池袋ラーメンランキングで、必ず上位に食い込む人気店
池袋駅東口からビックカメラやヤマダ電機の横を通り過ぎ、大通りから1本入った少し落ち着いた雰囲気のエリアに、シックな外観が目を引く。この日はランチ時間をかなり越した時間の訪問だったが、ひっきりなしに客が出入りしていた。いつも行列ができていることは想像がつく。
鶏、野菜、米のみ。2日かけて作る絶品の白湯スープ
すべてのメニューで使用する白湯スープ作りに必要なのは2日間。国内産鶏肉の丸鶏、ガラ、モミジ、手羽先に、野菜、米を加えて6時間炊く。ほぼ粉々になった骨や食材をザルで濾し、スープとガラに分けておく。翌日、このガラに新しいガラを追加して、野菜とともにもう一鍋。前日と当日の鍋を合わせてようやくスープの完成だ。
オーダーが入ったら、スープにじゃがいもとコーンのペーストを入れて温める。もともとスープには鶏ガラのほか、タマネギ、ニンジン、ニンニク、ショウガが入っているが、このペーストを最後に加えることでとろみや甘みがプラスされるとのこと。ポタージュのようにぽってりとした旨味が期待される。
まろやかな鶏ポタ系白湯スープがストレート麺によく絡む!そぼろもいいアクセント
白濁したスープに鶏もも肉のチャーシュー、鶏胸肉のそぼろがトッピングされているのが個性的。ここに半熟味付け玉子を追加して、鶏づくしで堪能するのがオススメだ。まずはスープをひと口。とろりとした舌触りで、ぎゅっと濃縮された鶏本来の旨味が強い。どろどろの白湯スープとは違ってくどさがなく、やさしく濃密なポタージュといった感じだ。また、全体の味は塩で整えられており、じゃがいもやコーンのほのかな甘味が強調されるのが味わい深い。
若干固めに茹でられたストレートな中太麺がスープによく絡みながら、つるっとなめらかに口の中に入る。通常よりも少し短めの麺はすすりやすく、女性客にも好評だという。太さも絶妙でもっちりとした弾力がたまらない。噛むたびにスープとちょうどよく混じり合う。そぼろがいいアクセントで歯ごたえに変化があり、きちんと味付けされているのでちょっとした味変になっている。
しっかり味のついたチャーシューは皮はぷるぷる、身はしっとり。身の厚みもあって食べごたえも十分だ。半熟味付け玉子は店のマーク入りで、すぐに食べるにはちょっと惜しい気がする。割ってみると黄身がとろ〜り。玉子のコクが加わったスープを麺をいっしょに食べるとまったりとしてこれまた違った味わいに。
ごちそうさま……。と、その前に。黄身の入ったこのスープ、やっぱりご飯にかけて食べたい!と思う人も多いはず。100円で麦入りのライスが注文できるので、おじやのようにスープをご飯にたっぷりかけていただこう。
月替りの限定ラーメンも毎回好評
月替りで限定のラーメンを提供しており、リピーターでも飽きさせない工夫もうれしい。おじやを食べ終えて一息ついていると、また数人の客が入ってきた。さすがは人気店、並んでも食べたい一杯だ。
取材・⽂・撮影=ミヤウチマサコ