市民ボランティアによる手作りイベント

JR中央線の国立駅南口から一橋大学を通って、まっすぐ南に1.5㎞ほど延びる大学通り。春は桜が美しく咲き誇り、秋はイチョウの紅葉が楽しめる並木道で、国立を象徴するメインストリートだ。その大学通りに交差して東西に走るさくら通りもまた桜の名所として知られていて、通り沿いにある谷保第三公園では、毎年多くの市民が心待ちにしているイベント「くにたちさくらフェスティバル」が開催される。

半世紀近く続くこのイベントは、1967年に「国立市」が誕生し、1977年に市制10周年を記念して開催されたのが始まりだ。「普段はそれぞれ他の仕事をしている地域の住民をはじめ、社会奉仕団体や青少年団体といった市民ボランティアによって運営されているイベントです」と教えてくれたのは、くにたちさくらフェスティバル実行委員会の遠藤泰典さん。

子供たちに人気のジャンボバルーンやミニSLも!

周辺を取り囲むように約60本の桜が咲く園内では、市民団体による出店や、ダンスや歌のパフォーマンスが楽しめるステージ、広大なグラウンドを活用したジャンボバルーンやミニSL、消防のはしご車の体験などのさまざまな催しが行われる。さらに模擬店は22店舗、キッチンカーは10台並ぶ予定で、お花見には欠かせないグルメも充実している。「お花見がてらぶらりと来ていただきステージを見たり体験型企画を楽しんだりして、ゆっくりと春の一日を過ごしてもらえたら」(遠藤さん)。

市民団体による歌やダンスのステージがイベントを盛り上げる。
市民団体による歌やダンスのステージがイベントを盛り上げる。

会場へはJR南武線の谷保駅が最寄りだが、「会場周辺は国立市が誇る桜スポット。どの駅に下りても桜が楽しめますよ」と遠藤さん。少し時間はかかるが国立駅から大学通りの桜並木を通ってくるのもよし、矢川駅北口を出て桜のトンネルをくぐってくるのもおすすめだ。暖かい春の日差しをたっぷりと浴びながら、桜の下をのんびりと歩いて会場へのみちのりも楽しもう。

開催概要

「第48回くにたちさくらフェスティバル」

開催期間:2025年4月5日(土)・6日(日)
開催時間:10:00~17:00(6日は9:30~16:00)
会場:谷保第三公園(東京都国立市富士見台2-34)
アクセス:JR南武線谷保駅から徒歩8分

【問い合わせ先】
国立市まちの振興課☎042-576-2111
URL:https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/bunka/event/1/8099.html

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供