選べる館内着で、楽しさ爆上がり!
JR鶴見駅から送迎バスに乗ること約10分。鶴見川沿いに、オレンジ色の外壁が印象的な『RAKU SPA 鶴見』が見えてくる。建物前にはとてつもなく広い駐車場があり、その向こうは鶴見川がゆうゆうと流れる開放的な眺めで、ちょっとした旅気分を感じさせてくれる。
送迎バスはJR鶴見駅のほかに、川崎駅と武蔵小杉駅の3駅から、およそ1時間に1本程度、1日に10~14本ほど運行しているから電車で行くのも便利だ。
4階建ての1階フロアが受付となっており、中央にあるフロントでリストバンドと館内着引換券を受け取る。館内着は、なんと5種類の模様から好きな柄を選ぶことができ、「赤いのもかわいいけれど、白地に紺色と赤い花模様のような館内着もいいな」と、あれこれ迷ってしまうが、それもまた楽しみの一つ。
効果も多様で、遊ぶと楽しむ要素満載のお風呂
2階の大浴場には、男女別に15種類の風呂とサウナが備わり、湯めぐりが楽しみだ。内湯には「炭酸の湯」や「流泡の湯」、女湯のみある「日替わり超軟水の湯」など、全身の血流を促したり、マッサージ効果が得られる湯船がたくさん。休憩を挟みつつ、ここはじっくり試してみよう。
広く、どこかの邸宅の庭園のような露天風呂には、全国的にも珍しい「弱酸性硫黄の湯」や浴槽が船形になっている「絹の湯船」など、五感をフルに使って楽しめる湯船が配される。
最初は、酸性の湯に硫黄成分を溶け込ませた人工温泉「弱酸性硫黄の湯」でその効果を試すことにした。肌に滑らかで、つるすべになるだけでなく、ほんのり硫黄も香り、癒やし効果絶大! 周りに植栽された緑や抜けるような空で、より開放感を得られ、温泉旅行気分を満喫させてくれる。
マンガ読み放題!?休憩スタイルで選べるエリア
身体が十分に温まったら、一度目の休憩をとろう。3階には2万冊以上ものコミックが読み放題の休憩スペースをはじめ、リクライニングチェアーが並ぶ休憩ラウンジ、200種類以上のメニューが用意される「レストラン WA Dining 楽」や「Cafe&Bar BARAKU」などが備わる。
ゴロゴロと横になって休みたいと思いつつ、あの話題作はあるかな? 懐かしい本があるな~とマンガを手に取って読みふけっているうちに、アッという間に時間が経過してしまった。次は、岩盤浴へと向かう。
空間によって香りも異なる岩盤浴
岩盤浴も3階にあり、館内着を着ての利用となる。6種類の部屋があるだけでも驚くが、各部屋で異なる演出は、もはやアトラクションといってもよいだろう。本格的なプラネタリウムの部屋や幻想的なキャンドルの灯りの部屋など、それぞれに違った癒やしの時間を提供してくれる。
美肌を求めて最初に試したのは「轟の房(とどろきのぼう)」。天然ミネラルを含み、皮膚の老化やアトピーなどの肌トラブルを防ぐ効果があるという岩塩を使用している。寝転んでいるだけでマイナスイオンを浴びることができて、身も心も浄化されているような不思議な感覚を得られる。
まだ半日も過ごしていないのに、岩盤浴ですっかり毒気を抜かれ、身も心も緊張感から解放されているのに気付く。
しっかり水分補給をとり、2度目の休息を挟みつつ、次はどのお風呂に入ろうか、それとももう一度岩盤浴にしようかとワクワク感が止まらない! 入浴も入浴後の楽しみ方も一つではない、お風呂のエンターテインメント施設が評判なのも納得がいった。
取材・文=千葉香苗 写真=RAKU SPA 鶴見