知っているようで知らないサインデザインの役割とは
文字や記号、図形や色などの視覚に作用するさまざまな要素を活用して、多様な情報を見やすく、わかりやすいものとするコミュニケーションツール、サインデザイン。公共施設や交通機関、医療環境、商業空間などにおいて、ふと見かけるサインデザインがどのような役割を果たしているのか? 単なる表示を超え、都市機能を支える重要な社会インフラの一部となっているサインデザインの役割に改めて注目する。
本展は、サインデザインの向上と普及を目指して、1965年に発足した公益社団法人日本サインデザイン協会(SDA)が、その創立60周年を契機として、あらためてサインデザインの役割を世に問うもの。協会は各デザイナーに加え、これらに関する教育機関、研究機関、関連企業など、多様なメンバーによって構成されている。日本のサインデザイン界は、世界でも最も活発な活動を展開しているといい、その内容が露わになる。
「過去・現在・未来」という時間軸を通して、サインデザインが果たしてきた役割と進化の軌跡をたどり、その可能性を展望する。またその社会的意義が伝わる内容となっている。
11のコンテクスト(文脈)で読み解くサインデザイン
古来からコミュニケーションの手法として用いられてきたサインの情報伝達表現の要素を、11のコンテクストに分類し、時代を彩った象徴的なプロジェクト77作品に焦点を当て紹介する本展。それぞれの作品のコンセプトをはじめ、写真、映像、模型、モックアップ(模型・画面サンプル)などから読み解き、サインのもつ多面的な魅力と、社会との関係性の軌跡を各プロジェクトからたどっていく。
また、ひとつの矢印が試行錯誤の積み重ねから、革新的な技術や新素材が生まれ続けていることに着目。サイン関連10社が同一形状の矢印サインに挑み、技術開発のプロセスと熱量を壁面展示としてダイレクトに伝える展示もユニークだ。各社の試行錯誤と創意から見えてくる、未来を切り拓くサインデザインの可能性を感じたい。
開催概要
「『大サイン展』伝える つなげるSign × Society × Story」
開催期間:2026年4月24日(金)~6月7日(日)
開催時間:11:00〜19:20(6月7日〈日〉は~16:00)
休館日:無
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区赤坂9-7 ミッドタウンタワー5F)
アクセス:地下鉄日比谷線・大江戸線六本木駅直結、地下鉄千代田線乃木坂駅から徒歩3分(東京ミッドタウンまで)
入場料:無料
【問い合わせ先】
公益社団法人日本サインデザイン協会(SDA)事務局☏03-5829-9506
公式HP https://www.sign.or.jp/60th-event/exhibition
取材・文=前田真紀 画像提供=公益社団法人日本サインデザイン協会(SDA)






