お弁当も可。手仕事の温かみが伝わるこだわり定食『キッチン ホーリー』
南柏の住宅地にたたずむ『キッチン ホーリー』は、洋食がベースのレストラン兼弁当店。店主の成田さんが東京・神楽坂のレストランで30年以上の経験を積み、地元で独立開業した店。付け合わせのきんぴらごぼうから唐揚げの下味まですべて手作業。既製品は一切使わないという強いこだわりが、地域の人々の信頼を集めている。
店内はカウンターとテーブル席で合計10席ほど。黒板いっぱいに書かれたメニューは、人気の唐揚げや豚の生姜焼き、ハンバーグにエビフライなど、定番人気のラインアップから、スパゲッティやカレー、オムライスに単品のポテサラまでズラリ。
イートインには温かいスープが付くのもうれしいポイント。忙しい日々に、心と体を満たしてくれる“セカンドキッチン”のような存在だ。
『キッチン ホーリー』店舗詳細
子供からお年寄りまでミートソースの虜(とりこ)に『bottega 柏店』
柏駅西口から徒歩1分の『bottega(ボッデガ)柏店』は、自家製生麺パスタが人気のカフェ&ビストロ。木の温もりにあふれる店内にはソファ席もあり、子供連れからご年配の方までゆったり過ごせる。
ランチのおすすめは、前菜・パスタ・バゲット・ドルチェ・ドリンクが付いたスペシャルランチセット レガーロ1800円〜。取材当日は、前菜にリーフレタスやケールのサラダ、パストラミ、自家製鶏ハム、季節野菜入りフリッタータなどが並び、彩りと栄養もたっぷり。そして、メインには自家製ミートソースボロネーゼをチョイス。細めのタリオリーニにほんのり甘いミートソースがよく絡み、小麦の香り豊かなもちもち食感が楽しめる。さらに仕上げのチーズやパセリの風味も相まって、“マンマの味”に心まで満たされた。
『bottega 柏店』店舗詳細
希少豚「林SPF」を岩塩で味わうとんかつ定食『とんかつ瓢(ひさご)』
柏駅西口から徒歩5分の『とんかつ瓢』は、千葉県産の銘柄豚「林SPF」を使用した上質なとんかつが味わえる人気店。店主は日本料理の経験を経て、蒲田の名店『とんかつ檍』で修業。2015年に地元の柏で店を開いた。
「林SPF」は、病原菌を持たず健康に育てられた千葉県産の希少な豚で、赤身のきめ細やかさと脂身の甘みが特徴。その旨味を最大限に引き出すため、調理はシンプルに。脂身だけを叩き、下味は軽く塩をふるだけ。小麦粉・卵・粗めのパン粉で包んでラード100%で揚げる。半生で火を止め、余熱で仕上げるから肉の旨味が衣の中に包み込まれているのだ。
上ロース定食1700円は、まず岩塩で脂の甘みを引き立てて味わいたい。オリジナルソースやカラシも相性抜群で、白ごはんが止まらない。さらに驚くのは豚汁の完成度。白子産タマネギをたっぷり使い、トロトロとして甘みがある。主役級のおいしさだ。
『とんかつ瓢』店舗詳細
一度食べたらヤミツキのカシミールカレー『カレーの店 ボンベイ本店』
柏駅東口から徒歩5分、真っ白な外観が目印の『カレーの店 ボンベイ本店』。店内に入ると、ブロックむき出しの壁にL字カウンターとテーブル席があり、まるで秘密基地のようなワイルドな雰囲気だ。
1968年創業で、2005年に惜しまれつつ閉店した「柏ボンベイ」の味を受け継ぎ、現在は全12種のカレーを提供する。「柏ボンベイ」のレシピを忠実に再現したカレーに加え、店主・イソノさんが開発した個性豊かな新メニューも。100年後にも愛されるカレー店を目指し、挑戦を続ける柏カレーの聖地である。
看板メニューのカシミールカレーは、サラリとしたルーに凝縮された旨味と層のあるスパイスが特徴だ。口に運んだ瞬間は甘くまろやか、数秒後には全身が熱くなるほどの極辛口だ。辛い! でも口に運ぶ手が止まらない! ひとさじごとにクセになる。
『カレーの店ボンベイ』店舗詳細
