NYの風を感じるアメリカンダイナー
⽴川の商業施設、「GREEN SPRINGS」の1階に店舗を構える『under the cascade』は、お昼時にはいつも行列ができるほどの人気店だ。ちょうど「GREEN SPRINGS」のシンボルとなっている“カスケード(階段状の滝)”の真下あたりに位置するため、店名もそこに由来している。
店内は壁一面が窓になっているほか、天井も高いので開放感があって伸び伸びと過ごせる。連日、学生やカップル、ファミリー、ペット連れ(テラス席のみ可)などさまざまな人たちが訪れる。
広々とした空間は、大人数のパーティーなど貸し切りにも対応。席のレイアウトを変えるなどシチュエーションに合わせて柔軟に対応してくれる。また、夜は天井のミラーボールが煌めき、昼とはガラリと雰囲気が変わる。いろんなシーンで利用できるのも、この店の魅力のひとつだろう。
定番グルメバーガー、個性派シーズンバーガー、あなたはどちら派?
本場アメリカさながらの空間で味わえるのは、ダイナミックなアメリカンフード。その中でも、この店でオープン当初から不動の人気を誇るのがグルメバーガーだ。
王道のクラシックバーガーをはじめ、常時5種類のハンバーガーと個性的な季節限定バーガーがラインアップしている。今回はベーコン・レタス・トマトという鉄板トリオのB.L.Tバーガーをオーダーした。ハンバーガーは全種類、パティを鉄板の上で潰してこんがりと焼き上げるスマッシュスタイルだ。
ふかふかのバンズには、牛100%のパティ、こんがりとグリルした肉厚なベーコン、新鮮なレタスとトマト、玉ねぎがサンドされていてボリューム満点!
ミディアムレアで焼かれたパティは、カリカリの食感で肉汁がじゅわっとしたたる。牛肉の旨味がギュッと閉じ込められており、肉好きの心をぐっと鷲づかみする肉々しさだ。
スライスしたレモンがたっぷり入ったレモネードの酸味も、ハンバーガーによくマッチしていた。レモネードだけではなくアルコールとの相性もぴったりなので、クラフトビールやサワーなどの豊富なアルコールメニューから選んで合わせてみよう。
ハンバーガーは定番のラインアップのほか、期間限定で登場するシーズンバーガーも好評だ。これまでにも、イタリアン風や和風などバラエティ豊かなシーズンバーガーが登場してきた。
取材時(2024年5月)に提供していたCHEESE LAKE BURGER(チーズレイクバーガー)は、今までにない新感覚のハンバーガー。まるでチーズの湖に沈んだようなビジュアルがインパクト抜群だ。オーダーしたら真っ先に写真を撮りたくなってしまうだろう。
チーズの湖は、ハンバーガーによく絡むようにチェダーチーズをメインに、チーズソースを数種類ブレンドしている。ハンバーガーをディップしてチーズフォンデュのように楽しめるのが斬新だ。野菜は潔く玉ねぎのみで、肉とチーズの調和をしっかりと堪能できる。一緒に添えられたサルサソースとハラペーニョで、味に変化を出せるのも楽しい。
CHEESE LAKE BURGERは、6月下旬まで提供予定(時期は未定)。しっかりとボリュームがあるので、友人や恋人とシェアして食べてもよさそうだ。個性が光るシーズンバーガーの情報はInstagramで随時発信しているのでチェックしておこう。
とろけて甘い、アメリカンクラシックなパンケーキ
グルメバーガーと並ぶ看板メニューは、カフェ利用の人たちがこぞってオーダーするパンケーキ。まるでアメリカの家庭で出てきそうな、薄いクレープ状のクラシックな生地が特徴だ。
一番人気のミックスフルーツパンケーキは、バナナやいちご、ブルーベリーなどフルーツが散りばめられていて、気分が上がる華やかな見た目だ。
絶妙な薄さできつね色に焼かれた生地は、口の中でとろけるような食感がたまらない。メープルシロップやバター、ホイップが添えられているので、自分好みに味の調整も可能。甘みと塩気が交互に訪れ、思わずほっと幸せなため息が出てしまう。
『under the cascade』は魅力的なフードだけではなく、季節限定のメニューや「GREEN SPRINGS」のイベントに連動したメニューが登場するなど、いつ訪れても楽しみがたくさん。周辺には『昭和記念公園』や『IKEA』などのお出かけスポットも集まっているので、ランチやカフェをするときに大活躍してくれるだろう。
取材・文・撮影=稲垣恵美