木目調の明るい店内や自然を感じるオープンテラス
『EVERYONEs CAFE』は上野動物園の入り口近くにある。「みんなのカフェ」という思いを込めた店名で、年代や性別を問わずに幅広く気軽に利用できるカフェとして愛されている。
店内は木の温もりあふれる空間。一面ガラス張りになっているので、柔らかな陽光が差し込む。窓の外にはオープンテラスが設けられていて、太陽とさわやかな風を感じられる絶好の癒やしスポットといえる。四季折々の表情を見せてくれる上野の自然を満喫しながら、リラックスできると好評。
季節により内容が変わるワンプレートランチ
料理には東京都を産地とする「江戸前食材」や「東京野菜および江戸野菜」なども使われている。スーパーバイザーの荒尾佳佑さんは「できるだけ東京産の食材を使っています。入り口付近のブラックボードには、その日の料理に使われている食材の地域が書かれていますので、参考にしてください」と話す。店舗には、野菜や豚、卵などの生産者の写真も飾られている。
人気料理である「EVERYONEs CAFE Garden Plate(えぶりわんず かふぇ がーでん ぷれーと)」2200円を注文。
プレートの中央にのるのは、立川市産の豚肉・柔豚(やわらとん)を使った丼。柔豚は稀少なブランド豚で、名前の通り柔らかく、脂がさっぱりとしてるのが特徴だ。ショウガが効いて甘辛く味付けされた豚肉とご飯の相性は抜群。
丼の周囲には5つの副菜やスープ、果物が取り囲んでいる。江戸野菜を中心に、旬の食材をふんだんに使用して仕上げた小皿料理は色鮮やか。食材は季節やその日の仕入れ状況になどにより異なるが、どれも新鮮でヘルシーだ。周囲の自然と一体になったオープンテラスで食べれば、さらにおいしく食べられる。
ミート(柔豚)のほか、フィッシュもあり、規格外であまり流通にのらないサステナブルな魚や、伊豆七島などで獲れた魚を使った丼も選べる。
午後の優雅なティータイムにもおすすめ
ティータイムを楽しむならば「Fresh Berries Souffle Pancake(ふれっしゅ べりー すふれ ぱんけーき)」3枚1760円とフレッシュハーブティー979円もおすすめ。
Fresh Berries Souffle Pancakeは、東京産の牛乳や卵で仕上げたスフレパンケーキで、口に含むとスーっと溶けるような滑らかさ。メープルシロップの優しい甘みと、イチゴやブルーベリーの酸味がパンケーキが一体となり、見事な味のハーモニーを作り出す。
フレッシュハーブティーは西東京市の専門農場から届く摘み立てのハーブを中心に作られる。香りが高く、口の中をスッキリとさせてくれるので、リフレッシュに最適。ハーブはその日によって異なるので、訪れる度に新しいハーブティーに出会える。
午後のティータイムをのんびりと過ごせば、幸せな気分になれるだろう。
キッズも歓迎! ファミリーで利用したい
荒尾さんは「上野の森の景色を眺めながらの食事やティータイムが楽しめる憩いの場として利用してください。ベビーカーでお越しいただけますし、パンダをモチーフにしたキッズメニューもあります。春秋シーズンならば、ワンちゃんと一緒にオープンテラスで一緒に過ごすこともできます」と話してくれた。
動物園や博物館、美術館など、さまざまな文化施設がある上野恩賜公園。散策の途中に立ち寄れる憩いの場という絶好のロケーションにある。東京都産の食材を使った料理というのもなかなか味わうことができない。ファミリーで利用できるのもうれしい。
取材・文・撮影=速志淳 画像=EVERYONEs CAFE