『スパイスバル ヤラダモン。』南インド発、沖縄経由の絶品ミールス［赤坂見附］
むるかめ～セット1650円。カレーの全4種をラッサム（トマトスープ）と味わえる。パパドや噛み応えのあるカルローズ米が付く。
沖縄出身の朗らかな屋良さん夫婦が、2022年夏開店。カレーを4種から選べる南インドのミールス風セットが好評だ。定番のムルギーカレーはコリアンダーなど程よいスパイス感と、鶏出汁のうまみが重なり食べ飽きない味わい。かたや、ティムルマトンカレーはネパール山椒の爽やかさと羊の野性味が鮮烈だ。ゴーヤのアチャールの苦み、ラッサム（トマトスープ）の酸味を混ぜると、さらに味に奥行きが！
店主の直哉さんは沖縄のカレーの名店『食堂インド』出身。
夜はこちらも！ スパイスゴーヤチャンプルー1000円ほか、オリジナルスパイス料理を楽しめるバルに。フルーティーなインドのクラフトビールBIRA850円も。
『スパイスバル ヤラダモン。』店舗詳細
住所：東京都港区赤坂4-2-5 ヤブタビルB1 ／営業時間：11:30～14:30LO・17 :30～22:30LO／定休日：日（不定あり）／アクセス：地下鉄銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅から徒歩3分
『秋田比内地鶏 きすけ 赤坂本店』蓋を開けたら嘆声漏れる黄金色［溜池山王］
「親子丼は火入れの加減が命」と2代目。米はあきたこまちを使用。
親子丼1300円。
秋田出身の伯父の店を継ぎ、古澤卓さん・ひろみさん夫婦で切り盛り。「肉は比内地鶏、卵は甘みのある奥久慈卵、砂糖を使わない辛口の割り下など、先代の味をそのまま継承しています。作務衣も先代と同じです！」。丼の蓋を開ければ絶妙火入れのプルプル卵が黄金色に輝き、喉が鳴る。大きめのモモ肉を噛めば放し飼いゆえの弾ける食感、胸肉はしっとり上品な味わいで、ごはんがわしわし進む。
2代目夫婦と初代の妻・加藤京子さん（左から2番目）。温かい家族経営。
2023年11月からは夜営業も開始！
夜はこちらも！ 卓さんの故郷・宮崎の手羽先3本500円、奥久慈卵の味玉1個200円。秋田の日本酒や宮崎の焼酎も。「今後は鳥刺しや焼き鳥も挑戦したいです」。
『秋田比内地鶏 きすけ 赤坂本店』店舗詳細
住所：東京都港区赤坂2-10-16 赤坂スクエアービル1F ／営業時間：11:30～14:30LO（材料がなくなり次第終了）・18:00～20:30LO／定休日：土・日・祝／アクセス：地下鉄銀座線・南北線溜池山王駅から徒歩1分
『Imakara』豊後地方の味覚でほっとひと息［虎ノ門］
おばんざいと大分名物りゅうきゅう丼セット1150円。味噌汁の具材をはじめ、野菜をなるべく多く使用。ほかに定番セットは肉じゃが1200円とハンバーグ1300円。
「働く方々のひと息つける場所になれたら」と松下さん（右）。
定番3種、日替り2種のランチのなかで、一番人気は大分の郷土料理・りゅうきゅう丼セット。豊洲仕入れのカンパチを漬けにしてあり、隠し味のごま油が食欲をそそる。「家庭をもつ主婦が日替わりで手作りするので、小鉢も定番の肉じゃがの味付けも日々違う。それを楽しみに来る方もいます」と大分出身の代表・松下彩可さん。女性スタッフの温かい接客が心地良く、ほぼ毎日通う常連も！
2023年3月に開店。
夜はこちらも！ 大分産カボスを絞ったカボスサワー700円。とり天1100円や魚のすり身を揚げたピリ辛のぎょろっけ350円などおつまみにも大分の味覚が。
『Imakara』店舗詳細
住所：東京都港区虎ノ門2-5-4 末広ビル1F／営業時間：11:00～14:00LO・17:00～21:00LO／定休日：土・日・祝／アクセス：地下鉄銀座線虎ノ門駅から徒歩2分
取材・文＝鈴木健太 撮影＝逢坂 聡
『散歩の達人』2023年12月号より
