実はつながりの深い渋谷と鹿児島
「渋谷」と「鹿児島」、一見なにも関係がなさそうだが、実は古くから強いつながりがある。鎌倉時代、もともと渋谷一帯を治めていた渋谷氏が薩摩の領地を得て、一族をあげて薩摩に移住した。薩摩での渋谷家は5家に分かれ、その中のひとつが東郷家。そしてその東郷家から700年後に登場するのが、原宿の東郷神社に祀られている東郷平八郎だ。このように渋谷と鹿児島は深い縁をもち、両地域の交流をつなぐ大切な祭りとして1998年から「渋谷・鹿児島おはら祭」が行われている。
当日はいつも若者でにぎわう渋谷109前の道路が通行止めになり、道玄坂と文化村通りが踊りパレードの会場に早変わり。2026年は「西郷隆盛生誕200年・没後150年カウントダウン」記念として、関東一円から51連、本場鹿児島から10連が参加し、約2300人の踊り手が色鮮やかな衣装を身にまとって道玄坂・文化村通りを練り踊る。鹿児島を代表する民謡「おはら節」をはじめ、渋谷区の「渋谷音頭」、アップテンポな「渋谷発!ハンヤ節」や「TOKYOオハラ」などの曲が渋谷を席巻する。
パレードは3部構成。活気あふれる踊りパレードが第1部(審査対象)と第3部の2回に分けて行われるほか、第2部にはヤング踊り連によりエネルギッシュな演舞や迫力ある太鼓演奏もあって、祭りに華を添える。フィナーレには参加連による総踊りが行われ、踊り手だけでなく沿道の観客も一体となって盛り上がる。
鹿児島の文化を楽しむ催しも!
踊りパレードのほかにさまざまな催しも。ユニクロ渋谷道玄坂店前では渋谷区と鹿児島市の観光案内が行われるほか、渋谷プライムビルの5F『グレイドパーク渋谷』では音楽を聞きながら鹿児島の焼酎と食を楽しめるイベント「鹿児島焼酎&ミュージックフェスin渋谷」(5月16・17日)も実施する。さらに、渋谷区と鹿児島市の絆を深め相互の観光や文化交流がさらに発展することを願って、おはら祭りの写真パネルや両地域にちなんだ絵画などを渋谷区文化総合センター大和田「ギャラリー大和田」で展示する(5月13~17日)。この週末、渋谷で鹿児島の伝統や文化を体感してみては。
開催概要
「第29回渋谷・鹿児島おはら祭」
開催日:2026年5月17日(日)
開催時間:踊りパレードは12:00~17:00
会場:道玄坂・文化村通り(東京都渋谷区道玄坂ほか)
アクセス: JR・私鉄・地下鉄渋谷駅すぐ
【問い合わせ先】
渋谷・鹿児島おはら祭実行委員会☎03-6712-7501
URL:https://shibuyadeohara.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供






