コの字型のカウンター席や愛犬と過ごせるテラス席もある
昭和通りから小道に入った清美通りには、中国料理店や居酒屋などが点在する。その中でも特に目を引く『コドマ 秋葉原店』はスタイリッシュでモダンな雰囲気が印象的だ。
ガラス戸の開放的な入り口から中に入ると、コの字型のカウンターやテーブル席がある。入り口付近には、テラス席も用意されていて、ワンちゃんと一緒に利用することもできる。
店長の“好き”から始まった充実のクラフトビール
壁には各種クラフトビールの空き缶が並んでいる。店長の中村壮一さんは「店名は『小さなどまん中』を略した名称です。元々は『どまん中』同様に日本酒や新鮮な魚介類が食べられる小さな居酒屋でしたが、私がクラフトビール好きなので、クラフトビールがどんどん増えてしまいました。料理もビールに合わせてだんだんと創作料理が多くなってきました」と話してくれた。
カウンター席の後ろには大きな冷蔵庫があり、クラフトビール800円~は常時50種類ほどそろう。中村さんは「冷蔵庫をあえてカウンター席の後ろに置きました。冷蔵庫前にお客様が集まって、見て選んで欲しいという思いがあります。カラフルでデザイン性が高いので、見ているだけで楽しい気分になれると思います」と話す。
日本をはじめ、世界各国の選りすぐりのクラフトビールがあり、メニューやポップには特徴が書かれている。バリエーション豊かな缶ビールが並んでいるので、直感で選んでみるのもいいだろう。
ビールに合う今日の一押し料理が勢ぞろい
料理も幅広くそろう。
「本日のおススメお料理 3種盛り合わせ」1780円は、今日の一押し料理が盛り合わせになっている。この日は、ポテトサラダやラム肉の直火焼き、本マグロの竜田揚げがセットになっていた。
一番人気であるポテトサラダには、辛めのタレで炒めた挽き肉が入る。マヨネーズの酸味やポテトのホクホク感と相まって、ビールがどんどん進みそう。
ラム肉の直火焼きは、中はレアで外側は香ばしくて滋味深い。さらに添えられたピリ辛のニンニク味噌をつけて食べればラムの旨味がアップする。
本マグロの竜田揚げについて中村さんは「今日は本マグロを仕入れたので、竜田揚げにしました。タルタルソースをたっぷりとつけてお召し上がり下さい」と話す。その日の仕入れによって料理を考えるというから何が出るのか楽しみだ。
リーズナブルでボリューム満点なので、数人でシェアするのにもってこい。
豪華に盛られた新鮮な刺し身に感動
『どまん中』グループならではの刺し身も好評。
「本日のお刺身5種盛り合わせ」1人前680円もリーズナブルでものすごいボリューム。その日に入荷した鮮度抜群の刺し身が盛られる。
この日は、本マグロやヒラメ、キンメダイ、黒ムツ、イナダ、ホタテの炙りにキャビアとイクラが添えられている。数えてみると6種、魚卵を入れれば8種になる。
中村さんは「メニュー名としては5種なのですが、新鮮な魚介類を食べていただきたいので、サービスでお出ししています。2人前以上であれば舟盛りで提供させて頂きます」と話す。
「十四代」や「新政」などの日本酒も豊富にそろっているので、刺し身と合わせてみるのもいいだろう。
ほかにも、低温調理で柔らかく仕上げたハラミレアステーキ(1~2人前980円)をはじめとした肉メニューも豊富。
「締めにおすすめなのが釜飯です」と中村さん。魚沼産のコシヒカリを使用し、注文を受けてから炊き上げる。「炊き上がりまでに30分程度かかってしまうのでご注文は早めにお願いします」と教えてくれた。
姉妹店ではこだわりの日本酒と鮮魚料理が好評
『コドマ 秋葉原店』と同じビルの地下1階には、『どまん中 はなれ』があり、逸品ぞろいの日本酒をはじめ、活魚料理が好評だ。店長の高橋雄一さんは「『コドマ 秋葉原店』から料理を注文することができます。お気軽にスタッフにお声をかけて下さい」と教えてくれた。 さらに「2023年7月27日から10月27日まで、『さんたつ』の記事を見たといって頂いたお客様には、生イカを丸々食べられる超海鮮盛3850円を半額の1925円で提供させて頂きます。+500円すればさまざまな刺し身もセットにできます(1グループ1皿まで)」とうれしい提案をしてくれた。
豊富なクラフトビールに創作料理、さらには旬の刺し身などなど……。秋葉原電気街の喧噪とはかけ離れたオシャレで大人のムード漂う居酒屋で日頃の疲れを癒やす一杯を楽しみたい。
取材・文・撮影=速志 淳 構成=アド・グリーン