和のムード満載の店内

店名の看板には歌舞伎の隈取りが施されている。
店名の看板には歌舞伎の隈取りが施されている。

店内は、歌舞伎をモチーフにしたポスターや提灯などで装飾されている。和と歌舞伎をテーマにして作られているようで、和楽器のBGMも心地いい。

醤油ベースの油そばのほか、激辛の鬼ヶ島、カルボナーラ風のぺぱたまがあり、麺の量を選び、さまざまなトッピングを選ぶことで自分流にカスタマイズできる。

メインは植物性の油を使った特製油ダレと醤油がベースの油そばだが、今回は鬼ヶ島900円をチョイス。大盛りは無料なので、もちろん大盛りで。

提灯や歌舞伎で使われる垂れ幕をイメージした暖簾がある。
提灯や歌舞伎で使われる垂れ幕をイメージした暖簾がある。

激辛油そばの鬼ヶ島。ブラックペッパーと味噌が新しい刺激に

大きな器に盛られた鬼ヶ島(大盛り)。
大きな器に盛られた鬼ヶ島(大盛り)。

鬼ヶ島が到着するが、器の大きさにちょっとビックリ。大盛りにしたので麺の量が225gあるのだが、見た目には少なく感じられる。

混ぜ合わせてひと口食べると、ピリッとした辛さが感じられる。店長によると「味噌にトウガラシを入れて、ブラックペッパーを効かせています。辛さは0.5~3まで4段階に分かれていますが、1辛でもかなりの辛いので、お気を付けください」と話してくれた。辛い油そばだとトウガラシ系の辛みが際立つが、辛さの秘訣がブラックペッパーだったとは……。今までに感じたことがない刺激を味わえた。食べ進めていくと、味噌のまろやかさが加わり、深みのある味わいになる。

ここまで器が大きい理由を尋ねると、「器が小さいと混ぜずらいので、大きめの器で提供しています」とのこと。

油そばは卓上にある調味料を好みで入れて豪快にかき混ぜるので、器が大きいのはうれしい。ラー油、トウガラシ、酢昆布、コショウ、ニンニクなどのほか、陣矢トウガラシがある。陣矢トウガラシは、数種類のトウガラシをブレンドして辛さと香りが楽しめるオリジナル調味料だ。

卓上調味料が充実しているので、好みにカスタマイズを。
卓上調味料が充実しているので、好みにカスタマイズを。

辛みをまとったモッチリとした『浅草開花楼』の太縮れ麺は、モチッとしていてコシがかなり強い。食べごたえ満点。大盛りにしたのでボリューム的にも大満足だ。

トッピングは、チャーシューやメンマ、海苔、なると、刻みネギと王道のラインナップ。

特に厚切りチャーシューが旨い。肩ロースを5~6時間じっくりと煮込むが、ここでポイントになるのが昆布が入っていることだという。店長は「昆布を入れることで、肉が柔らかくなり、チャーシューの味がさらによくなります」と話す。

店内には「陣矢流食べ方の極意」があるので、まずはこの食べ方で食べてみよう。
店内には「陣矢流食べ方の極意」があるので、まずはこの食べ方で食べてみよう。

パスタのような新感覚の油そば

ぺぱたま大盛り。女性でもペロリと食べられる人気メニューだ。
ぺぱたま大盛り。女性でもペロリと食べられる人気メニューだ。

女性に人気なのが、ぺぱたま1100円。カルボナーラ風で、半熟卵のほか、チーズとブラックペッパーがたっぷりとのっている。カルボナーラだと、普通はベーコンが入るが、ここでは自慢のチャーシューを入れている。

コッテリ濃厚な見た目とは裏腹に、くどくない。ほのかにトリュフが香り、食欲をかき立ててくれると評判だ。

調理を行う副店長。
調理を行う副店長。

チャレンジメニューやお得なポイントカードなどもうれしい

5段階でレベルアップするスタンプカード。最上位のブラックカードになれば、常にトッピング400円分と黒ウーロン茶が無料になる。
5段階でレベルアップするスタンプカード。最上位のブラックカードになれば、常にトッピング400円分と黒ウーロン茶が無料になる。

「油そばと聞くと、胃もたれしそうなイメージがあるかもしれませんが、当店は植物性の油をメインにしているので、さっぱりと軽く食べられると思います。麺の硬さや味の濃さ、油の量も調整できますので、お気軽にお声をかけてください。

制限時間以内に食べきれば無料になる5玉、10玉のチャレンジメニューも行っていますので、我こそはと思う方はぜひ挑戦してください。10玉のチャレンジメニューは成功率がかなり低いです。

また、スタンプカードも発行しています。ランクが上がれば上がるほどお得な特典がありますので、ぜひ手に入れてください」と店長。

軽い口当たりで、さっぱりと食べられる油そば。チャーシューや半熟卵のほか、明太マヨやカレー粉などの有料トッピングも豊富にそろっているので、自分だけのオリジナル油そばを作ってみるのも楽しい。

住所:東京都台東区上野7-10-4/営業時間:11:00~22:45/定休日:不定休/アクセス:JR上野駅から徒歩1分

取材・文・撮影=速志 淳 構成=アド・グリーン