種類豊富な風呂と泉質のよさが◎。11種類のお湯をじっくり楽しもう
新宿駅から京王線で約50分の橋本駅からバスで15分。北公園入口でバスを降りると、相模原北公園に隣り合うように立つ『相模・下九沢温泉 湯楽の里』にたどり着く。
まずは、屋外の露天に4つ、内湯に7つ。全部で11という風呂の数に驚く。露天はすべて天然温泉で、透明なお湯の泉質は地下1700mから湧出したナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。塩分を含むため湯冷めしにくい“熱の湯”で保湿効果もばっちりだ。美肌の湯としても定評があり、冷え性のほか、疲労回復にも効果がある。
まさに大地の恵み。この地で湧出した天然温泉を堪能する
露天エリアには源泉の湯、岩風呂、壺湯、寝ころびの湯の4つがあり、すべて天然温泉だ。名前のとおり源泉の湯は源泉かけ流しになっている。すがすがしい風に吹かれながら、広々としていて開放感のある風呂に浸かれば、思わず大きなため息がひとつ。お湯は温度がちょっと高めでとろりとした感触があり、なめると少ししょっぱい。風に合わせてふんわりとゆらめく湯気に、心も体もリラックスしていくのを感じる。
少し体が温まったら寝ころびの湯にいこう。ごろりと寝転がると背中を温泉がさらさら流れるのが心地いい。しばらく浸かっていると心穏やかになりついついうとうと。壺湯は源泉かけ流しで一人用の浴槽。入るときにざーっとお湯をあふれさせるのが醍醐味だ。
古い角質を除去する作用のある温泉なので、入浴後はとてもさっぱりした感覚だ。
多彩な7つの浴槽がある内湯とサウナでリフレッシュ
内風呂は7つの風呂があり、それぞれが広めなのでゆったりと使える。なかでも人気なのは高濃度炭酸泉だ。シュワシュワと弾ける気泡が肌にくっつくのがおもしろい。この泡の正体は炭酸ガスで、体内に取り込まれると血管を拡張し血行が良くなるため、肩こりや神経痛などに効果がある。お湯の温度は37℃と少しぬるめだが、ふんわりとやさしく温かい。炭酸ガスが溶け込みやすく、一番効果的なのがこの温度だそうで、15分ほどゆったり入ると不思議なくらい体がぽかぽかしてきた。
細かい気泡で湯が真っ白に見えるシルク風呂は、お湯がとてもやわらかく包み込まれる感じが心地いい。マッサージ作用と毛穴の汚れを落とす乳化作用があり、湯上がりは肌がしっとりすべすべだ。
アトラクション風呂というのはジェットバスなどの機能浴のことで、全身を高圧水流でマッサージできるエステバスと、腰掛けて背中や腰をマッサージするドリームバスの2つに分かれている。ジェット系はこのほかにさらに2つ。冷却枕に頭をのせ、リラックスした姿勢でツボをポイントマッサージできるローリングバスと、気泡とジェット2つの水流でほぐされるリラックス風呂がある。
この他、低周波電流がビリビリする刺激的な電気風呂、背中にお湯が流れるのが気持ちいい腰掛け湯、水風呂と、すべて合わせると7つ。どれかに絞ってゆっくりするものもいいが、すべてのお湯を制覇するのも楽しみだ。
広々のサウナの後は、漫画がいっぱいのお休みどころで一休み
男女ともにタワー型のサウナがあり、女湯にはさらに塩サウナが用意されている。タワーサウナも余裕のある広さで、段数も6段。好みの温度の段を選択できるのがうれしい配慮だ。
たっぷり汗をかいた後はお休み処でひと休み。ブランケットを貸してくれる畳敷きのお休み処と、ゆったり寛げるリクライニングチェアを備えたいやしの間がある。いやしの間には漫画や雑誌がかなり充実しているので、休憩時間も楽しみだ。
意外な旨さ!シメは名物のカレーうどんで
風呂上がりでお腹がすいているならぜひ名物のカレーうどんを。20種類のスパイスを使っているとあって、スパイシーな香りが食欲をそそる。カツオと昆布だしの香りも強く、うどんとの相性もいい。ちなみにうどんは食物繊維が豊富な「幸せの玄うどん」。もちもちとした食感がたまらない。
ゆっくり温泉を楽しんで、お腹いっぱいになる頃、日が陰り始めた。広々とした露天風呂では月もとてもきれいに見えるとのこと。次回は夜の温泉も楽しみたい。
取材・⽂=ミヤウチマサコ 画像提供=相模・下九沢温泉 湯楽の里