おかわり自由のサラダもランチの名物『ワイン&クラフトビール肉バル ティグリ』
柏駅東口から徒歩5分。旧水戸街道沿いの路地裏にたたずむ『ワイン&クラフトビール肉バル ティグリ』は、ワインと肉料理を気軽に楽しめるレストランだ。
ランチでは麺から自家製のラザニアや日替わりパスタ 、ローストビーフなどが人気で、すべてのセットにサラダが付つく。なんと、サラダはおかわり自由の太っ腹サービスもうれしい。
2018年のオープン以来、ディナータイムに“原価に近い価格でワインが飲める”仕組み「盛り上がり料」を導入。2時間480円のチャージを払えば、グラスもボトルもお値打ちの価格で提供されるというスタイルだ。ボトルワインは3000〜5000円台が中心で、王道から通好みの銘柄まで揃う。お酒と骨付きで焼き上げる看板メニューのローストチキンはテッパンの組み合わせだ。
『ワイン&クラフトビール肉バル ティグリ』店舗詳細
噛み締めるほどに旨味弾けるローストポークオーバーライス『食堂endo』
南柏駅から徒歩3分、公園沿いの建物の2階にある『食堂endo』は、夫婦で営む創作イタリアンの食堂。ふたりの朗らかな接客で場を和ませてくれる温かい空気が魅力だ。
料理はドレッシングからデザートまで多くを店内で手仕込みし、パンや野菜は柏や野田の生産者から仕入れるものを使用。“手作り”と“顔の見える素材”にこだわる姿勢が、どの皿にもやさしくにじむ。
ランチの人気は自家製ローストポークオーバーライス1100円。ローズマリーとニンニクで2日間マリネした豚肩ロースを低温で仕上げ、注文後にスライスして焼き上げる。マイクロリーフやラペが彩るプレートは、見た目も満足度も高いひと皿だ。
夜は前菜からがっつり食事まで賄う料理とワインが中心のバルタイムに変わり、10種以上が並ぶ前菜盛り合わせは1人前から用意あり。昼と夜で異なる魅力が楽しめる、南柏の頼れる一軒だ。
『食堂endo』店舗詳細
濃厚なニンニクソースの鹿丼を味わう『クラフトビールとジビエ 地産地消Cafe&Bar Cluster』
柏駅東口にある、千葉の食材を使った“千産千消”メニューが評判の人気店。木の温もりが心地よい店内で、クラフトビールとともに本格的なジビエ料理が味わえる。
取材日に提供されたのは、「千葉県産ジビエ鹿肉丼」1200円。ガーリックと黒コショウなどを効かせた濃厚ソースが赤身の旨味を引き立て、スパイスの香りがふっと広がる上品な一皿だった。「鹿肉は火を入れすぎると硬くなるので、表面の色が変わったらソースとで合わせます」とシェフ。肉の部位は仕入れにより異なり、同じメニューでも毎回味が少しずつ変わるという。
その日しか出合えない“今日の味”を求めて通いたくなる、食と千葉をつなぐ柏のハブ的存在だ。
『クラフトビールとジビエ 地産地消Cafe&Bar Cluster』店舗詳細
楽しみは鮮度がきわだつサラダバー『ザ・ライフ』
柏駅から徒歩2分の『ザ・ライフ』は、2017年創業のカフェ&ビアバー。空っぽの鳥の巣を描いた看板には、“旅立つ場所でもあり、帰ってくる場所でもある”という思いが込められている。
昼の主役は、地元の農家や『道の駅しょうなん』、『柏のやさい ろじまる』など4、5軒から仕入れる、季節野菜を使ったTHE LIFEサラダバー1480円。常に10種類以上の野菜が並び、デリは経験豊富なシェフが仕込むため専門店のような完成度。サラダバーは、サンドイッチやパスタ、ハンバーガーなど、どのランチにもプラス750円で付けられる。15時まで利用でき、近所のママさんたちの“昼ビールのオアシス”にもなっているという。
