29のステージで多種多様な音楽が楽しめる

2010年にスタートした「すみだストリートジャズフェスティバル」。墨田区にゆかりのある2人の発起人により、3年後(当時)に東京スカイツリーが開業した時になにか音楽イベントができないかと飲みの席で話が出たのがきっかけだったそう。発起人のひとりが大阪府高槻市出身だったこともあり、イベントの立ち上げ時に「高槻ジャズストリート」を参考にしてアドバイスをもらったり機材を貸してもらったりした。イベントの特徴である「全会場入場無料」というポリシーは高槻ジャズストリートを踏襲している。

メイン会場は、錦糸町駅から歩いてすぐの錦糸公園。そのほかすみだトリフォニーホール(小ホール)やJR錦糸町駅前南口広場、楽天地ビル前、JRAウィンズ錦糸町東館ダービー通り前、大横川親水公園イベント広場、両国駅広小路や東京ソラマチ(R)ハナミ坂広場、押上天祖神社など、錦糸町だけでなく両国や押上エリアの公園や商業施設、路上などがイベント会場になっている。

錦糸公園では、ワールドワイドに活躍するゲストアーティストから高校の吹奏楽部まで、さまざまなミュージシャンや団体が出演し、ジャズをはじめ多彩なジャンルの音楽を演奏する。そのほか、一般バンドが主役になれるステージも30近くの会場に散らばっていて、「老若男女や国・地域問わず、ご自身の好きな音楽がきっと見つかると思いますよ」と話すのはすみだストリートジャズフェスティバル実行委員会の久野洋イチさん。タイムテーブルは公式ホームページをチェックして出かけよう。

クラフトビール&ジビエに舌鼓!

また、同時開催されるグルメイベントにも注目だ。2022年から「すみだワンコインオクトーバーフェスト」、2023年から「すみだジビエフェスティバル」を立ち上げ、今ではすっかり人気のコンテンツに。「すみだワンコインオクトーバーフェスト」は13ブースが出店し、約50種類のクラフトビールがワンコインで味わえる。通常のオクトーバーフェストと違って、入場料がかからないので気軽に飲み比べができるのも魅力だ。

全国のクラフトビールが500円で堪能できる「すみだワンコインオクトーバーフェスト」。
全国のクラフトビールが500円で堪能できる「すみだワンコインオクトーバーフェスト」。

「すみだジビエフェスティバル」ではシカやイノシシ、馬肉、クジラなどのジビエを扱う飲食店が全国から8店舗出店し、初めての方でも食べやすいメニューで提供する。それ以外にも日本酒や泡盛、モヒート、ホットワインといったお酒や、富士宮やきそばやピザなど、多彩なドリンクやフードが一堂に会する。さらに飲食ゾーンにも特設ステージが設けられ、音楽だけでなく大道芸やフットサルのパフォーマンスを見ることも。独自性のある飲食コンテンツをプラスしたことで、唯一無二のイベントへと成長を遂げた。

「今年は15周年を記念して、公園内を練り歩くパレードも行います。飛び入り参加もできるので、パレードに加わりながら好きなコンテンツを探してもらえれば」と久野さん。音楽とグルメが一体になった、秋にぴったりのイベントに出かけてみては。

ビールやジビエ以外にも多彩なグルメが出店され、子供から大人まで食欲の秋を満喫できる。
ビールやジビエ以外にも多彩なグルメが出店され、子供から大人まで食欲の秋を満喫できる。

開催概要

「すみだストリートジャズフェスティバル 2025」

開催期間:2025年10月18日(土)・19日(日)
開催時間:10:00~20:00
会場:錦糸公園(東京都墨田区錦糸4-15-1)ほか
アクセス:JR・地下鉄錦糸町駅から徒歩2分

【問い合わせ先】
実行委員会 [email protected]
URL:https://sumida-jazz.jp/sj/

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供