麺は三河屋製麺と共同で研究を重ねた特注麺を使用
さかえ通りの早稲田通り側アーチをくぐり、わずか15秒で到着する。店に入ると、明るいスタッフの元気あふれる声が響き渡った。フレンドリーな接客にも好感が持てる。
基本のスープはゲンコツや背ガラなど、1回の仕込みに約200㎏の新鮮で旨みが出やすい豚骨を使用して作られる。じっくり丁寧に作られ、でき上がるまでには約20時間!もかかるという。
おすすめの味玉ラーメン890円を食べる。もちろん、無料のライスも注文した(おかわりは+50円)。
まずはスープから。濃厚でありながらスッキリとした後口があり、かえしのキレも感じられる。一口飲んだだけで丁寧に、そしてじっくり作られたスープであることがわかる。
店長の西隆行さんは「この独特な濃厚さとまろやかさを出すために3万キロカロリーの超強火力のバーナーを使用しています」と話す。厨房には大きな寸胴が並び、頻繁にスタッフがかき混ぜている姿が見える。
麺はスープの強さに負けない中太ストレート。加水率が高く、モッチリとした噛み応えも好相性だ。
丼の半分を埋め尽くすチャーシューはほろりと崩れて、口の中にしっかりとした肉の旨みがあふれてくる。丼の中で輝くような味玉は味がしっかりと染み込み、トロッとした黄身もいい具合。シャキッとした食感が残るホウレン草もスープによく合う。
3枚添えられた海苔は、スープに浸してごはんと一緒にいただくことにする。スープとライス、海苔の一体感が抜群だ。
自慢のスープに魚介系や野菜の旨みが加わったつけ麺
つけ麺860円も忘れずに。自慢のトンコツスープに合わせるかえしには魚介類と野菜の旨みがプラスされた自信作。甘みがやや強く、モチモチでツルツルとした食感の特注麺との絡みもいい。
短冊状のチャーシューやメンマ、ネギなどもいいアクセントになり、レモンを搾れば、さわやかな酸味が広がってくる。
麺は普通で200gだが、大盛り300gまで、さらにライスも1杯無料だから大食漢にはうれしい限りだ。
こだわり抜いて作ったラーメンを自分好みの味に仕上げよう
西さんは「選び抜かれた食材と職人の確かな技術で完成させた唯一無二の一杯を食べて下さい。豚骨の旨みが凝縮したスープは特に格別です」と話してくれた。
ラーメンやつけ麺は味の濃さ・油の量・麺の固さなどは好みを伝えれば調整してくれる。卓上にはコショウやニンニク、豆板醤、ラー油、酢と盛りだくさんなので、カスタマイズを自由自在だ。変わったところだと、きゅうりの漬けものを常備し、ライスのおともだけでなく、スープに入れるのもおすすめだ。
取材・文・撮影=速志 淳 構成=アド・グリーン