自慢の温泉と最先端技術のお湯を体感
この施設の自慢の一つである温泉は、毎分421ℓという湧出量を誇るナトリウム-塩化物泉で「小江戸川越温泉」と名が付いている。神経痛や冷え性、慢性皮膚炎など、さまざまな効能があるという。
お湯や水も特徴的で、ナノテクノロジーの最先端技術を集結した装置を通すことによって、高品質なものに変えている。お湯や水に分子の振動を与えることで、保湿作用や浸透作用に優れ、化粧水のようなお湯を体感できる。実際にシャワーを浴びれば髪はきしみが少なく、顔を洗えばつややかな感じになる。
大樽から流れ落ちる、まるで滝のような演出
浴室は2つあり、偶数日・奇数日で男湯と女湯が入れ替わる。偶数日なら男湯が「さらさらの湯」、女湯が「ざぶーんの湯」となる。
最大の特徴といえるのが、露天エリアにある浴室名と一緒の「ざぶーんの湯」。屋根の上にある大きな樽に水がたまると、池に滝のように「ざぶーん」と流れ落ちる様子は圧巻。源泉に加温をして加水をしていない源泉ぬる湯や源泉あつ湯などで温泉に浸かりながら眺めていると、どこか雄大な気持ちなれそうだ。また、流れ落ちる滝の裏側から見られる滝見の湯にもぜひ入ろう。
露天エリアにはほかに、電気つぼ湯やねころび湯、足湯などもあるので、湯めぐりも楽しい。
さらさらという水の音と温泉が心地よい
もう一つの大浴場「さらさらの湯」の露天風呂は、「ざぶーんの湯」と異なり落ち着いた造り。露天エリアの壁を伝う水が、そのまま露天エリア内に小川のように注がれ流れていく。まさに「さらさら」という水の音が聞こえてきそうだ。
「ざぶーんの湯」同様に、電気つば湯やねころび湯、足湯などがあ、この露天エリアには洞窟風呂も備えている。
内湯エリアでは温泉とサウナを楽しむ
露天エリアだけでなく、内湯エリアでも温泉に入浴できる。湯温40度に加温した源泉適温湯と湯温38度源泉ぬる湯があり、のんびりと温泉のよさを堪能することができる。
内湯エリアにあるサウナも好評。4段タワー型の遠赤外線サウナを利用すれば体の芯から温まり、老廃物を排出してくれる。隣には「ナノテクノパワーの水」が満ちた水風呂があるので、火照った体をクールダウンできる。
ほかにも、「ざぶーんの湯」には漢方薬草サウナがある。内湯エリアに漂う香りはこのサウナから出ているのかと一人で納得。漢方の蒸気に包まれれば、体が癒えてきそうだ。
「さらさらの湯」のもう一つのサウナは蒸気塩サウナ。全身に塩を塗りたくって蒸気に包まれれば、じんわりと汗が流れ出す。塩と汗を洗えば驚くほど肌がつるつるになっていた。
岩盤浴で行われるロウリュイベントも人気
岩盤温浴「快汗房」もぜひ利用したい。岩盤の温度を48度に保った室内はサウナがちょっと苦手な人でも過ごしやすい。湯治感覚で利用できるともいわれ、癒やしの岩盤浴を楽しめる。また、ロウリュウアトラクションも開催される。ロウリュウスタッフが浴びせる熱波を受ければ、一気に発汗し、基礎代謝がアップする。ダイエットはもちろん、美肌効果も期待できるとあって、熱波のおかわりを求めて多くの人が盛り上がっている。ちなみにアロマの種類が日替わりなので、何度利用しても楽しい。
岩盤浴エリアにはリクライニングルームがあり、リクライニングチェアを35席用意。さらにコミックコーナーには、人気や話題のコミックが約6500冊もそろっている。リクライニングチェアでくつろぎながらマンガを読んでいると、ついウトウトとしてしまう。
利用料金は500円だが、平日限定の「ご入浴岩盤セット」だと1080円と、お得に利用できる(専用着付き)。
おいしい食事やアルコール、ボディケアに癒やされる
湯上がりに忘れていけないのが食事。食事処 はつかりでは、多彩なメニューを用意。料理には「ナノテクノパワーの水」を使用している。本場の讃岐うどんや各種ラーメン、定食など、どれも食べたいメニューばかり。もちろん湯上がりに一杯という人にも豊富な単品メニューがあるので、チョイスしよう。
店長の加藤大さんは「大浴場や岩盤浴でも過ごせますが、それにプラスしてボディケアやアカスリ、髪切り処なども充実していますので、ご一緒にご利用ください。また、近隣にはサイクリング・ランニングコースがありますので、最後に汗を流すのにも最適です」と教えてくれた。
取材・文=速志 淳 写真=小江戸はつかり温泉