日常がちょっぴり優雅になる路地裏のロースタリ―『MUTO coffee roastery』
中野駅の南口から歩き、ほどなくして現れるロースタリ―カフェ。店内のケースにずらりと並んで販売されているのは、店主の武藤修一郎さんが毎朝焙煎する最高品質のコーヒー豆。ウッディな雰囲気の店内では、淹れたてのコーヒーも味わえる。また、コーヒーと一緒に堪能したいのが手作りスイーツ。定番のベイクドチーズケーキやガトーショコラは、気持ちを安らげてくれる。静かな路地裏にたたずむカフェは、中野で落ち着く場所を探している人にとって理想的な空間だ。
『MUTO coffee roastery』店舗詳細
自然とコミュニケーションが生まれる『silo coffee stand』
中野で美容師として働くヤベケンタさんが「気軽にコミュニケーションがとれる場所を中野に作りたい」という想いで始めたコーヒースタンド。まだ街中に“コーヒースタンド”という存在がそれほど多くはなかった2020年にオープンし、いまでは地元の人たちが集う憩いの場となっている。バリスタが「こんにちは」と笑顔で出迎えてくれる空間は、自然とコミュニケーションが生まれる居心地のよさ。通勤途中や買い物の帰り道など、何気ない日常の合間にふらっと立ち寄りたくなる場所だ。
『silo coffee stand』店舗詳細
扉の奥にある、隠れ家のような純喫茶『奥の扉』
中野駅から線路沿いを歩くとたどり着くマンションの一角で、1976(昭和51)年から営業を続ける純喫茶。ひとたび扉を開けると、コーヒーの香りに包まれ、マスターと常連の会話が心地よく聞こえてくる隠れ家のような空間だ。クラシックやジャズが流れる空間は、駅の近くとは思えないほど落ち着きがある。気の置けない仲間や家族とゆっくり会話を楽しみたいとき。はたまた、一人でゆっくりとコーヒーに向き合いたいときは、ぜひその“扉”を開けてみてほしい。
『奥の扉』店舗詳細
縁側のこたつ席でほっこり。まるで“おばあちゃんの家”『しのカフェ』
中野駅から徒歩15分ほどの閑静な住宅地にある『しのカフェ』は、店主・ふみさんの祖母の自宅を改築したカフェ。まるで“おばあちゃんの家”に遊びに来たかのように心安らぐ雰囲気だ。四季折々に彩られる庭を眺めながら、体に優しい素材を使った手作りスイーツや、一汁三菜の健康的なご飯を味わえる。また、縁側にあるこたつ席(夏はちゃぶ台に変更)は遠方から訪れる人もいるほど人気。また、店のアイドル的な存在になっているのが、店内が落ち着いたタイミングで登場する3匹の“看板猫”。猫好きの人は会いに行ってみてはいかがだろう。
『しのカフェ』店舗詳細
旅好きが喜ぶ世界の料理とコレクション『Mugs』
2002年から営業を続けるカフェ『Mugs(マグス)』は、旅好きのオーナー・井上博英さんが旅先で出合った世界各国の珍しい料理やスイーツを楽しむことができる穴場のカフェ。また、デザイナーでもある井上さんが作りあげたハイセンスな空間も見どころ。航空会社の機内食で使われていたカトラリー、コレクターに人気の食器など、希少なヴィンテージアイテムがところどころに散りばめられており、宝探しのようで面白い。旅、料理、インテリア、コレクション……さまざまな要素が絶妙なバランスで混ざりあう空間は、不思議な魅力を放っている。
『Mugs』店舗詳細
コーヒーやビールが楽しめる古本屋『Chillaxin’ Book Shop』
2022年8月、中野の薬師あいロード商店街にオープンしたカフェを併設した古本屋。カフェスペースでは、ハンドドリップコーヒーやクラフトビールを提供。カフェのみでの利用も可能で、仲間との会話を楽しんだり一人で読書にふけったりと、思い思いに過ごすことができる。また、本棚に並ぶ8割の本は、もともと生粋の本好きである店主の私物だという。ジャンルは小説からコミック、雑誌、絵本に至るまでとにかく幅広い。この店に訪れれば、カフェでひと息つくと同時に思わぬ本との出合いが待っているかもしれない。
『Chillaxin’ Book Shop』店舗詳細
取材・文・撮影=稲垣恵美