滋味深い優しい鶏だしが染みる『鶏そば 三歩一』
東京のラーメン激戦区・高田馬場に、“鶏だし”で勝負し続けてきた中華そばがある。学生はもちろん、日々を生き抜く社会人に優しく優しく染みわたる鶏そばだ。
初来店の際におすすめなのは、『三歩一』の基本のき、鶏そば750円だ。鶏の各部位と生姜1片で作り上げた清湯が、胚芽が練り込まれた自家製の細麺に絡み、口の中で甘く、柔らかく広がる。柚子胡椒をトッピングしたり、塩ベースのかえしを追加したりと、自分好みの味にするのもいい。一つひとつ、一口ひとくち、丁寧に味わいたくなる滋味深さ。レギュラーメニューの鶏そば750円、濃厚鶏そば850円、つけそば850円~、それぞれにも根強いファンがいる。
忙しなく過ぎる毎日。束の間の癒やしのランチタイムは、優しさあふれる『三歩一』でおなかを満たしたい。
『鶏そば 三歩一』店舗詳細
旨さと辛さと大迫力の唐揚げ!『旨辛ラーメン表裏高田馬場店』
高田馬場駅から徒歩5分の場所にある『旨辛ラーメン表裏 高田馬場店』。たびたびTVでも取り上げられ、店内には多くの著名人のサイン色紙が飾られている、ラーメン激戦区で勝ち残る人気の店だ。
看板メニューは『高田馬場店』オリジナルの旨辛味噌ラーメンDX。15時間かけて煮込まれたスープに、特製の肉味噌、たっぷりの野菜と鶏もも肉をまるまる1枚使った唐揚げが山のように盛り付けられ、麺が見えないほどだ。唐揚げは特製のタレに一晩漬け込み2度揚げしているので、味の染み込んだジューシーな肉の旨みとサクサク感を満喫できる。麺は中太のストレート、モチモチ食感の秘密は練り込まれたタピオカ粉だ。平日15〜18時は、味玉・唐揚げ・ねぎ・にんにくのどれかひとつを無料でつけられる。味もボリュームも大満足の一杯を楽しもう。
『旨辛ラーメン表裏 高田馬場店』店舗詳細
/営業時間:11:00~24:00LO(土・日は~22:30LO)※スープ、材料が無くなり次第終了。※祝は曜日により深夜まで営業の場合あり。/定休日:無/アクセス:地下鉄東西線高田馬場駅から徒歩1分、JR山手線・西武新宿線高田馬場駅から徒歩5分
ミシュランの味をミックスフライ定食で!『Fry家』
高田馬場駅から徒歩3分、おしゃれなカフェのような真っ白な壁と看板が印象的なフライ専門店。上質なフライメニューを少量多種で味わえる。店舗プロデュースは洋食界のレジェンド斎藤元志郞さん、料理長はスイスと日本でミシュランの星を獲得した西山道泰さんがという超強力タッグの店だ。
ランチの一番人気は、ロースやヒレ、旬の魚介や野菜など10種類の中から好みのフライを選び自分だけのミックスフライ定食をつくる、選べるフライ定食。3〜5品のフライを選べるのだが、プラスして看板メニュー・極みのささみフライもつくのがうれしい!
厳選された食材に合わせてパン粉や揚げ油の種類、揚げる温度を変え、「フライ」さながらまるで飛ぶように軽いフワサクのフライに仕上げる。これまでに出合ったことのない究極のフライを味わえる店だ。
『Fry家』店舗詳細
伊吹島のアンチョビが隠し味。コスパ最高の絶品チキンカレー『プネウマカレー』
高田馬場駅から徒歩5分にある『プネウマカレー』は、この街を代表する人気カレー店。提供されるメニューは、基本的にチキンカレーのみ。普通盛が580円という破格の値段だが、もちろん値段だけではなく、老若男女問わずに愛されるその味に注目したい。玉ねぎ、トマト、鶏肉、ニンニク、生姜、各種スパイスと至ってシンプルな素材ながら、完成までかかる時間はなんと2日間。しっかり炒めた玉ねぎの甘み、煮込まれた野菜と鶏肉の旨味とコクがこれでもかと詰まっている。香川県伊吹島産のアンチョビを隠し味に使ったチキンカレーの味わいは、驚くほど奥行きがあるのだ。
お店は当日分のカレーが完売した時点で営業終了。ピークは12時〜12時半、狙い目は11時30分前か13時30分以降だそうだ。
『プネウマカレー』店舗詳細
ボリューム満点日替わりランチプレート『カフェ コットンクラブ』
高田馬場駅から徒歩3分の『カフェ コットンクラブ』では、日替わりランチプレート1500円が人気。常連客から絶大な支持を得ているという豚肩ロースの柔らか煮込みは、仕込みで5時間煮込まれているだけあり、肉々しさを残しつつもその名の通り想像以上の柔らかさ。ビネガーの程よい酸味がきいた絶品の味わいだ。肉の下に敷かれた焼き玉ねぎと一緒に食べれば、ジューシーな肉に自然な甘みがプラスされ、また別のおいしさに出合える。
高級店顔負けのクオリティだが、ご飯、スープ、デザート、ワンドリンク付きで、ライスとスープはおかわり自由、さらにドリンクも+200円で飲み放題になるというから驚きだ。1日30食限定なので、早めの来店がおすすめ!
