豪華アーティストのライブが見られる駅前ロータリー

毎年10月の連休に開催される、自由が丘最大のイベント「自由が丘女神まつり」。12の商店街からなる自由が丘商店街振興組合は商店街同士のつながりが深く、地域全体を活性化させようと1973年に始まった。祭りの名称は、1961年に彫刻家の澤田政廣氏によって建てられた街のシンボル「蒼穹(あをそら)の像」(通称「女神像」)から。女神像が見守るなか、街のいたるところでさまざまなイベントが繰り広げられる。

「街にはさまざまな年代、さまざまな趣味嗜好をもった人たちが集まります。ひとつのジャンルに絞ったイベントではないので、街中を探してもらえればお好みのコンテンツが必ず見つかります」と熱く話すのは実行委員会の奥角翼さん。

イベントの目玉が、駅前ロータリー特設ステージで行われる音楽やダンスのプログラム。毎年初日のトリを務めるのは自由が丘にゆかりのあるアーティスト。「“えっ、こんな人が見られるの!?”ってアーティストが無料で見られますよ」と奥角さんは太鼓判を押す。2025年は人気ゲーム『ファイナルファンタジー』を手掛けた作曲家の植松信夫さんがキーボード奏者を務める5人編成グループ「植松信夫 con TIKI(コンチキ)」によるライブショーを開催(12日19時30分~20時20分)。ゲストにピアニストの清塚信也さん、俳優でありミュージシャンでもある金子ノブアキさんを迎えてセッションを行う。三者三様の個性をもつ3人による“普通じゃ見られないコラボ”に注目だ。

写真は過去のイベント風景。自由が丘駅前ロータリーが熱狂のライブ会場に!
写真は過去のイベント風景。自由が丘駅前ロータリーが熱狂のライブ会場に!

飲食に物販、ワークショップと、とにかく充実!

またグルメな街らしく、飲食の出店も充実。通りを通行止めにして、各商店街がテーブルやイスをセッティングし、街中をオープンカフェに。さらに、イベントブースでは地元で養蜂しているハチから採った蜂蜜を使った商店街オリジナルのジン「自由が丘のジン」を使ったジンソーダやジントニックなどを販売する予定。初の試みということなので、ぜひ見つけたら賞味してみよう。

ほかにもスタンプラリーや大道芸人によるパフォーマンス、ワゴンセール、子供向けのワークショップ、10都市による地方物産エリアなど、バラエティに富んだ催しが盛りだくさん! 「イベント内容については公式インスタグラムで情報を発信していくほか、当日駅前でもMAPを配布しますが、やはりご自身で街を歩いてもらうのが一番!」と奥角さん。子供から大人まで、またお一人さまからグループまで、誰でも楽しめるのがイベントの魅力だ。

「自由が丘の街は来年に控えた駅前の開発により大きく変わろうとしている。これまで行ってきた女神まつりは今年が最後。だからこそ改めて街の結束の強さを大切にしたい」と奥角さんは話す。個性豊かな商店街が集まる自由が丘で、多彩な催しを通して街の魅力を再発見しよう。

街中にオープンカフェが出現。おいしいグルメに舌鼓を打ちながらのんびりと過ごすのも一興。
街中にオープンカフェが出現。おいしいグルメに舌鼓を打ちながらのんびりと過ごすのも一興。

開催概要

「第51回自由が丘女神まつり」

開催期間:2025年10月12日(日)・13日(月・祝)
開催時間:13:00~20:30
会場:自由が丘駅周辺(東京都目黒区自由が丘)
アクセス:東急電鉄東横線・大井町線自由が丘駅すぐ

【問い合わせ先】
自由が丘商店街振興組合☎03-3717-4541
URL:https://www.jiyugaoka-abc.com/

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供