山の斜面に出現するダイナミックな氷柱

秩父地域の冬の風物詩、「秩父三大氷柱」が1月上旬からスタートする。「秩父三大氷柱」とは、秩父市の「三十槌(みそつち)の氷柱」、小鹿野町の「尾ノ内氷柱」、そしてもうひとつが横瀬町の「あしがくぼの氷柱」だ。「観光客が減少する冬の1・2月に一大イベントを作ろうと、尾ノ内氷柱に倣って横瀬町でも2014年1月から始めました」と話すのは横瀬町観光協会の金子るみさん。夜から朝にかけて冷え込む場所で、なおかつ駅から近く、駐車場も利用できるところを探した結果、冬場は閉鎖するキャンプ場の隣接地を利用することになった。

「あしがくぼの氷柱」は、上流の沢水をスプリンクラーなどで散水して氷柱を作り出している。最盛期には幅約200m、高さ約30mにわたる氷の世界が繰り広げられるという。「氷柱は凍ったり溶けたりの一進一退を繰り返しながらニョキニョキと成長するんです。昼間しか見ることのできない氷のできたてはガラス細工のように繊細。それが育っていくとまるで光のカーテンが山肌を覆うようにダイナミックな景色を楽しめます」(金子さん)。

「昼間の氷柱も人気がありますよ。太陽に照らされるとキラキラ光るんです」と金子さん。
「昼間の氷柱も人気がありますよ。太陽に照らされるとキラキラ光るんです」と金子さん。

また、期間中の木~日曜の夜間はライトアップも実施。時間ごとに色味が変化し、幻想的な世界が目の前に広がる。さらに、今回は初の試みとしてプロジェクションマッピングも実施予定。例年よりもレベルアップした演出で観光客を出迎える。

電車で行けるアクセスの良さが自慢!

「あしがくぼの氷柱」は西武秩父線の芦ヶ久保駅から歩いて10分と電車でアクセスできるのがうれしいところ。高架下をくぐると凛とした空気が張り詰め、一気に氷の世界へと誘ってくれる。さらに広い会場内は高低差があり、上から見下ろしたり、下から見上げたりとさまざまな角度から氷柱を観賞できるのも特徴だ。遊歩道には安全に配慮したウッドチップが敷かれていて歩きやすい。

ズバリ今冬の氷柱の出来を聞いてみると、「例年並みの冷え込みが予想されるので、私たちも期待しておりますが、なにぶん自然相手なので。毎日会場を確認してメンテナンスしながら2月下旬までお客さまをお出迎えできればと思っておりますのでぜひお越しください」と金子さん。当日の氷柱の状況は横瀬町観光協会のホームページでも確認できるので、お出かけ前に確認を。

また横瀬町では氷柱とセットでさまざまな楽しみ方を提案する。「この時期とってもおいしいと評判のイチゴ狩りや、B級グルメ、日帰り温泉も合わせて楽しんでもらえれば」(金子さん)。また、会場内に冨士浅間神社の鳥居があることから、美しい切り絵の御朱印を「横瀬町ブコーさん観光案内所」で販売する。秩父なら都心からの日帰り旅行にもぴったり。冬ならではのお楽しみを求めて出かけてみては。

防寒対策をして、宝石箱を開けたような幻想的な氷の世界を堪能しよう。
防寒対策をして、宝石箱を開けたような幻想的な氷の世界を堪能しよう。

開催概要

「あしがくぼの氷柱」

開催期間:2026年1月8日(木)~2月23日(月・祝) ※氷の状況により変更になる場合あり
開催時間:9:00~16:00(木・金曜は9:00~19:30最終入場、土・日・祝は昼夜完全入れ替え制で9:00~16:00・日没~19:30最終入場)
会場:芦ヶ久保(埼玉県横瀬町芦ヶ久保)
アクセス:西武鉄道秩父線芦ヶ久保駅から徒歩10分
入場料:600円(土・日・祝のライトアップは800円)

【問い合わせ先】
横瀬町ブコーさん観光案内所☎0494-25-0450
URL:https://www.yokoze.org/hyouchuu/

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供