お通しは2種のお味噌汁。味噌料理も充実
『みそら屋はなれ』ではまずお通しとして2種のお味噌汁が出される。今回は宮城仙台味噌と京都石野味噌。「一口にお味噌といっても地域や種類によって味もさまざま。いろいろな味があることを知ってほしい」と店主の石岡裕悟氏は言う。その言葉のとおり、仙台の赤味噌は塩気が効いていてキリっとした味わい。京都石野の白味噌はまろやかで甘みすら感じられる。
今回注文したのは、みそら屋名物!鯖の味噌煮800円、肉味噌の焼き味噌650円、牛スジのとろとろ赤味噌煮込み800円、そして日本酒黒龍九頭竜ちょい呑み60㎖400円。
みそら屋名物!鯖の味噌煮800円は、身が締まり脂ののった鯖にお味噌が染み込んだ逸品。肉味噌の焼き味噌650円は香ばしく焼きあがり、外はカリカリ、中はほくほくでお味噌の味がぎゅっと凝縮されている。牛スジのとろとろ赤味噌煮込み800円は、牛スジがとろける程に煮込まれ、ゴボウも柔らかい。とろとろの赤味噌としっかりとからまりあって日本酒が進む。
日本酒はすべて一律のお値段で少量から注文可能
『みそら屋はなれ』では多くの日本酒を扱っているけれど、どれも一律の値段となっている。「お味噌と日本酒が合うことを知ってほしく、いろいろなお酒を試せるように少量から注文できるようにしている」と石岡氏は言う。銘柄に関わらず、ちょい呑み60㎖400円、ぐい呑み120㎖650円、一途呑み180㎖950円、極一途呑み360㎖1800円の4種類から選べるようになっている。
石岡氏に相談すればその料理、お味噌に合う日本酒も選んでもらえるだろう。
『みそら屋はなれ』で楽しむ日本酒とお味噌のハーモニー
錦糸町駅前の喧騒から少し離れた『みそら屋はなれ』。外観も内装も落ち着いた大人っぽい雰囲気で、静かにお酒を楽しむことができる。
おいしいお味噌料理を、多彩に取り揃えられた日本酒で飲み比べながら楽しみたいときにぜひ訪れたい。
取材・文・撮影=かつの こゆき