『カフェ コットンクラブ』店舗詳細
高田馬場でミャンマーの文化を堪能できる『油そば 力』何度でも行きたい食体験
高田馬場駅から徒歩7分。木の看板に力強いフォントで『油そば 力』と書かれたお店が見えてくる。店主は、日本に住んで30年近く経つミャンマー人のアウン・アウン・ラインさん。来日以来、複数の飲食店で働き日本の味付けを学んだアウンさんは、約10年に『油そば 力』をオープンした。
メニューは、醤油や辛味噌、塩などの油そばとミャンマー料理を元にした油ビーフンや、汁そば、ココナッツそばなど。ミャンマー人が日本料理を、日本人がミャンマー料理を食べたいと思うようなメニュー作りを心がけており、本場の料理を日本人の舌に合うようにアレンジしたものが多い。
ミャンマー人が多く住む高田馬場で、食文化の架け橋となる店なのだ。
『油そば 力』店舗詳細
本格ミャンマー料理を日替わりビュッフェで!『Ruby』
高田馬場駅から徒歩10分、目白方面に向かうとスパイスの香り漂う本格ミャンマー料理のお店『Ruby』がある。ランチタイムの11時30分から14時30分までの間は、1300円で日替わりメニューのランチビュッフェをいただける。
まず目に入るのは、カウンターに並べられた鮮やかなミャンマー料理たち。ミャンマー料理で代表的なチェッターヒェンとモヒンガーは外せない。チェッターヒェンはチキンのカレー風煮込みで、モヒンガーは魚介出汁スープで食べるそうめんのこと。どちらもじっくり煮込まれていて、うま味たっぷり。ほっと一安心できるような味わいだ。これらの料理をスープ、デザートなどを含め10種類以上から選べてうれしい。
ミャンマー雑貨が並ぶ店内で、心ゆくままにミャンマー料理を楽しもう。
『Ruby』店舗詳細
限定20食!人生最高のアジフライを『酒肴 新屋敷』
高田馬場駅から徒歩約8分。古民家をリノベーションした、いかにもおいしいものがありそうな雰囲気漂う『酒肴 新屋敷』。この店のランチでいただけるのは、至高のアジフライ!
年に300枚以上アジフライを食べるほどアジフライ好きという店長が選ぶのは、長崎県松浦市産の新鮮なアジ。これが衣はサックリ、なかはしっとりふわふわな肉厚アジフライに変身する。そのままでも絶品だが、梅醤油や自家製ソース、柚子胡椒など個性的な調味料が用意されている。なかでも塩と水に昆布だしなどを調合した「自家製の水塩」をかけるのが店長のおすすめだ。
ランチは火~土曜の11時30分から12時まで営業。限定20食が毎日完売するため予約必須で、前日17時から電話で受け付ける。ランチ営業があるかどうかは前日にHPで発表するため、チェックが必要だ。
『酒肴 新屋敷』店舗詳細
濃厚豚骨魚介スープのラーメンといえば『渡なべ』
高田馬場駅から徒歩10分、「路地裏にひっそり」という表現が似合うたたずまいだが、ランチ時はいつも行列ができるほどの人気店。ここは濃厚豚骨魚介ジャンルの先駆け的存在なのだ。20年以上ファンの心をつかんで離さないらーめん1100円は、麺に絡む、少し黒っぽくてどろっとした濃厚豚骨魚介スープに、モッチリした自家製麵、脂身が厚くて肉々しいチャーシューが丼に収まっている。すべてが絶妙に調和し、とりこになる常連客が多いのも納得の味だ。
らーめん・つけめん以外に提供している限定メニューは、1日1種類、1~2週間くらいの目安で切り替わり、年間通して何十種類にもなる。初めてのお客さんから長年のファンまで「また来たい」と思わせてくれる。
『渡なべ』店舗詳細
アッツアツの本格札幌ラーメン『さっぽろ羅偉伝』
高田馬場駅から6分ほど。大きい看板とのれんが印象的なラーメン店だ。
油の層ができた表面に箸を差し込むと、途端に立ちのぼる湯気。スープをひと口飲むと、濃厚な味噌の味わいが広がる。特徴的なちぢれ麺、分厚く大きめに切られたチャーシューに半熟の味玉と、これぞ札幌のラーメンだ。トッピングされたしょうがを崩せば、味の変化を楽しむと同時に体もぽかぽかとしてくる。
ちなみに熱さを売りにしている店だが、夏場は冷やしみそラーメンも用意している。一年中、いつ行っても楽しめる店だ。
『さっぽろ羅偉伝』店舗詳細
構成=ASTER 取材・文・撮影=村田幸音、古澤椋子、aki、杉井亜希、谷頭和希、千乃あいみ