神奈川を代表する古湯を身近に楽しむ
奥湯河原から毎日タンクローリー輸送する源泉は、江戸時代開湯の神谷温泉のもの。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で、pH8.2の弱アルカリ性の湯は、美肌効果が高いことで知られる。
無色透明のさらっとした湯は、腰までの深さがある大浴槽にたっぷりと注がれる。湯上がりにはツヤ肌感も得られるので、温泉効果を存分に感じることができる。
温泉ではないが、ジェット・バイブラバスも備わり、心地よい噴流が疲れた体を全身からほぐしてくれる。
湘南台の風を感じながら和の空間でくつろぐ
3階の大浴場から続く階段を登ると屋上の露天エリアが広がる。男女それぞれに、岩風呂の「らくの湯」をはじめ、寝ころび湯や炭酸風呂、水風呂とドライサウナを備えた充実度。和の趣があり、木組みの屋根から陽の光りが差し込み、爽やかな風も吹き、落ち着いた空間になっている。
人気はぬるめの炭酸風呂で、小さな気泡が肌にまとわりつく感触が心地よい。壁面に設置された大画面のテレビを見ながら長湯を楽しもう。
床暖のごろごろスペースで、マンガ読み放題!
湯上がりは2階ワンフロア全体が異なるくつろぎスペースとなっている、お休み処「らくの間」へ直行する。利用には館内着300円が必要だ。
2万冊以上を揃えたマンガコーナーから数冊お気に入りをピックアップしたら、畳風呂エリアで横になろう。温泉が下を流れているため床暖効果となり、マンガを読むなりすっかり眠気モードに。ゆっくり休みたいという人には、ボックス型の個室スペースやリクライニングコーナーがおすすめだ。夜になると個室にエアウィーブが敷かれ、20連泊するリピーターがいるほど快適。
1階には大人から子供まで楽しめる食事処「百年ダイニング」があり、毎日行われるイベントメニューが好評だ。ハイハラ(ハイボール+唐揚げ)100円は参加必須!
ほか、極上のボディケアを受けられるリラクゼーションも併設する。
駅近で朝まで営業しているので、仕事帰りに温泉でリラックスしてそのまま泊まるなんていう贅沢もいいかもしれない。
取材・文=千葉香苗 写真=湘南台温泉 らく