相模川を泳ぐアユは厚木のシンボル

厚木市最大のイベント「あつぎ鮎まつり」。このイベントは、市内を流れる相模川で古くから鮎漁が盛んに行われていたことに由来している。江戸時代、厚木で捕れたアユは幕府にも献上されるほど良質だった。大正から昭和にかけて厚木でも料亭文化が花開き、アユを求める人々で大いににぎわったという。「大正初期に、界隈の料理店が川開きの7月1日に相模川で花火を打ち上げたのが始まりといわれています」と教えてくれたのは厚木市商業観光課の担当者。

圧倒的なスケールを誇る大ナイアガラ

イベントの中で最大の見どころは、8月3日(土)の夜に行われる大花火大会だ。会場は相模川河川敷の三川合流点で、打ち上げ場所からも近いため臨場感を楽しめる。打ち上げ総数は約1万発を誇り、「豪華なスターマインのほか、相模川を横断する約300mの大ナイアガラは圧巻です」(厚木市商業観光課)。花火大会のフィナーレを飾るのは、市民からの協賛によるワイドスターマイン「みんなの花火」。文字通り、みんなによって打ち上げられた花火が夜空に放たれると、観客から大歓声が上がる。

川面に写る色鮮やかな花火が艶やか。
川面に写る色鮮やかな花火が艶やか。

そのほか、日中は本厚木駅近くの各会場でオープニングパレードやみこしショー、民踊総おどりなどのさまざまなイベントが開催される。厚木中央公園では100チーム以上が参加する国内最大級のダンスイベント「Atsugi Dance Legend」や子供から大人まで楽しめる屋台が並ぶ「市民出店村」が、厚木公園(はとぽっぽ公園)では灯篭上げや音楽ライブなどが繰り広げられる「あつぎ鮎まつりDREAMフェスタ2024」が行われ、にぎやかなイベントが目白押し。そのほか近隣の商店街でも催しが行われ、厚木の街は祭りムード一色に! 日中はステージで盛り上がって、夜は美しい花火を観賞しよう。

開催概要

「第78回あつぎ鮎まつり」

開催日:2024年8月3日(土)・4日(日)
開催時間:大花火大会は19:00~20:00
会場:相模川河川敷(神奈川県厚木市厚木 三川合流点)ほか
アクセス:小田急電鉄小田原線本厚木駅から徒歩20分
有料観覧席:2人シート席9000円、4人シート席1万6000円ほか

【問い合わせ先】
厚木市商業観光課☎046-225-2820
公式HP:https://www.atsugi-kankou.jp/site/ayu-festival/

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は厚木市観光協会提供