ごした地へ
好きな歴史上の人物で上位に選ばれる坂本龍馬。木屋町や先斗町の周辺には龍馬ゆかりの史跡が多く点在している。
龍馬通りに面する『酢屋(すや)』は、今も昔どおり300年以上続く材木商。龍馬は2階の1室を住まいとし、「海援隊京都本部」を置いた。そして、多くの海援隊隊士が寝泊まりしていた。龍馬は船中八策構想をまとめ、間近になった大政奉還を成功させるために大いに活動した。現在、2階は龍馬関連の資料を展示するギャラリーとなっている。
河原町通には、土佐藩の出入り商人の近江屋があった。寺田屋事件以後、幕府から狙われていた龍馬はここに移り住んだ。慶応3年(1867)、陸援隊隊長の中岡慎太郎が近江屋を訪れた際に襲撃を受けて、龍馬は33歳でこの世を去った。坂本龍馬中岡慎太郎遭難之地の碑が立つ。高瀬川に面した場所に土佐藩邸跡があるが、龍馬は脱藩していたため、頻繁には通っていなかったようだ。
【京都土産ならここ】
『ぴょんぴょん堂』京懐紙のほか、紙雑貨も人気
京の名産品を集めた京極一番街にある。京懐紙や御茶懐紙(家紋入り・20枚715円)、ポチ袋(3枚605円)などを昔ながらの木版手摺(ず)りで製造。
『Crochet(クロッシェ) 京都本店』伝統的でモダンな上品な京あめ
京の職人の技とヨーロッパの美の技術を融合させた「京あめ」を提供。カラフルで美しくまるで宝石のよう。季節限定商品も数多くそろい、どれを選ぶか迷いそうだ。1ケース540円~。
【京都グルメを堪能】
『先斗町 いづもや』国産うなぎを江戸前スタイルで
大正5年(1916)創業 で、昭和21年(1946)に先斗町に移転した京料理と江戸前うなぎの店。鰻丼梅3630円は、創業時から注ぎ足している秘伝のタレとふっくらとしたうなぎが美味。
取材・文=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きニストのための京都散歩地図』より