北千住の基礎知識

日光街道、奥州街道の千住宿として栄えた北千住。松尾芭蕉は、この地から『奥の細道』の旅路に立ったといわれる。千住大橋のたもとには、旅の始まりを詠んだ句といわれる矢立初めの地碑が立つ。

橋の北詰めには『中央卸売市場足立市場』があり、江戸時代より青物を扱ってきた千住のやっちゃ場の名残を見ることができる。ここから近い『千住宿歴史プチテラス』もやっちゃ場の跡だ。

千住は商店街が多いが、宿場町通り商店街は、文字どおり旧日光街道沿いに連なる商店街。昭和レトロな街並みの中には、旧地漉紙問屋の横山家、千住絵馬を作る『千住絵馬屋 吉田屋』など、旧街道の歴史を今に伝える老舗も残る。

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1 橋戸稲荷神社

伊豆の長八の鏝絵がある土蔵造りの本殿

延長4年(926)創建と伝わり、江戸時代に入り千住大橋が架けられると、宿場を通る人や荷を運ぶ船頭などの信仰を集めた。本殿御扉には伊豆長八作の親子狐の鏝絵(こてえ)が彫刻されている。

住所:東京都足立区千住橋戸町25/営業時間:参拝自由/アクセス:JR・私鉄・地下鉄北千住駅から徒歩15分
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2 奥の細道 矢立初めの地碑

奥の細道の旅立ちはここから

松尾芭蕉の『奥の細道』600里の旅の始まりの句を詠んだといわれている地。元禄2年(1689)に深川(東京都江東区)から船で遡上し、千住(東京都足立区)に降り立ち、陸奥へ旅立ったとされる。

住所:東京都足立区千住橋戸町31 千住大橋公園内/営業時間:見学自由/アクセス:京成電鉄千住大橋駅から徒歩5分
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3 千住宿歴史プチテラス

前庭と奥庭を配した築約190年の土蔵

地漉紙問屋・横山家の土蔵を移築したもので、ギャラリーとして開放。間口2間半、奥行き3間半の2階建て母屋と棟続きの土蔵として使われていた。週末に「千住宿歴史パネル展」も開催。

住所:東京都足立区千住河原町21-11/営業時間:外観見学自由(展示利用のある時のみ開館。開館日時の詳細は東京都足立区HPを要確認)/アクセス:京成電鉄千住大橋駅から徒歩5分
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4 勝専寺

通称・赤門寺の呼び名で親しまれる

文応元年(1260)創建。江戸時代に日光街道が整備されると、徳川家の御殿が造営され、御旅所として利用されたという。本尊の千手観音立像は、千住の地名起源の一つとされる。

住所:東京都足立区千住2-11/営業時間:参拝自由/アクセス:JR・私鉄・地下鉄北千住駅から徒歩4分
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5 千住街の駅

千住観光の情報発信とお休み処

宿場町通り沿いにある観光案内所。大正時代の元魚屋の建物で、魚を貯蔵していた冷蔵庫や魚を並べていたディスプレイ棚などが残り、随所に当時の様子を知ることができる。

住所:東京都足立区千住3-69/営業時間:9:00〜17:00/定休日:火(祝の場合は開館)/アクセス:JR・私鉄・地下鉄北千住駅から徒歩3分
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SUNNY DINER 本店

特選牛100%のジューシーパテが美味

真っ赤な扉が印象的な店で、グルメハンバーガーブームの先駆け的存在。素材の風味を生かし、ソースやケチャップといった味付けはしない。ベーコンエッグチーズバーガー1430円が人気。

住所:東京都足立区千住3-45/営業時間:11:30~20:00/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄北千住駅から徒歩4分
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6 横山家住宅

区の民俗文化財に登録

地漉紙問屋・横山家の住宅で、外観のみを公開。江戸時代の代表的な商家建築で、往時の面影を残す。戸口が街道から一段下がっており、上にいる客を下から迎える形となっていた。

住所:東京都足立区千住4-28-1/営業時間:見学自由/アクセス:JR・私鉄・地下鉄北千住駅から徒歩7分
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7 かどや

炭火で焼く2種類のだんご

水戸光圀一行が江戸と水戸を往来していた際、近くの寺で休憩した時、松の木に槍を立てかけた。店は、松の木の前にあることから槍かけだんごの名が付いたという。みたらし、餡各1本100円。

住所:東京都足立区千住5-5-10/営業時間:9:00〜17:00(売り切れ次第閉店)/定休日:水/アクセス:JR・私鉄・地下鉄北千住駅から徒歩8分
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COFFEE WORK SHOP Shanty

季節限定のコーヒーゼリーも美味

(写真=オカダタカオ)

千住本町商店街にある、昭和43年(1968)創業の喫茶店。自家製のストレートコーヒーと味わうなら、人気店『ふらんすや』製食パンを使うヤサイトーストサンド500円を試したい。

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取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『街がわかる 東京散歩地図』より