夜は15TAPのクラフトビールが揃い、缶を含めると常時20種前後。店主が“人生を変えた一杯”をきっかけにビールの世界にのめり込み、今では全国のブルワリーと直接やり取りをするほど。静岡『リパブリュー』と仕込む自家製ビール「THIS IS THE LIFE」も好評。料理の味はもちろんのこと、人がつながり、気軽に帰ってこられる温かさも魅力だ。
『THE LIFE』店舗詳細
一度では口に収まらない! 名物からあげの定食『わとか食堂 柏豊四季台店』
柏市豊四季台団地内にある『わとか食堂 柏豊四季台店』は、からあげとラーメンを看板に掲げる食堂だ。南柏の小さな店から始まり、コロナ禍を経て団地内へ。当初は野菜がたっぷりのメニューを取り揃えていたが、営業をする中で人気の高かったからあげ定食とラーメンの提供を中心に営業している。
ランチメニューはからあげ、エビマヨの定食に、自家製厚切りチャーシューのラーメンだ。タルタルチキン定食1430円は、揚げたてのからあげにたまり醤油を煮詰めた甘辛だれが絡み、練乳を加えたタルタルソースで甘みとコクをプラスした人気メニュー。鶏モモ肉を手切りして余分な脂を落とし、薄衣で揚げたからあげは、外はカリッと中はジューシー。日替わりの副菜2品と、味噌汁、ご飯もついて食べ応えも十分だ。
夜にはからあげ食べ放題コースもあり、世代を超えて愛されている。団地の日常に根づいた、頼れる一軒である。
『わとか食堂 柏豊四季台店』 店舗詳細
柏で60年以上愛される町中華『麺処・餃子処 TESHI』
柏駅東口から徒歩5分、『麺処・餃子処 TESHI』は、町中華と洋食の両方が楽しめる店だ。前身は1964年、豊四季台団地のショッピングセンターで誕生した「カトレア」。2017年に東口へ移転した今も、創業当時からの味と空気を大切に守り続けている。
看板料理のひとつは、自家製の中太ストレート麺を使ったらーめん800円。麺にはかん水を使わず卵と豆乳を練り込み、喉越しよく仕上げたこだわりの一杯だ。もうひとつの人気は餃子300円。厚めに仕立てた自家製の皮で、豚肉や野菜を包み込み、焼けば外はパリッ、中はもっちりジューシー。時間が経ってもおいしいよう工夫され、持ち帰りにも人気だ。
ラーメンは動物系と魚介系を合わせたWスープに香り高い鶏油を加え、優しい口当たりに仕上げている。餃子と組み合わせれば、町中華らしい満足感に包まれること間違いなし。親子2代で切り盛りする厨房から生まれる料理は、どれも温かみと誠実さがにじむよう。柏で長年愛される理由がここにある。
『麺処・餃子処 TESHI』店舗詳細
柏野菜の手料理は、体が喜ぶ味わい『Vegetable & fruit 古民家カフェ conaya』
農業をしていた祖父母の背中を見て、おいしい野菜の見分け方や、動物性肥料を加えない栽培法を身につけた店主・海藤純さん。さらに、食事制限が必要な祖父母のためにと料理を工夫するうち、料理教室や地元生産者の販売の手伝いなども行うように。その傍ら、築 50年の実家を活用してカフェを始めた。自家栽培を含めた地元の食材を用い、味噌や、柿酢なども手作り。滋味豊かな味わいが細胞のすみずみへ行き渡り、心から癒やされる。
『Vegetable & fruit 古民家カフェ conaya』店舗詳細
中国野菜の聖地で味わう独創的な味『中国料理文菜華(ぶんさいか)』
広東料理をベースにしたグランメゾンチャイニーズの名店。
オーナーシェフの渡辺展久(のぶひさ)さんは「地元食材でもてなすことが地方レストランの醍醐味(だいごみ)」と、柏で日本初の栽培が行われたチンゲンサイほか、柏野菜をふんだんに使用する。広東白菜などの中国野菜は畑の畝(うね)ごと契約し、スタッフと収穫に行くことも。
確かな腕と斬新な感性、オリジナルの醤(ジャン)などで、食材のおいしさを引き出したコース料理を楽しみたい。
『中国料理文菜華』店舗詳細
ワインの供は地元の朝採れ野菜料理『クアトロ・スタジオーネ』
