サンシャインシティは目の前。アクセス抜群のハンバーグ専門店

池袋駅東口からサンシャイン通りを進み、サンシャインシティ地下道入り口手前を右に逸れてすぐと、アクセスは抜群。『桂花ラーメン』の看板が目印だ。
池袋駅東口からサンシャイン通りを進み、サンシャインシティ地下道入り口手前を右に逸れてすぐと、アクセスは抜群。『桂花ラーメン』の看板が目印だ。

安くて旨い店はいくらでもある。だが、体の大きい人にも小柄な人にも、男性にも女性にも、食欲旺盛な人にもそうでない人にもコストパフォーマンスの高さを実感させてくれる店は希少かもしれない。

「ハンバーグ480円」の文字にそそられる。
「ハンバーグ480円」の文字にそそられる。

サンシャインシティ地下道入り口からほど近い場所にある、『三浦のハンバーグ』は、「気軽にリーズナブルな価格で食べられる洋食店」というコンセプトのもと、2006年7月にオープン。以来、コスパの良さで多くのリピーターに愛されてきた、手ごねハンバーグ専門店だ。サンシャインシティで行われるイベントや曜日によって客層は変動するが、女性のおひとり様も多いという。

店舗内観。
店舗内観。

気軽さとコスパの良さばかりがフォーカスされがちだが、毎朝その日に提供する分だけ手ごねで仕込むハンバーグは、やわらかさと肉の旨味が魅力の絶品だ。塩胡椒&にんにく少々と味付けはシンプルだが、多彩なソースとトッピングを組み合わせ、好みや気分にぴったりの一皿をチョイスすることができる。

サイズやソース、トッピングが選べるコスパ満点の激ウマハンバーグ

レディースデーやポイント2倍デーなど、曜日別のサービスも充実。
レディースデーやポイント2倍デーなど、曜日別のサービスも充実。

この店の魅力のひとつに、ハンバーグのサイズの豊富さが挙げられる。基本価格は150g 480円。200g 590円、300g 900円、400g 1100円とリーズナブル。オーダー時は、サイズを選び、個性豊かなハンバーグソースの中からお気に入りをチョイスする。上記金額はソース込みの税込価格だ。

気になるハンバーグソースは、特製デミグラスソース、ガーリックしょうゆ、特製てりやきソース、てりやきマヨネーズソース、和風おろしソース、特製ねぎ旨塩ソース、和風おろし+ねぎ旨塩ソース、特製トマトソース、特製スパイシーカレーソースの9種類。特製スパイシーカレーソースは、1〜10倍まで辛さの設定ができる。

ハンバーグは4サイズからチョイス可能。
ハンバーグは4サイズからチョイス可能。

目玉焼きやメンチカツ、グリルチキン、鶏唐揚げ、アボカド、エビフライ、フランクフルト、厚切りベーコン、とろけるチーズにチェダーチーズ……と、トッピングも多数。これらとハンバーグを組み合わせたメニューの豊富さにも驚かされるが、さらなるトッピングを追加することもできる。人気は、2つのハンバーグに目玉焼きとチェダーチーズを乗せたダブルトッピングハンバーグ。こちらも合計重量200g 760円、300g 1050円、600g 1730円、800g 2030円とサイズのオーダーが可能だ。

ハンバーグはサイズが豊富なため、基本的には注文を受けてから成形し、鉄板で焼き上げるという。
ハンバーグはサイズが豊富なため、基本的には注文を受けてから成形し、鉄板で焼き上げるという。

特筆すべきは、ハンバーグのお供のライスだ。みそ汁付きで220円だが、こちらは何杯でもおかわり自由。「ほとんどの方がおかわりしていきますよ」と語るのは、店長の柳原さん。ハンバーグの味付けはやや濃いめ。胃袋に空きがあれば、おかわりしない手はない。

お気に入りのソースを選んで基本のハンバーグを味わう

基本のハンバーグ200g 590円。ライスはみそ汁付き220円。ソースは一番人気のデミグラスソース。
基本のハンバーグ200g 590円。ライスはみそ汁付き220円。ソースは一番人気のデミグラスソース。

オーダーしたのは、基本のハンバーグ。問われるがままサイズとソースを選ぶ。紙エプロンを装着し、待つこと7、8分。鉄板の上でジュウジュウと音を立てるデミグラスソースの濃厚な香りに、食欲をそそられる。

壁貼りのサイズ表で見ると200gでも小さく感じられたが、ライスと比べてみるとけっこうデカい。といっても、ライスをおかわりするならちょうどいい量だ。ちなみに、一般的なファミレスのハンバーグは150g程度。腹ペコ具合と相談しながらサイズをチョイスするべし。

厚みは1.5cmほど。肉の旨味も味付けも文句なし。
厚みは1.5cmほど。肉の旨味も味付けも文句なし。

まずは、デミグラスソースがかかっていないところから味見してみる。口に含んだ瞬間、肉の旨味がぶわーっと広がった。くさみのない素直な味だ。これはウマい! 外側はカリッ、内側はホクホクと焼き加減も絶妙。塩胡椒ベースの味付けはたしかに濃いめだが、ライスと交互に味わうにはちょうどいい塩梅といえるだろう。

デミグラスソースの濃厚なコクとかすかな苦味もたまらない。尾を引くうまさだが、後味は意外にすっきり。これなら、ライスおかわりは楽勝だ。

お値段以上の味と量で、腹ペコ族の胃袋を支えていく

統括店長の柳原博幸さん。夢は奥さんの故郷、沖縄にお店を出すこと。
統括店長の柳原博幸さん。夢は奥さんの故郷、沖縄にお店を出すこと。

店長の柳原さんに『三浦のハンバーグ』の魅力を聞くと、「価格に対して満足できる味とボリュームですかね。いわゆるコスパがいい店なんだと思います」との答えが返ってくる。

オープンから2021年で15年目になる。震災の混乱下もBSE問題に外食産業が揺れた時も店に立ち、おいしいハンバーグを提供してきた。

「牛丼1杯280円という時代は少々苦戦しましたが、150gのハンバーグが480円という価格は一度も変えていません」

ハンバーグ好きはもちろん、味もボリュームもコスパも譲れない腹ペコ族がリピートしたくなる理由が、わかる気がした。

住所:東京都豊島区東池袋1-22-13 第5ナカムラビル2F/営業時間:11:00〜22:30LO(土・日・祝は11:00〜22:00LO)/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩4分

構成=フリート 取材・文・撮影=村岡真理子