骨太かつ繊細な革小物の穴場。『shawn&megu』[吉祥寺]
「ウチは男性客少ないんですよ」と主の久保田さんから聞いて驚いた。工房兼店内で作られる、革本来の風合いを活かしたオイルレザーに、ビンテージの活版で大きな文字を型押ししたり、キャンバスとレザーを組み合わせたトートバッグが定番。シンプルかつ骨太で、使い込むほどに風合いが増し、少し歳イッた男子にもぴったりなのに。他にも財布やカメラ・ストラップなど小物類を多数展開。独自に工夫した、使い勝手へのこだわりもニクい。
『shawn&megu』店舗詳細
1/500のためのセレクトショップ。『BONDO』[吉祥寺]
中道通り奥、ビルの1階。リンゴ箱製の壁面が、シンプル&ハイセンスな店のテイストを物語る。オトコ目線でひっかかるのは食器や小物類などの実用品。扱う品数は少ない。これぞというハンドメイド品を使い込み、納得した上で店に並べるからだ。熟成厳選された品々は心地よい緊張感を漂わせ、アートの趣さえある。「ウチの品を気に入るのは500人に1人ですよ」と語る店主の村上雄一さん。そんな客のために今日も店は開く。
『BONDO』店舗詳細
憧れのアンティーク家具にうっとり。『antiques educo』[東小金井]
品揃えの中心は家具。すべてしっかりメンテナンスされていて、場合によっては塗装やパーツ交換など、リメイクも施されている。何を隠そう、店主の今井岳史さんは元家具職人。質問すれば、修理の仕方もていねいに教えてくれるぞ。さらに、飾ってある食器やアクセサリーを含め、ディスプレイのセンスがすばらしく、うっかり「これをまるごと全部ください」と言いたくなるから大変! この技、ぜひ自宅のインテリアに取り入れたい。
『antiques educo』店舗詳細
店主の熱い口ぶりに古道具愛が満載。『Smile-antiques』[三鷹]
北欧の食器や印判小皿、ガラス食器、掛け軸、楽器、棚、熊の木彫りやマトリョーシカのような国内外の民芸品などなど。店内には、ジャンルや国籍、年代も違う品々がぎゅうっと混在している。
『Smile-antiques』店舗詳細
目が合った瞬間これだと思う出合い。『古道具古賀』[武蔵小金井]
昔から古い物が好きだった店主の浅見信彦さん。若い頃、自宅の近所で道端に捨てられていた長火鉢に一目惚(ぼ)れし、修理して使ったのが始まりだという。取り扱い商品は、食器や時計、美術品、茶道具など幅広く、なかでも和洋の人形、玩具が目立つ。取材時、一人の女性客がミッキーマウスやスヌーピーのビンテージトイを発見し、興奮を抑えられない様子だった。こんな一期一会も、古道具店巡りの醍醐味(だいごみ)!
『古道具古賀』店舗詳細
取材・文=奥谷道草、信藤舞子 撮影=金井塚太郎、高野尚人