博多どんたくのような名物の祭りを目指して

地域の3つの商店街(大井銀座商店街、大井光学通り商店街、大井駅前中央通り商店会)が主催する「大井どんたく夏まつり」。コロナ禍でも時期を変えて開催するなど工夫を重ね、毎年続けてきたお祭りだ。

始まりは1954年。前年に東京進出を果たした阪急百貨店の初代社長が街を盛り上げるために、福岡の「博多どんたく」を参考に、東京名物の祭りになることを願って「大井どんたく」を立ち上げた。「博多どんたく」では街の人々が踊って祭りに参加するが、「大井どんたく」の立ち上げ当初は阪急グループの女優がステージで歌うスタイルだった。それが街の人々も自主的にステージに上がるようになり、今では街が一丸となって祭りを盛り上げている。

会場は大井町駅中央西口のメインストリート、約350mにわたって伸びる中央通り。「駅前の目抜き通りをすべて封鎖して行う祭りは、都内でもなかなか珍しいと思います」と教えてくれたのは大井どんたく実行委員会の野村さん。その中で趣向を凝らしたステージあり、子供が遊べる巨大プールあり、屋台やキッチンカーによる出店ありと、通りがまるごとお祭り会場になる。さらに、東口にある2Fペデストリアンデッキでは、さまざまな台湾グルメを味わえる国際交流フェアも行われる。

盆踊りにDISCOどんたく、街の人々が踊りまくる!

24日のステージでは、ダンスショーのほかに、コロナ禍で中止となっていた盆踊りが復活!

一般的な盆踊りソングに加え、地元では定番の『大井どんたく音頭』や『品川音頭』も流れる。当日の飛び入り参加もOKだ。また25日には、4組のアーティストによるライブが行われる「ミュージックフェス」のほか、夕方には「DISCOどんたく」も。「生バンドとDJで織りなす、究極のエンターテインメントダンスパーティーを初開催します。どんな形になるかは当日のお楽しみ。今年は2日間とも“踊り”がテーマなんです」と野村さん。夏の終わりに大井町で踊って、街の熱気を体感しよう。

通りにズラリと出店も並び、グルメも満喫できる。
通りにズラリと出店も並び、グルメも満喫できる。

開催概要

「第70回大井どんたく夏まつり」

開催日:2024年8月24日(土)・25日(日)
開催時間:11:00~20:00(24日のダンスショーは12:00~16:30、盆踊りは17:00頃~20:00、25日のミュージックフェスは12:00~16:30、DISCOどんたくは17:00~20:00)
会場:大井町駅西口駅前中央通りとその周辺(東京都品川区大井1丁目付近)
アクセス:JR・私鉄・りんかい線大井町駅下車すぐ

【問い合わせ先】
大井どんたく夏まつり実行委員会☎03-3471-9740
公式HP:https://ooimachi.tokyo/dontaku/

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供