新鮮ホルモン×ビールの組み合わせは最高!
「夏は焼肉でスタミナを付けたい!」と考える方も少なくないだろう。網の上で焼いた肉やホルモンを頬張りながら、キンキンに冷えたビールをグイグイと飲む様子はまさに日本の夏の風物詩。酒好きならば誰もが一度は憧れるシチュエーションだろう。
そんな焼肉ラヴァーな飲兵衛にオススメしたいのが大森にある『新鮮ホルモン まるみち』。その名の通り新鮮なホルモンを思う存分堪能できる焼肉メインの居酒屋である。
大森駅から歩いて5分ほど。メインストリートから少し離れたところに構えたお店は、昔ながらの大衆居酒屋を思い起こさせる外観だ。看板からして酒好きの心をくすぐってくる。勇んで店内に入ると、4人掛けのテーブルに七輪を置くスペース、そしてその上には排煙機があるだけというシンプルかつクラシカルな焼肉屋そのもの。レトロな雰囲気にグッとくる方も多いはずだ。
「2009年にオープンして以来、サラリーマンの方を中心に常連のお客さんを中心にひいきにしてもらっていますね」と教えてくれたのは店長の山崎和彦さん。聞けば、1人では食べづらい印象の焼肉屋では珍しくひとり客も多く来店し、思い思いにホルモンを焼いて好きなお酒で晩酌をしているという。まさに焼肉好きなら自宅近くにあってほしいお店だろう。
じっくり焼くことで名物・マルチョウの魅力をフルに引き出す!
国産和牛の種類も豊富にそろえているが、『新鮮ホルモン まるみち』という店名通り、名物はやっぱりホルモン。中でも絶大な人気を誇るのが「壺シリーズ」と呼ばれる壺に入って提供されるホルモンたち。その中でも今回は不動の1番人気と評される、スーパーマルチョウ(小・1990円)と、おつまみには最適と評判の高い、本日のホルモン5種盛り1990円をオーダーした。
テーブルに置かれたスーパーマルチョウを壺から取り出そうとしてまず驚いたのはそのサイズ。
牛の小腸であるマルチョウは通常食べやすいサイズにカットされて提供されることが多いが、スーパーマルチョウは、あえて切らずにそのまま。推定30センチくらいの超ビッグサイズで、これでも(小)だというのだから恐れ入る。
ホルモンをトングで掴み、網に載せる際、店長の山崎さんから「最初からはさみで切らないように」という注意があった。
あらかじめ食べやすいサイズに切っておいた方が取りやすいかと思いがちだが、実はこの時点で切ってしまうとマルチョウの旨味が切断面からすべて抜け落ちてしまうという。おいしく食べるにはある程度焼けてから切るのがよいのだ。
焼き具合を見ながらインタビューを進めると、お店の自慢はやはり、肉やホルモンのフレッシュさ。大森の近くには肉の卸場があるため、毎日直送で新鮮な国産和牛の肉やホルモンが届く。そのためここでは希少な部位も提供されることもしばしばで、中には牛1頭丸ごと食べられるメニューも用意されているという。
名物の肉やホルモンに合わせる酒類も豊富。定番のビールやハイボールはもちろん、日本酒や焼酎なども人気の高い銘柄はひとしきり揃っている。
さらに韓国料理の定番、マッコリでも日本では珍しいとされる「虎マッコリ」という銘柄を提供し人気を博しているという。
話を聞いているうちについにマルチョウが焼き上がり。さっそくいただくと脂身の甘さやホルモン特有の食感がたまらない。これは酒がグイグイと進むこと請け合いだ。マルチョウを食べ、ビールをグビグビと飲み干せば、どんどん元気が湧いてくる。
大森の老若男女に愛される秘訣とは?
絶品のホルモンにキンキンに冷えたビールの相性がもうたまらない『新鮮ホルモンまるみち』だが、ファミリー層に人気が高いという。老若男女に愛される店だということがうかがえるが、確かに新鮮で美味しい肉やホルモンがこれだけ揃っているのだから、子どもたちが喜んで焼肉を食べる横で大人たちが冷たいビールを一気に飲み干すという姿が目に浮かぶようだ。
「新鮮なホルモンやお肉のおいしさなら、どのお店にも負けないと思うので、ぜひ食べていってください」と答えてくれた山崎さん。その様子からはお店のメニューに対する絶対的な自信を感じられた。
構成=フリート 取材・文・撮影=福嶌弘