映画の登場人物のような気分でゆったり『DILL Coffee Parlor』

アヴォカドトースト1540円、ラテ(アイス)730円。
アヴォカドトースト1540円、ラテ(アイス)730円。

一歩入ると、そこはまるで映画のワンシーン。以前ここには会員制のサロンがあったそうで、当時の内装を生かしたゆとりのある空間でホッとひと息つける。ケーキや焼き菓子は店内で一から作り、フードも研究に研究を重ねる毎日。アヴォカドトーストは『パレスホテル東京』が手掛ける『エトヌンク』のパンを使い、味付けを極力シンプルにして素材の良さを引き出す。中煎りのエスプレッソがベースのさっぱりしたラテともぴったり。

改装されているが、注文カウンター付近は会員制サロンの雰囲気がそのまま。
改装されているが、注文カウンター付近は会員制サロンの雰囲気がそのまま。
2階も快適。窓から自然光が注ぐ。
2階も快適。窓から自然光が注ぐ。
目抜き通りから離れているので周囲は落ち着いている。2025年内には近くに焙煎所ができるかも。
目抜き通りから離れているので周囲は落ち着いている。2025年内には近くに焙煎所ができるかも。

『DILL Coffee Parlor』店舗詳細

本場さながらのエスプレッソを『Walkabout』

ガラス張りで開放感のある店内。
ガラス張りで開放感のある店内。

「オーストラリアではみんな四六時中コーヒーを飲んでいます」と、オーストラリア育ちのオーナー・由良浩明さん。「日本でもスペシャルティコーヒーを日常化させたい」とシドニーの『Stitch Coffee』から豆を仕入れ、エスプレッソを中心に提供している。カフェラテに似たマジックは、エスプレッソの倍ぐらい濃いショットを使うのでコーヒーらしさもしっかり。ぜひオーストラリアの定番グルメであるミートパイと一緒にどうぞ。

近所のフレンチレストラン『神田倶楽部』が『Walkabout』のために作るミートパイ1100円。マジック650円。
近所のフレンチレストラン『神田倶楽部』が『Walkabout』のために作るミートパイ1100円。マジック650円。
オフィス街の一角にある。気分転換がてら、お手頃なバッチブリュー350円を毎日のように飲みに来る人も多い。
オフィス街の一角にある。気分転換がてら、お手頃なバッチブリュー350円を毎日のように飲みに来る人も多い。

『Walkabout』店舗詳細

日米のコーヒーカルチャーが融合『think coffee』

ハンドドリップコーヒーは注文ごとに目の前で淹れてくれる。コーヒー以外のドリンクも充実し、カフェインが苦手な人も誘える。
ハンドドリップコーヒーは注文ごとに目の前で淹れてくれる。コーヒー以外のドリンクも充実し、カフェインが苦手な人も誘える。

ニューヨークの『think coffee』日本第1号店。日本人に合わせて酸味を抑えた東京ブレンドをはじめ、店内で毎日焙煎する。アメリカンなフードも揃え、ベーグルサンドには『アルバラドストリートベーカリー』から冷凍のまま空輸されたオーガニックの全粒粉ベーグルを使用。むぎゅっとしつつ、焼くと表面がカリッとして歯切れがいいので具材ともなじむ。東京ブレンドの穏やかな苦味に引き立てられ、クリームチーズの風味が広がる。

 NYCベーグルサンド1400円、東京ブレンド850円。
NYCベーグルサンド1400円、東京ブレンド850円。
 1階と2階に席があり、6階にはキッズスペースも。
1階と2階に席があり、6階にはキッズスペースも。

『think coffee』店舗詳細

表情豊かなコーヒーの香りを満喫『tangent -coffee stand & bake shop-』

コーヒーは多い時には15、16種類あり、600~1000円。写真は『koppi』のエルサルバドル ロス・ピリネオス800円。サーバーのまま提供する。バーントバスクチーズケーキ 600円。
コーヒーは多い時には15、16種類あり、600~1000円。写真は『koppi』のエルサルバドル ロス・ピリネオス800円。サーバーのまま提供する。バーントバスクチーズケーキ 600円。

スウェーデンの『koppi』など、国内外のロースタリーから頻繁に届けられるコーヒー豆。どれも東京ではあまり出合えない顔ぶれだ。すっきりした香りと甘みが感じられる浅煎りは、その特徴を前面に出すため細いワイングラスで出す。コーヒーが口の中に勢いよく滑り込んできて、インパクトが増大するのがおもしろい。もっとふくよかなタイプなら、ゆっくり口に入る丸いグラスを選ぶそう。手作りスイーツとのペアリングも醍醐味。

こぢんまりして居心地がいい。
こぢんまりして居心地がいい。

『tangent -coffee stand & bake shop-』店舗詳細

奥深きコーヒーの魅力にハマる『MINUTES COFFEE』

店主の本山さんとの会話も楽しい。
店主の本山さんとの会話も楽しい。

「酸味が突っ走らない丸みのある味」を目指し、店主の本山翔太さんが店内で焙煎。スペシャルティコーヒーの香味を生かした浅煎りを飲むと、ふっと心が軽くなる。オレンジのような酸味がほのかに漂うルワンダは、「黒糖みたいなコクのある甘みも感じられ、あんぱんに合います」。中煎りのブラジルは、ナッツやチョコレートのような香ばしさがミルクと相性がよく、ラテに最適。口に含むとブラウンシュガーのような味わいがするから不思議だ。

カフェラテ(アイス)650円、カルダモンロール450円。パンは虎ノ門ヒルズの『noya』のもの。
カフェラテ(アイス)650円、カルダモンロール450円。パンは虎ノ門ヒルズの『noya』のもの。
コーヒーはルワンダ700円。五ノ神あんぱん400円。
コーヒーはルワンダ700円。五ノ神あんぱん400円。
迷ったら、カウンターに並べられたサンプルのアロマをチェックしよう。
迷ったら、カウンターに並べられたサンプルのアロマをチェックしよう。

『MINUTES COFFEE』店舗詳細

取材・文= 信藤舞子 撮影= 加藤熊三
『散歩の達人』2025年5月号より