変わりゆく街池袋に現れたコスパ抜群の映えランチ
ここ数年で大きく雰囲気が変わった街と言えば、池袋を挙げる人も多いだろう。街のシンボルであるサンシャインシティや、ドラマの舞台になったことで話題になった池袋西口公園など、どちらかというと雑多な繁華街というイメージが強かったが、ここ数年で大きく様変わり。今では最新トレンドに敏感なイマドキ女子が集まる街になった。
そんな女子たちと言えば、オシャレで“映える”メニューが大好き。そんな彼女たちの間で話題になっているのが、『ルコックロティ』のガレットランチである。
「ガレットをメニューに取り入れたのは10年ほど前からで、当時から物珍しいというのもあって人気でしたが、最近ではリピーターになってくれるお客様も増えてきていますね」と語ってくれたのは、この店の店長である川池哲男さん。
ランチタイムに提供されるガレットランチは、メインのガレットに加え、サラダ、スープ、そしてドリンクが付いてお値段は1980円というコスパの良さも相まって、池袋で働く女性やイマドキ女子たちに根強い支持を集めているという。
シンプルゆえに材料には徹底したこだわりを
そもそもガレットとは、そば粉と水、塩だけで作った生地を薄く焼き、その中に卵やハムなどを入れて折りたたむクレープのような料理のことで、フランスのブルターニュ地方で家庭料理として愛されている。主成分がそば粉でグルテンを使っていないため、GI値が低く血糖値が上がりにくく、美容やダイエットにもいいスーパーフードとしても人気のメニューである。
そんな女子ウケ抜群のガレットだが、『ルコックロティ』では様々なトッピングのものが選択可能。定番の卵とハムを取り入れたものはもちろん、エビやカモ肉などメニューによってトッピングも様々で、どれにするか迷ってしまう。ここでは「お店で1番人気」と川池店長に教えてもらった、桜チップ燻製ホタテとセミドライトマトのガレットをチョイスした。
テーブルに用意されたガレットは、まさに“映える”メニューそのもの。「食べる前に撮影される方がほとんど」と、川池店長が語るのも納得するくらいの美しさで、筆者もついつい私物のスマホで撮影したほど。パリパリに焼かれたガレットをナイフとフォークで切り分けながら食べてみると、ガレットの食感と卵のまろやかさ、そして桜燻製チップでいぶされたホタテの香りが見事にマッチし、一口食べるとついつい口角が上がるおいしさだった。
「ガレット自体、そば粉と水と塩しか使わないシンプルなものなので、こだわるのはその3つなんです。中でも特にこだわったのがそば粉。最初はガレットの本場・フランス産のものを使用していたのですが、何か違うということで試行錯誤を重ねて出会ったのが、北海道の北早生(きたわせ)という品種のそば粉。これを石臼で低速でゆっくり挽いて粉にして、グランドというフランス産の塩と合わせることで、この味に仕上がりました」。
材料がシンプルなだけに、その産地にはとことんこだわったという川池店長の説明を伺うと、一度挽いたそば粉の後に、独自の配合で外皮も含めて挽いたそば粉も加え、そばの風味を生かしているという。クレープのように軽い食べ応えかと思いきや、しっかりとした歯ごたえがあるのはそれが理由だろう。
また、ガレットに合わせるトッピングも定番のものから、今回のホタテのようなオリジナルものも様々。「各店舗のシェフが月2回くらいのペースで新メニューを考案して、会議の末に変えるようにしています。なので季節ごとに来店されるとメニューが変わっていて、より新鮮に楽しめるかもしれません」とは、川池店長の弁だ。
食べ応え抜群のガレットに、新鮮な春野菜の取り合わせがうれしいオリジナルのサラダなど、季節感満点のメニューを堪能して完食。改めてこのクオリティで2000円前後というのはコスパが良すぎる。
夜はワイン&ビールが楽しめる!
近年、開発が進み“オシャレな街”として生まれ変わりつつある池袋。そんな街の変化に合わせるように、イマドキ女子たちにも大人気のオシャレなガレットランチで注目されている『ルコックロティ』。最後に川池店長からこんなメッセージをいただいた。
「お昼時はガレットのランチが人気ですが、夜はもっとワイワイガヤガヤといった感じで、また違った雰囲気のお店になると思います。ビールやワインが人気で、ビールは世界格国から揃えたものが11タップ、ワインも数多くそろえています。お昼のガレットで気に入ってもらえたら、夜にはお酒と一緒に楽しんでもらえるとうれしいです」。
構成=フリート 取材・文・撮影=福嶌弘