歓迎本店

兄とともに作った羽根付き焼き餃子が蒲田名物に!

羽根付き焼き餃子は5個300円。ふっくらと揚がった揚げ茄子餃子7個960円も人気がある。
羽根付き焼き餃子は5個300円。ふっくらと揚がった揚げ茄子餃子7個960円も人気がある。

昭和61年(1986)の創業。オーナーの山崎英理子さんは、『你好』の創業者・八木功さんの妹。羽根付き焼き餃子は、兄の店を手伝っている頃に二人で考案したものだ。兄から教えてもらったレシピにアレンジを加えた羽根付き焼き餃子は、豚挽肉と鶏挽肉、白菜、干し大根、ニラ、ネギなどで餡を作る。ひと口食べると肉汁がしみ出て、ほんのり感じるショウガの風味も爽やかだ。ビジネスマンには5種類用意されるランチメニューが人気。定番の醤油ラーメンは、焼き餃子3個・サラダ付きで500円と格安。

「歓迎という店名はお客様に対する感謝の気持ちを表したものです」と話すオーナーの山崎英理子さん。
「歓迎という店名はお客様に対する感謝の気持ちを表したものです」と話すオーナーの山崎英理子さん。
マスコミにもよく取り上げられるだけに、店内には訪れた芸能人の写真がいっぱい。
マスコミにもよく取り上げられるだけに、店内には訪れた芸能人の写真がいっぱい。

『歓迎本店』店舗詳細

住所:東京都大田区蒲田5-13-26 大田区立消費者生活センター1F/営業時間:11:30~14:00・17:00~23:00/定休日:無/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩3分

你好 恵馨閣

女性オーナーのセンスを生かしたメニュー構成と内装

元祖羽根付き焼き餃子5個330円。パリッとした皮とジューシーな具が絶妙なコンビネーションだ。
元祖羽根付き焼き餃子5個330円。パリッとした皮とジューシーな具が絶妙なコンビネーションだ。

羽根付き焼き餃子の生みの親、『你好本店』の創業者・八木功さんの娘さんが営む店。この店でも本店と同じ羽根付き焼き餃子を味わうことができる。羽根付き焼き餃子は、皮は薄く、焼き面はパリッときつね色。具は豚挽肉、白菜、キャベツ、長ネギで、ニンニクは入らない。野菜が多く、あっさりしているが、下味がついているので、タレがなくてもおいしく食べられる。餃子メニューには力を入れており、鉄板餃子550円、パクチー入り水餃子10個660円、炒め餃子8個715円、サンラータン水餃子880円といったこの店のオリジナル餃子もある。

オーナーの永田恵子さんはご主人の仕事の都合でアメリカ暮らしをしていたが、帰国後、何か商売をやろうと考えたときに浮かんだのが、父がやっていた中国料理の店だったという。
オーナーの永田恵子さんはご主人の仕事の都合でアメリカ暮らしをしていたが、帰国後、何か商売をやろうと考えたときに浮かんだのが、父がやっていた中国料理の店だったという。
店内は広く、女性オーナーらしい明るく洗練された雰囲気があり、中国的な装飾が随所で見受けられる。
店内は広く、女性オーナーらしい明るく洗練された雰囲気があり、中国的な装飾が随所で見受けられる。

『你好 恵馨閣』店舗詳細

住所:東京都大田区西蒲田7-45-1 イプセ蒲田2F/営業時間:11:00~24:00/定休日:なし/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩3分

金春本館

15種類揃う餃子は餡も皮もすべて手づくり

羽付き焼き餃子6個330円。パリッとした半円形の羽根と、柔らかな皮の異なる食感のハーモニーも味わい深い。
羽付き焼き餃子6個330円。パリッとした半円形の羽根と、柔らかな皮の異なる食感のハーモニーも味わい深い。

パリッとした羽根、厚めの皮を破れば滴る肉汁。蒲田三大餃子に数えられる羽根付き焼き餃子は、羽根と皮と餡のハーモニーを楽しむ逸品。餃子の餡は豚挽肉と白菜のみ。水分調整のために季節によってはキャベツも入る。挽肉3に対して野菜7と野菜が多めだが、皮を破ると肉汁があふれてくる。これは、7時間以上も煮込んだ豚骨白湯スープを挽肉に混ぜ、一晩寝かせて、肉にスープを吸わせてから翌日に野菜とともに包むから。全15種類揃う餃子はすべて皮も餡も自家製。

ボリュームも満点の水餃子10個入り550円は、刻みニンニクを入れた自家製ネギ油タレで味わう。
ボリュームも満点の水餃子10個入り550円は、刻みニンニクを入れた自家製ネギ油タレで味わう。
京急蒲田駅から続くアーケードに面した1階は気軽な食堂。ビルの横階段から上る2階は広く、個室もあるのでグループ利用に最適。
京急蒲田駅から続くアーケードに面した1階は気軽な食堂。ビルの横階段から上る2階は広く、個室もあるのでグループ利用に最適。

『金春本館』店舗詳細

住所:東京都大田区蒲田4-5-6 プロスペリアビル1・2F/営業時間:11:30~22:30LO/定休日:なし/アクセス:京急本線京急蒲田駅から徒歩1分

中国料理 春香園

破裂注意! 熱々肉汁たっぷりの羽根付き焼き餃子

羽根付き焼き餃子5個352円。プチュッと弾ける肉汁はかなり熱いので、用心して食べよう。
羽根付き焼き餃子5個352円。プチュッと弾ける肉汁はかなり熱いので、用心して食べよう。

店主の八木誠さんは、創業者・八木功さんの甥っ子にあたる。『你好』と、父の店である『金春本館』で修業し、2007年に自らの店を開いた。羽根付き焼き餃子は、他店に比べひと回り大きく、仕込み段階で豚挽肉に豚骨スープをいっぱい含ませているため、弾け出る肉汁が特徴。羽根付き焼き餃子のバリエーションは、海老入り焼き餃子5個550円、ニラ桜エビ餃子3個550円、ナマコ入り焼き餃子5個748円があり、このほかにも水餃子8個550円や蒸し餃子5個418円などもあり、餃子三昧というのも楽しみだ。

店主・八木誠さんは「うちの料理を食べたあと、また食べたくなるような料理や接客、サービスをすることを心掛けています」と話す。
店主・八木誠さんは「うちの料理を食べたあと、また食べたくなるような料理や接客、サービスをすることを心掛けています」と話す。
1・2階ともゆったり配置されたテーブル席が中心で、2階には個室の座敷席もある。
1・2階ともゆったり配置されたテーブル席が中心で、2階には個室の座敷席もある。

『中国料理 春香園』店舗詳細

住所:東京都大田区蒲田5-22-1/営業時間:11:00~14:00・17:00~22:30LO/定休日:なし/アクセス:JR・私鉄蒲田駅から徒歩3分

取材・文・撮影=塙 広明

蒲田は、城南を代表する繁華街である。と書くと、それは品川では? いや大井町や中目黒じゃないの? という声が上がるかもしれない。しかし、城南に生まれ育った人間なら知っている。蒲田こそが城南を代表する繁華街であり、城南文化、つまり渋谷や目黒、品川あたりから吹いてくる城南の風の吹き溜まりの街であることを。