日本最古のため池がある憩いスポットの近くにあるお店
『BLUE TREE FAVO』がある大阪府の大阪狭山市には、「狭山池」という現存する日本最古のダム式ため池があることをご存じであろうか?古事記や日本書紀にも登場しているので、歴史の勉強の中で聞いたことがある人も多いかも知れない。1400年もの時を経て、今では遊歩道や公園も充実した憩いのスポットになっている。
そんな狭山池から徒歩15分、南海電鉄の大阪狭山市駅からは徒歩10分ほどの場所にパンとコーヒーが大好きなご夫婦が営んでいる人気ベーカリーが『BLUE TREE FAVO』だ。
パン職人からバリスタへ、そして再びパン職人へ
実は近くに『BLUE TREE BAKERY』という1号店があって、今回ご紹介する『BLUE TREE FAVO』は2号店。
「2021年にオープンした2号店はみなさんのお気に入りになるだけではなく僕らにとってもお気に入りのお店にしたくて」。青木さんご夫婦の気持ちが店内の雰囲気ある空間や、パンとコーヒーのラインナップにもしっかり表れている。
学生時代のアルバイトでパン作りに触れたことをきっかけにパン職人への道を志し、経験を積む中でコーヒーの奥深さに心惹かれ、パンとコーヒーで独立をしようと決めた青木さん。
お店では美味しいパンだけでなく、こだわりのコーヒーも一緒に購入することができ、思わずコーヒーに合いそうな甘いパンに手が伸びる。
しかもご主人の青木さんはただのコーヒー好きではなく、ラテアートで賞を獲得するほどの人物。奥様もコーヒー豆のセレクトを任されるほどコーヒーに精通していて、二人の出会いも、とあるバリスタの大会だったそう。
「最初はコーヒーだけのお店をやろうと思って物件を探していたけれど、コーヒーだけじゃ弱いかなと思ってパンも焼けるようなお店を探しているうちに、やっぱりパンを作りたいという気持ちの方が強く湧いてきて、最終的にはパンをメインにしました。」と当時を振り返る青木さん。
パンもコーヒーもどちらも手を抜きたくない、そんな思いでたどり着いた結論。パンとコーヒーにかける思いは並々ならぬものがある。
レアなブリオッシュ生地のクリームパンは見つけたら即買い
「街の気軽なパン屋さんというより、週末の贅沢や手土産にも喜ばれるようなパンのラインナップを意識しています」と語る青木さん。ハード系のパンは固さを残しつつ、歯切れの良さを大事にして材料をブレンドしたり、素材や製法に妥協はない。
中でも青木さんのイチオシはブリオッシュ生地のクリームパン。
他のパンと比べて、より手間がかかり、大量に焼くことが出来ないため、出会えたらラッキー!即買いパンの1つだ。
こうしたこだわりが評判を呼んで、今では近隣の方だけでなく遠方からわざわざ足を運ぶお客様も多いそう。美味しいパン屋さん、美味しいコーヒー屋さんはあれど、その2つを兼ね備えたお店はありそうで中々ないから納得だ。
頑張った日や好きな人と美味しいものを分かち合いたい日に『BLUE TREE FAVO』へ足を運んで、一目惚れしたパンと、それに合うコーヒーを選ぶ贅沢をしてみては?
取材=パンスク編集部