ワクワクがとまらない! 飯テロ系人気店は映えの宝庫
JR池袋駅東口から徒歩3分、39番出口から30mのところにある『CHEESE CHEESE & Meat. COMTE』、通称『COMTE(コンテ)』は、たっぷりチーズと旨味が詰まった肉料理がたのしめるカジュアルダイナー。グリルプレートのほかにも、サラダや生ハムなどの一品料理や、生パスタ、キーマカレーなど、世界のチーズを使った豊富なメニューで注目を集めている。
同じビルの3階に、恵比寿に本店を持つイタリアン&フレンチレストラン『HEARTH(ハース)』の池袋1号店、『Bistro Wine Cafe HEARTH』がある。こちらはチーズフォンデュやガレットが人気のカフェ&ダイニングだが、チーズにより特化した姉妹店として2018年7月に『COMTE』をオープン。スタート当初はラクレットチーズと肉料理、チーズフォンデュなどがメインだったが、近年は生パスタにも力を入れているという。
店内は、木の温かみを感じさせる落ち着いた空間。隠れ家的な居心地の良さと、チーズを使ったカジュアル料理を求めて、連日多くの客がやってくる。うち約9割が女性だというから驚きだ。そいっても、店内の装飾やメニューをくまなくチェックすれば、女性に愛される理由がぼんやりと見えてくる。
人気の秘密は、チーズの風味を生かしたオリジナル料理にあるが、特筆すべきはそのビジュアルだ。グリルプレートの上から削り落とすとろっとろのラクレットチーズや、モッツァレラチーズの中からこぼれ出すブラータチーズ、料理の上からこれでもかと流し込んだチーズソース、チーズフォンデュなど、チーズ料理ならではの見た目は、インスタ映えすること間違いなし。
「ほとんどのお客様が写真を撮っていかれます。なかには、本格的なカメラをご持参される方も」
と教えてくれたのは、店舗責任者の古平さんだ。オープンキッチンに立って料理を作るかたわら、ソムリエとしても活躍。店で扱う約30種のワインは、すべて古平さんのセレクトだ。チーズ料理とのワインのマリアージュをたのしみたい人には、古平さんがおすすめをチョイスしてくれる。それを目当てに足を運ぶ客も少なくないようだ。ワインとチーズ料理のコンビネーションは、映え度も最強だろう。
人気No.1の長壽卵on!チーズ屋さんの特製キーマカレーはランチに一押し
この日いただいたのは、長壽卵on!チーズ屋さんの特製キーマカレー。サラダ付きで味わえるランチタイムは注文が殺到する人気No.1メニューだ。
キーマカレーを覆い隠すように流し入れたチーズソースは、ラクレットチーズを中心に、3種のチーズを使用。てっぺんには、長壽卵(ちょうじゅらん)というブランド卵の黄身があしらわれている。テーブルに運ばれてきた瞬間、見た目のインパクトとチーズソースの濃厚な匂いにノックアウトされた。スプーンを入れるのがもったいないほどの完成度だ。
チーズソースはコクをあえて抑えたまろやかな味。キーマカレーの辛さや深みのある味わいと絶妙に引き立て合う、ほどよい甘味も心地いい。カレーの辛さは甘口よりの中辛といったところ。辛いのが苦手な人でも、安心して食べられるはずだ。頂上に鎮座する長壽卵は、ラクレットチーズソースに合わせてチョイスしたこだわりのブランド。チーズの濃厚さに負けない風味にフレッシュさがあいまって、えもいわれぬ感動を呼び起こす。
チーズとカレーの相性の良さは知っていたが、独特の後味に辟易することもある。だから、アイスティーで時折口内をリセットしながら攻略したが、後味は意外にもすっきり。これは何度でも食べたくなる味だ。
インスタ映えを狙うなら、ライブ感あふれるメニューに注目
この店の魅力のひとつに、ライブ感のある演出が挙げられる。
「インスタグラムにアップしてくださる方もいれば、その投稿を見て訪れる方も少なくありません。インスタ映えするおいしい料理を求めて来店される方に満足していただけるよう、ライブ感も重視しています」
ライブ感がたのしめる料理の代表格といえば、目の前でラクレットチーズをかけてもらえるグリルプレートだが、食後のデザートにもおすすめがあるというので、さっそく追加で注文してみる。
お店一押しのブリュレチーズケーキは、しっとりベイクドチーズととろーり濃厚レアチーズ、そしてパリパリのキャラメリゼが3層になったこだわりの逸品。表面のキャラメリゼは、目の前でバーナーで焦げ目をつけてもらえるので、ワクワク感もひとしおだ。甘さはやや控えめながら、北海道産クリームチーズを使用したケーキのお味は満点。トレイを彩るベリーの酸味とも絶妙にマッチする。
飲食業一筋できたという古平さんは、やや控えめな印象を与えるが、客をもてなすサービス精神はひときわ強い。
「当店のSNSなどもぜひチェックして写真を撮りにいらしていただけたらうれしいです」
見た目とおいしさで料理をたのしんでもらいたい。
構成=フリート 取材・文・撮影=村岡真理子