カルパッチョやアクアパッツァなど魚介料理が得意のイタリアンながら「野菜料理もイチ押し」とは店主の中島裕さん。地元客から愛され17年、両親、妻とともに営む。
地元産の朝採れ野菜の味を生かしたサラダやパスタは、実はワインが進む最高のアテ。ハードチーズ・ラスパドゥーラをふわふわに削ってのせるサラダは、驚くほどにとろける口どけ! コクと旨味が加わり、食べる手が止まらなくなる。
『クアトロ・スタジオーネ』店舗詳細
1、2人なら、店主との会話も楽しいカウンターへ『お料理 なかき』
店主の中山繁人さんは新潟・三条の割烹料理店を営む家に生まれ、銀座の京料理屋で修業した“和食エリート”。縁もゆかりもない柏に店を構えたが、街の人に温かく迎え入れられ、ほのぼのと落ち着く店をつくり上げた。昼は4950円のコース一本のみと潔く、先付から食後のデザートに至るまですべて手作り。食材やお酒は店主の故郷・新潟のものを多めにセレクト。ランチに含まれる新潟郷土料理のわっぱ飯や「鶴齢純米吟醸」など、美酒・美食を、昼からゆっくり召し上がれ。
『お料理 なかき』店舗詳細
ハレの日に出かけたい中華の名店『老中国菜 知味斎』
先代から店を引き継ぎ、リニューアル。火柱を上げながら鍋を振るう厨房の様子を小窓から垣間見られ、ワクワク感が抑えられない。運ばれてきたのは地元の八百屋さんから仕入れるチンゲン菜など、季節野菜が満載の天然塩炒め。歯触りシャキシャキで、 奥深い野菜の香味が複雑に絡み合い、舌の上で広がっていく。上品な香りを放つ海老と黄ニラの春巻きや、四川唐辛子が味を引き立てるやわらかな仔羊背肉など、本格中華がめくるめく。
『老中国菜 知味斎』店舗詳細
余韻の長~い郷土料理とワインを『Trattoria Chicco』
扉を開くまで張っていた肩肘が、着席してメニューを読むうちに、ほどけていく。食材の宝庫、ピエモンテ州の1つ星レストランで活躍したシェフの渡邉秀和さんいわく、「普段も気軽に通って」。派手さはないが、上品で洗練された州の料理を披露している。素揚げしたカボチャとチーズ、トマトを重ねて焼く前菜は、秋の十八番。縦に切り頬張れば、ほくっ、とろっ~の後に、砕き散らしたアマレットが弾ける。じわっと記憶に残るお皿が続く。
『Trattoria Chicco』店舗詳細
味わうほどに痛感するナポリへの心意気『Pizzeria Tintarella』
どんと薪窯を構えるピッツェリアは真のナポリピッツァ協会認定店。マルゲリータが評判だが、ラードで揚げたピッツァが珍しい。「ナポリはラードもよく使うんです」と店主の遠藤秀雄さん。中から燻製モッツァレラとリコッタチーズがとろけだし、直前に切ったパルマ産生ハムとルッコラが旨味を増幅。デカさにたじろぐが、生地は軽やかだ。柏野菜も使うタパス、店主が現地で惚れたドルチェも揃え、腹がいくつあっても足りない!
『Pizzeria Tintarella』店舗詳細
皿に凝縮された手仕事の結晶『BISTRO GAVROCHE』
「食材そのものより、いかに仕込みで工夫するかが面白くて。それでフレンチにハマったんです」と語るのは、店主の降田優(ふりたまさる)さん。白レバーを使い、優しい味わいに仕上げたパテ、マリネし、コンフィにした砂肝がプリッとするリヨネーズサラダなど、一つひとつの手間が半端ない。なかでも豚のローストは、香草とともに低温で焼き上げ、柔らか。オリーブとアンチョビの酸味の効いたソースと味わえば旨味が爆発。ボリュームにも圧倒される。
『BISTRO GAVROCHE』店舗詳細
取材・文=味原みずほ、篠原美帆、木村悦子、佐藤さゆり(teamまめ)、松井一恵、高橋健太(teamまめ)、増山かおり、パンチ広沢 撮影=中村宗徳、山田ミユキ、鈴木愛子、山出高士、井上洋平、高野尚人、井原淳一、オカダタカオ、パンチ広沢





