ようこそ! 秘密の危険生物研究所へ

サスライアリの女王(写真提供=島田拓)。
サスライアリの女王(写真提供=島田拓)。

危険生物の驚異的な能力を探る、禁断の生物研究所に見立てた会場をめぐる本展。自らの肉体を究極の武器とする生物が集められたエリアA「肉弾攻撃系危険生物」と、人間には真似できない特殊な能力を持つ生物が集められたエリアB「特殊攻撃系危険生物」の2エリアで超危険な生物たちが待ち構えている。

各エリアにはパワーファイター系、キラーバイト系といった8つの攻撃タイプに分かれたラボ(研究室)があり、超危険な生物の必殺技のメカニズムに、貴重な標本、精巧なCG、迫力満点の映像など、多角的な手法から迫る。

あの手この手で一撃を食らわせる超危険な生物の生態から、生命の不思議さと奥深さにふれられるはずだ。

アフリカゾウの3Dホログラムイメージ。
アフリカゾウの3Dホログラムイメージ。

日本初公開となる世界最大級ワニや猛毒生物の危険度を科学的に解析!

キングコブラ 剥製 『萩博物館』蔵。
キングコブラ 剥製 『萩博物館』蔵。

注目の超危険生物のひとつが、日本初公開となる世界最大級6m超のイリエワニだ。「飼育下の世界最大のワニ」としてギネス世界記録に正式認定された個体データを現地フィリピンでスキャンし、実物大に忠実に再現されたレプリカが登場する。ワニの必殺技である、獲物の一部に食いつき自身の巨体を水中で回転させることにより獲物をねじ切る迫力満点の「デスロール」の映像も上映される。

また、数千万匹という圧倒的な大群で移動し、獲物を食い尽くすサスライアリの中心に君臨する女王アリの貴重な標本が日本で初めて展示されるのも見どころだ。

さらに、パワーファイター型の代表格であるアフリカゾウの必殺技の要、長さ2m、重さ150kgにもなる鼻のパワーの秘訣に迫るほか、キングコブラ、ヤマカガシなど、毒を使用して敵から身を守る生物も大集合する。毒牙の構造から毒の種類、さらに毒の強さまで科学的に解析されていて興味深い。

もう一つ、注目の危険生物は、体に刺激を与えられるとお尻から100℃の高圧オナラを噴射するミイデラゴミムシだ。その腹部はどのようになっているのか解剖パネルで解説する。人間大にしたミイデラゴミムシの噴射の威力を検証した映像にも圧倒されそうだ。

ミイデラゴミムシのガス噴射(C)TBS。
ミイデラゴミムシのガス噴射(C)TBS。

細部にまでこだわったぬいぐるみやオリジナルグッズも登場

オリジナルぬいぐるみ ミイデラゴミムシ 3080円。
オリジナルぬいぐるみ ミイデラゴミムシ 3080円。

本展に登場する“危険生物”たちがぬいぐるみに! 中でも監修者がイチ押しするのが「ミイデラゴミムシ」。100℃の高圧ガスを噴射する「へっぴり」攻撃をおしりに鳴き笛を入れて再現している。

猛毒テトロドトキシンを持つ「ヒョウモンダコ」は、外部からの刺激により黄色や青の模様を浮かび上がらせた警告色デザイン。「ホホジロサメ」と「シロサイ」は後ろに引っ張り手を離すと突進する仕掛けが付いているなど、それぞれの素早さと力強さがイメージされておりそそられる。

また国内外で活躍する人気アーティスト・長場雄氏、高木耕一郎氏が本展のために描き下ろしたアートワークもコラボグッズとして登場する。Tシャツやキーホルダー、トートバッグなど、取り入れやすい幅広いラインアップが魅力だ。

左上から時計回りにハンカチ・ジムサック・メッシュポーチ。
左上から時計回りにハンカチ・ジムサック・メッシュポーチ。

開催概要

特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」

開催期間:2026年3月14日(土)~6月14日(日)
開催時間:9:00~17:00(入館は~16:30)・4月25日(土)~5月6日(水・休)は~18:00(入館は~17:30)
休館日:月曜(ただし3月30日・4月27日・5月4日・6月8日は開館)、5月7日(木)
会場:国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
アクセス:JR上野駅から徒歩5分、地下鉄銀座線・日比谷線上野駅から徒歩10分
入場料:一般・大学生2300円、小・中・高校生600円
※未就学児無料、障害者手帳をお持ちの人とその介護者1名は無料。

【問い合わせ先】
ハローダイヤル050-5541-8600
公式HP https://chokikenseibutsuten.jp/

 

取材・文=前田真紀 写真=国立科学博物館