和洋揃う、お客さん思いの豊富なメニュー『喫茶 じん』【川崎】
現在店を切り盛りする神さんの祖父が1977年に開業し、親子3代にわたって受け継いできた。近年はドリアなど新メニューもつくってアップデートし、神さんが「麺類が好きなので」と加えたうどんは高齢の常連にも好評だとか。雰囲気はもちろんのこと、ブランケットや充電器の貸し出しなどの心遣いもあって居心地抜群。食後に出してもらえる熱々のこぶ茶をすすれば、しみじみと満たされる。
『喫茶 じん』店舗詳細
商店街の一角で、老若男女に愛されて半世紀以上『喫茶 まりも』【新丸子】
「なんでも屋さんになっちゃった」と笑う店主の成田勝治さん。1963年創業当初の食事メニューはトーストくらいだったというが、リクエストを受けてじわじわと増加。「お客さんのためにも続けていかなきゃいけないから手抜きはしない」と、ひと通りの洋食からパフェ、あんみつ、たこ焼きまで! 革張りのソファで水槽や窓の外を眺めれば、湖の底で波に揺られるマリモの気分で心地いい。
『喫茶 まりも』店舗詳細
階段の先にひそむ、心和む隠れ家『喫茶 トリム』【川崎】
常連がこぞって注文するアレンジピラフは、オムライスのような予想外の姿! 長時間かけて煮込むコク深いソースを使い、日替わりの一つとして創作した一皿がいつしか定番になった。「洗いやすいし、倒れにくいからこれにした」という金魚鉢ほどの大きなコップになみなみ入ったメロンソーダも名物。「ふるさとのような店にしたい」という店主の言葉どおり、時折帰りたくなる安心感が待っている。
『喫茶 トリム』店舗詳細
近隣で働くみんなの毎日に欠かせない味『ティールーム モリノ』【川崎】
以前は警察署が近かったこともあってランチ需要が高く、カレーにパスタにと要望に応えていたらレストランのような充実っぷりに。「こだわりはなにもないよ」と店主の森野さんは言うけれど、焼肉ライスは10種以上の調味料を混ぜてアレンジしたという甘辛いたれで、お重にたっぷり盛られたごはんがどんどん進む。ナポリタンとカレーの合い盛りという夢のような一皿は、午後もがんばれそう。
『ティールーム モリノ』店舗詳細
取材・文=中村こより 撮影=原幹和
『散歩の達人』2025年4月号より