風景になじむ、心地よい音楽に包まれる

音符とコーヒーのマグカップが合わさったロゴマークが目印。
音符とコーヒーのマグカップが合わさったロゴマークが目印。

GREEN SPRINGSの2階、広場の真ん中にたたずむ『グッドサウンドコーヒー』。中庭に囲まれたのんびりとした空気のなか、ショッピングや犬の散歩中に立ち寄った人、遊びに来た親子連れなど、おいしいコーヒーを求めてさまざまな人たちが訪れる。

店の外にはたくさんのテラス席を完備。
店の外にはたくさんのテラス席を完備。

現在、立川店をはじめ中目黒と大阪・松原に3店舗を展開する『グッドサウンドコーヒー』。店名の通り、“空間を音でプロデュースしたコーヒーショップ”というコンセプトを掲げている。

こだわりのサウンドを作りだすのは、店に設置されたエムズシステム製の屋外用波動スピーカー。日本の職人による手仕事で一点一点製造したスピーカーからは、空間に染み渡るような心地よいサウンドが流れる。

季節や自然の音と調和した音楽は、会話を決して邪魔せず、体にすっとなじむようにリラックスさせてくれる。耳を傾けてみると、鳥のさえずりや風で葉が揺れる音など、自然の音と音楽との一体感を感じられるだろう。

老若男女に好かれるオーガニックコーヒー

オーガニックブレンドコーヒー(レギュラー・ホット)450円。香ばしく豊かな香りに癒やされる。
オーガニックブレンドコーヒー(レギュラー・ホット)450円。香ばしく豊かな香りに癒やされる。

老若男女、季節問わずオーダーされる定番メニューは、やはり店の顔といえるオーガニックブレンドコーヒー。オーガニックのコーヒー豆を使い、酸味が少なく誰でも飲みやすい味わいだ。

一方で、季節のおすすめブレンド500円はインドネシアのシングルオリジンコーヒー(取材時)で焙煎の度合いは浅煎り。ブレンドコーヒーよりも酸味があって個性的な味わいなので、好みに合わせて選ぶことができる。

コーヒーの味わいの違いなど、わからないことは親切なスタッフ気軽に聞いてみよう。

ドリンクからフードまで充実した海外のカフェテリアをイメージし、メニューはコーヒーをはじめ、フラッペや紅茶、ソフトドリンク、アルコールなど豊富なラインナップ。その日の気分で、飲みたいドリンクを選ぶ時間もちょっとした楽しみのひとつだ。

ドリンクとともに味わいたいのが、ドーナツやミートパイ、パウンドケーキなどのフードメニュー。店内で焼き上げられているため、タイミングによっては焼きたてが食べられることも。ワンハンドで食べやすいのもうれしい。

個性的なフレーバーのシーズナルフラッペ

バタースコッチラテ(アイス)600円。テンションが上がるたっぷりの生クリーム!
バタースコッチラテ(アイス)600円。テンションが上がるたっぷりの生クリーム!

暖かくなるこれからの時期にぴったりのドリンクが、ひんやりと甘いフラッペだ。

取材時には、バタースコッチラテ(写真はアイス)が登場していた。バタースコッチはバターと砂糖、生クリームで作られた、イギリスなど幅広い国で親しまれているお菓子だ。日本人にはあまりなじみのないお菓子だが、海外の人からは「懐かしい!」と好評なのだとか。

そんな伝統的なお菓子から着想を得たバタースコッチラテは、こっくりとした濃厚なバターの風味にコーヒーのほろ苦さが融合し、絶妙な甘さ。スイーツを食べているような満足感と、シャリシャリとした食感で爽やかさも感じられる。春や夏に向けて新しいフラッペやソーダなどのメニューが増えていく予定なので、楽しみに待っていよう。

店内はこぢんまりとしたスペースだが、「今日はどこにお出かけですか?」「新作が出ましたよ」など、毎日スタッフとお客さんの間に温かいコミュニケーションが生まれている。

スタッフさんの一人に話を聞いてみると「一番意識していることはウェルカム感です。自分がお客さんとしてカフェに行ったときに、もちろんおいしいドリンクもそうですが、 スタッフやお店の雰囲気が良いと“また行きたいな”と思えるので。せっかく大事な時間を使ってお店に来てくださったお客さんには、短い時間ながら少しでも楽しい思い出を作っていただけるように、コミュニケーションを大切にしています」と話してくれた。

大きな公園のようなGREEN SPRINGSの空間には、四季折々の花々が咲き誇り景色が変わっていく。忙しい毎日でも、たまには足を止めてお気に入りのドリンクと心地よい音楽に身をゆだね、自然の景色をゆっくりと楽しんでみてはいかがだろう?

住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS 2F/営業時間:8:00~20:00(金・土は~21:00)/定休日:無/アクセス:JR立川駅から徒歩9分

取材・文・撮影=稲垣恵美