水先案内人が集う場所
1階は『せっかち焼鳥ハットリ』、マグロ専門店『Tunaがる』、イタリアン酒場『とんとんとんきぃ』という3つの異なるジャンルの店が並び、2階はフリースペース。チャージ料不要のテーブル席があり、設置された自動販売機では100円から焼酎を購入して飲むことができ、野毛最安値を叶えてくれる。
この施設を取り仕切る新澤聖樹さんは、横浜で10店舗近くの飲食店を経営する人物。「立ち飲み横丁スタイルの施設は増えていますが、今まではどうしてもそこに入る各店の垣根を越えられない部分が多かった。そこで、施設内のどのエリアでも各店の料理や酒が堪能できる場所を作りたかったんです」と語る。
そんな自由度の高い施設とあって、気軽にやってくる客も多い。なかには野毛の“おやじ向き”といったイメージを覆す20代の若者、そして女性客もちらほら。それも各店舗スタッフが単に接客をするだけではなく、人と人をつなげるMCのような役割を担うことを重視しているからだと新澤さんが自信を持つ。さらに酒の肴もよくある居酒屋メニューではなく、しゃれた洋風テイストを盛り込んだものが多数ラインナップされているのも特徴だろう。個性豊かな料理はちょこちょこつまんで食べるのにもってこい。まさに、待ち合わせや飲み会終わりの締めにも最適だ。
「3年間だけの営業だから思いっきりやりたい。ここを訪れた全員に存分に楽しんでもらいたい」そんな思いのつもった酒場に足を運んでみては?
スタ場に来たらコレを頼め!
取材・文=岩崎利架 撮影=高野尚人